マンガでわかる定額減税~超面倒な制度がマンガでわかる!
はじめに
令和6年3月のある日、会社に税務署から封筒が届きました。
「定額減税(源泉所得税)パンフレット 在中」という文字。
何かの案内だろうと開封して目を通してみましたが、お恥ずかしい話、二回読んでも三回読んでも、正直全然わかりませんでした。
今までコロナ禍の雇用調整助成金も説明を読んで自力で出来ましたし、各種補助金の関係書類も自分で書いてきた私でしたが、今回はパンフレットを読み進めるのが苦痛のレベルです。
これはまずい。こんなものを日本中の給与計算ソフトを使っていない事務の人たちがやるのはムリゲーなのでは?と内心冷や汗をかきながら思ったのです。
そこで知り合いのこんちゃん先生こと税理士の近藤さんに監修してもらいながら、パンフレットよりも分かりやすい本を作ろうと決意しました。
この本で給与事務をやっている人は何をどういう順番で、何に気を付けてやっていけばよいのかが分かるようになっています。
そのためにマンガを多用して作成しています。
個別のわからないことは、たぶんたくさん出てくるとは思いますが、そんなときは、どのサイトに行けばよいかも示してあります。
是非ご活用ください。
6月の大混乱に突入する前に何とか!という緊急出版です。
年調関連の情報はまだ整っていないようなので、9月以降に改訂版を作成します。
ステラ出版
第1章 定額減税って何?
■物価高で困っている人、爆増!
定額減税は賃金上昇が物価上昇に追いついていない国民の負担を緩和するための措置です。
物価高の影響で2023年、実質賃金が2.5%減りました。
年収600万円の人だと、2.5%は15万円にもなります。
単純に12か月で割ると、月収50万円で12,500円になります。
しかも月収50万円だとしても社会保険料や税金を引かれると手元にくるのは少なくなります。
そこから1,500円減っていることになっているわけです。
生活するのにかなり困るレベルですね。
そこで令和6年6月から国民一人当たり4万円減税すると決まりました。
減税の方法は国が国民にお金を渡す時に直接給付という仕組みと、減税という形で天引きされる税金を減らすという二つの方法があります。
今回の減税は国民に直接お金を渡す給付ではなく、物凄く面倒な定額減税という方法です。
■現金支給する世帯もあります
住民税非課税世帯については令和5年夏に、3万円を渡しているため、残り7万円を現金で支給します。
住民税が課税されていて所得税非課税の場合は、一世帯あたり10万円を現金で渡します。
納税額が少なくて減税しきれない家庭については、現金給付と減税を合わせて国民一人当たり4万円減税するということになります。
また、所得税と住民税を納付している方は減税をしますが、所得金額が1,805万円を超える方(給与収入だけだと2,000万円を超える方)については定額減税の対象外となります。
■誰が定額減税対象者なのか
対象者は令和6年所得税納税者である居住者です。
ここから先は
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?