キーパーソン「山崎怜奈」
ここ最近のれなちさんが非常に優秀である。外番組でのめざましい活躍もそうだが、乃木坂工事中においても、リアクション、ガヤ、コメント、きちんと仕事ができている。若手でこういった仕事ができるメンバーが育っていなかったことが心配だったが、山崎怜奈はそのポジションを務める素質があるように思う。
おそらく、外番組での活躍が自信に繋がっているのだろう。現在ラジオのレギュラーを2本、dTVには冠番組を持ち、人気番組Qさまの準レギュラー、歴史系特番には引っ張りだこ。乃木坂46というグループの恩恵ありきではあるものの、ほぼ全てのオファーが山崎指名で来ていることは間違いない。メチャクチャな売れっ子である。今一番メディア露出の多いメンバーかもしれない。
個人配信を度々行い、SHOWROOMの主と呼ばれていたことからも分かる通り、彼女は元々おしゃべりである。地頭も良く、ラジオリスナーとして積み上げてきた経験値もある。昔は中々チャンスを貰えていなかったが、歴史やクイズをきっかけに外番組での活躍が増え、その後も努力を惜しまずに仕事を獲得し続けている。
数年前の彼女は「負け方が下手」だったと思う。何か指摘されたりいじられたりすると、キチンと反論してしまう。賢い女性にありがちな悪いところが前面に出てしまう印象があり、秋元や高山のような柔和性が足りないように感じていた。現時点で彼女が出演している番組は笑いをつくるプロレス的なクロストークがほとんどないため「負け方」に関しては判断しづらいが、場を笑って和ますというテクニックは確実に身についており、場の空気を読む力、番組への対応力は格段に上がっていると感じるし、負けん気の強さは残しつつも、柔和さが身に付きつつあると思う。
彼女がもう一段上がるためにはグループ内での立ち位置が上がることが重要になってくると思われるが、今年で大学卒業ってことでボチボチ選抜に入ってくるだろうし、さらなる飛躍は間違いない。(1つ気がかりなのは…日向の影山の存在。「東大生坂道アイドル」そんな存在がでてきた時に、そこと牌を奪い合うことのないよう、急ピッチで地盤固めをしておきたい。)
そして何より僕が注目したいのは、今後の工事中での活躍。れなちさんがもっと前に出て活躍するようになれば、後輩やアンダーメンバーが前に出てこれる空気ができるような気がする。前に出る先輩がいなくなってからでは遅い。若手も自発的に参加できる番組になるためには、山崎怜奈の存在が一つの鍵となってくるはず。
今回の本筋とはそれるが、中華圏進出を狙う乃木坂にとっても、非常に大きな存在である。中国への短期留学した松村の語学力が読めないが、現状は山崎がもっとも中国語が堪能であり、ライブでは通訳等を務めることもある。現地ファンは日本語が分かる層も多いだろうし、そうでないならちゃんとした通訳を介した方がいいのかもしれない。それでも、海外のアーティストが自分達のことを知ろうとしてくれているという感動は、その不便さを圧倒的に上回ることだろう。
やはり山崎怜奈は「キーパーソン」である。
それではお時間あれば勝手に聴いてください
乃木坂46で「君の名は希望」