ことばっておいしい!こどもに詩集を。
こんにちは。うたむらあかねです。
実はこの詩集。前の記事でも紹介してるんですが、今日は長男のエピソードをからめて…再びご紹介。私の押しなんです。
長男が谷川俊太郎先生のことをちーっとも知らなかったころ(5歳くらいだったと思う)この詩集を読み聞かせるたび「これすごいな。これ、かいたひと、すごい!」と読み聞かせるたびに興奮して言っていました。
「アンタみたいな青二才に谷川俊太郎のなにがわかるんじゃーい?」とわたしは感じたのですが、とにかくこれを買ったばかりの頃は「これ読んで」と持ってくるのも、お出かけの時持っていくのも、この「ふじさんとおひさま」でした。(これがもとで「たにかわせんせい」にすっかり魅了された長男は、その後、谷川俊太郎少年詩集などを読んでは、みじかい詩をつくるようになりました。…けど、29歳の現在、まったく詩を読みも書きもしません…(^▽^;まぁ、そんなもんです。
それからこの詩集のよいところは、詩と絵のページが交互になっているので、さのようこさんの絵が見開きで目一杯楽しめるところ。
詩集「ふじさんとおひさま」(詩:たにかわ しゅんたろう 絵:さの ようこ 童話屋)
それに文庫サイズでポケットに入っちゃうのも便利。
とにかくステキな詩集です(この文庫サイズの詩集シリーズは他にも良いものがたくさんありますので探してみてね)。
当時、長男が一番好きだと言っていた詩が「くだもの」という詩。リズム感があって、大好きなくだものがたくさん登場して、歌いたくなるような詩です。
「くだもの」 谷川俊太郎
つるんと たべるの ぶどうです
しゃきっと かじるの なしならば
みかんは ちゅるると すいまして
いちごは ぽいっと くちのなか
りんごは さくっと つめたくて
ばななは もくんと やわらかい
ももは つるりと むけますが
すいかの かわは むけません
5歳児だってちゃんと言葉のリズムや意味を楽しめるんだなあ…と、当時の私は感心したものです。楽しくかわいいだけじゃない、哲学的でもあるし、優しさや切なさもある、「小さくたって生きるのはたいへんさ」というメッセージも感じる、さすがは言葉のかみさま・谷川俊太郎さんの手による詩集です。
「詩集⁈ ムズい!! 教科書で読んだけど、作者が何を考えて書いたか…とか質問されるからメンドイ!」 と、子どもが詩集に対して悪い印象を持ってしまう前に…言葉ってこんなにたのしいよ。わくわくするよ。って、おしえてあげましょうよ。ぜひ!