ヤシノミ作戦2021 振り返り(衆院選の落選数)
2021年10月31日、衆議院議員選挙が終わりました。ヤシノミ作戦を応援いただきましたみなさま、誠にありがとうございました。
さて今回、選択的夫婦別姓と同性婚に反対するヤシノミ候補をどこまで落とすことができたのか。手元のデータからさくっと振り返ります。
小選挙区のヤシノミ候補は?
ヤシノミ候補は全体で248名いました。そのうち比例区のヤシノミ候補(自民党の杉田水脈候補など)は狙って落とすのが難しいので、小選挙区に出馬した219候補に絞って結果をまとめたのがこちらのグラフです。
ざっくり半分落ちましたが、落ちた候補の約4割が比例で復活当選していることがわかります。なかなかしつこいです。
自民党のヤシノミ候補は?
今回の衆院選で、選択的夫婦別姓と同性婚に賛成しなかった政党は自民党だけです。そこで、さらにこの219候補のうち、自民党の候補者167名に絞ったのがこちらのグラフです。
3分の1は小選挙区で落ちましたが、落ちてもそこから約3分の2が比例で復活当選しています。具体的には、甘利明氏、平井卓也氏、長島昭久氏、桜田義孝氏ら37名です。ゾンビかよ!
自民党の賛成候補は?
そして、ここからが今日の本題です。
同じ自民党に所属しているにもかかわらず、選択的夫婦別姓や同性婚に「賛成」の意思表示をしていた候補者が50名おりました。党の方針に忖度しない強者たちです。
ヤシノミ作戦は落選運動なので、彼らをリスト化して応援することはしませんでしたが、心の中では大きな声でエールを送り続けておりました。
その結果がこちら。
ヤシノミ候補を8ポイント上回る約4分の3が小選挙区で勝利。そして、落選したうちの約7割が比例で復活当選しました。詳しくはこちらのリストをご覧ください。
この中には、積極的に推進活動をしておられる井出庸生氏や鈴木馨祐氏ら若手議員、そして今回も圧勝した小泉進次郎氏、河野太郎氏、野田聖子氏、石破茂氏ら自民党の中心的議員も含まれています。
これから何が起きるか?
ここから何を学べばよいでしょうか。
自民党の候補者であったとしても、賛成した方が国民の支持を得られるということ。そして、今回の衆院選の結果を受けて、自民党内のパワーバランスに変化が生じていくだろうこと。
岸田総理へ書いた手紙のようには国会議員を入れ替えることができませんでしたが、実現に向けて一歩前に進んだことを実感しています。
改めまして、ヤシノミ作戦を応援いただきましたみなさま、誠にありがとうございました。
衆院選に続きまして、最高裁判事の国民審査の振り返りはこちらのnoteをご覧くださいませ。
さらに「ラスボス登場編」も書きました。
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