大橋とLIVE3連チャン

2022.10.21 ハンブレッターズ

思わず拳を強く握りしめる
バンドとして音楽でできることも、できないことも分かっているけど
やりたいことも純粋に伝えたいことも沢山ある。
それらを人に伝えるための手段として音楽を選んだ人たち。

表現者として世界のBGMにはなりたくないし、"じゃないほう"のミュージシャンでありたい。愛と平和に溢れた世界が、国の偉い人がつくれないのなら、俺たちも少しは役に立ちたいと思っている。
確固たる信念として、そのスタンスは曲げずにやり続けるので
それ以上は聴いているみんなで決めてください、と余白を残してくれる。

目指す世界線もおんなじだし、それでいて自分たちの存在を過信せず
愚直に、できることを、という姿勢が自然と伝わってくる。
僕は他人への言葉選びに、無意識に人柄が出ると思っているし、
何を言うかは知性、何を言わないかは品性だとしたら

ムツムロ氏
「ライブハウスは自由な場所なので、初めて来た人も自分のいたいようにしてくれたらおっけいです。」

24歳にして、初めてアーティストのライブに足を運びたいと思った理由が、ぼそっと呟いたMCの一言にスッと分かった気がした。

2022.10.26 米津玄師

通りすがりの神様

証明、米津玄師、自分の3つの点が重なって線になった…
あの一瞬が脳にこびりついて離れない。多分、神様を人のカタチにしたら八百万のうちのひとつはああなるんじゃないかなあって。

さいたまスーパーアリーナの何万人と入る会場を華やがせる演出と、音源さながらの歌唱力の高さには度肝を抜かれた。ずっと目丸くしてたと思う。

毎回のMCで「よねづけんしでーす」と、頭上のわっかと翼をしまって人になって、控えめにあいさつするのもなんか好きだった。
"自己表現は曲が流れている時に余すところなくやるので、今、みんなで休憩しましょうよ"って言われてる感じがした。

アリーナ1階席、体感10m先くらいのところで観させてもらったけど
表現、意味違わず"人付き合い"でいるにすぎなかった。
エンタメとして興味があったのは間違いから埼玉まで行ったんだけど。
ノリで申し込んで、運よくそこにいただけの人間には勿体無かったし、もう何年も好きで、日常に溶け込んでいるような人には申し訳なかったくらい。

ようやく"人付き合い"から解放されたし、対等に知り合えた気がしています。ありがとうございます、ありがとうございます。
もうすぐ大分県を離れます、大橋良介です。こんにちは。

2022.10.30 ズーカラデル

心地よい周波数が染み渡る

不思議な感覚だった。
大阪心斎橋BIGCATのスタンド席で、音楽を"聴いている"はずなのに
"見ている"ような体験をしていた。夢だと気づいたらだいたい目覚めるんだけど、見える!!って自覚しても、それは最後の1曲まで止まらなかった。

すべての歌詞が、文字になって僕めがけて飛んでくるのだ。

ハイビームのそれではなく、吉田さんの声がマイクを通して語りかけてくるような。河川敷でみた夕焼けみたいな暖かさを孕みながら、なんの抵抗もなく細胞レベルで流れ込んでくる。
(勉強不足で)初めて聴いたはずの楽曲でさえも、
「テストだるかったな、ラーメン食いに行こうぜ」って話しかけてくる
ともだちみたいな柔らかさを感じて、ずっと泣きそうだった。

iPhoneやSonyの高いイヤホンを通しても、感じ取れないものがそこにはあったし、これもLIVEに行く理由なんだろうなと。
ギターボーカルに目がいくのは当たり前なんだろうけど、音だけでいったら
リズム隊に聴覚ぜんぶ持っていかれたし、ベースの音が好きになった。

コロナ禍、ともだちに譲ってもらったアコギを握りなおして
ノリではじめた初心者の出鼻を挫く、でゆうめいなFとBを鳴らしてみた。
正直きくに堪えなくて、1時間くらいじゃかじゃかやったけど、そう簡単にはいかない。でも、あのむず痒い上手くいかなさがしばらく心地良かった。


たのしかったなあ

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