15春旅2「代行バス・きらきらうえつ・おいこっと・ゆめぞら・Shu*kura」
2015年春、やっと通ることができるようになった福島・宮城の沿岸部、被災地を代行バスで訪れました。4年前、震災直後にサンプラザ中野くん達と一緒に慰問ライブで巡らせてもらった頃の思いと、今の思いを重ねて旅をしました。
●1日目
上野(常磐線)→水戸→いわき→竜田(代行バスで帰宅困難地域通る)→原ノ町→相馬(代行バス)→亘理→仙台(仙石線)→松島海岸(代行バス)→矢本→石巻(石巻線)→女川
写真は原ノ町駅に留置されたまま北にも南にも抜けられず4年が経ってしまった車両達。
女川なんか真っさらで、前に来た時の記憶があるから、まるっきり別の街として生まれ変わろうとしている息吹が感じられて、なんだか頼もしかった。
2日目
女川(石巻線)→小牛田(陸羽東線)→新庄(陸羽西線・羽越線)→酒田→鶴岡(快速きらきらうえつ)→新潟→柏崎(特急しらゆき)→直江津
太平洋側から日本海側に移る中での景色変わり、植生や残雪の具合が変わっていくのを見るのも旅の楽しみ。ゆっくり過ごす街を酒田に決めたのは、新幹線も通ってないし、なかなかついでで寄れない場所だから。
魚介の旨味たっぷりの酒田ワンタンラーメン美味かったな。離島の飛島にも行ってみたい。
リゾート的な列車も色々乗ってみたくて、夕陽の時間帯を走る快速列車「きらきらうえつ」に乗った。
ラッキーなことに天気良かったので、最高な夕陽に、ずっとラウンジで釘付けでした。
3日目
春日山(えちトキ)→妙高高原(しな鉄)→長野(飯山線・快速おいこっと)→十日町(北越急行)→ほくほく大島(ゆめぞらⅡ)→六日町→十日町(飯山・上越・信越本線・快速 越乃Shu*Kura)→直江津(えちトキ)→糸魚川(大糸線)→南小谷→信濃大町
この日は観光列車三昧な一日。
鉄道のみならず、人と音楽と出会い、そこにかけた思いに触れまくった貴重な時間となりました。
*快速おいこっと
長野→十日町(飯山線)
飯山線を走る田舎コンセプトな列車で非常に落ち着く車内。
アテンダントさん?もモンペ姿みたいなあったかさ。ウエルカム野沢菜とコーラスグループの生声の「ふるさと」には泣けてきました。
ふるさとの作者が飯山線替佐の出身ということなんですが、なぜか震災直後の三陸の体育館を思い出しちゃったのです。
*ゆめぞら号
ほくほく大島→六日町(北越急行)
トンネルばっかりの路線である事を逆手にとって、車内の天井を映像シアターにしちゃったアイデア列車。車両の後方に座らないと首が疲れる。
綺麗な作品だったけどコンテンツについては、欲を言えば色んなクリエイターに作品を提供してもらったりコラボしたりすればお客さん呼べるものになると思いました。
*快速 越乃Shu*Kura
十日町→直江津(飯山・上越・信越本線)
越後の地酒と景色を楽しむ、っていうコンセプトなんだけど、圧倒的にJazz生演奏が良かった!
おじ様達が嬉しそうにするのを見ると、なんかこっちも幸せな気分になります。雪景色あり、鉄道風景あり、海ありでとっても楽しめました。
越後湯沢のぽんしゅ館みたいな利き酒セット買おうと思ったら、魚沼酒造さんの試飲が思いの外進んでしまい、かなりいい塩梅でした。アテンダントさんが親切&お話好きだったのが印象的だったな。
●4日目
信濃大町(大糸線)→松本(篠ノ井線)→塩尻(中央本線)→上諏訪→甲府→塩山→勝沼ぶどう郷→高尾→都内
最終日は桜のいいところを探して、松本の松本城、上諏訪の片倉館(温泉)、勝沼ぶどう郷駅そばの甚六桜公園を巡りました。
勝沼はほんと良かったな。
花曇りだったけどあったかくて人で混みあうこともなく、のんびりした時間を過ごせました。駅で待ってると、特急が通過する度に、キラキラと後を追いかけるように花びらが舞う姿が見えて、心が動いた。
お昼は上諏訪の味噌天丼。これは新しい名物ですね。ふきのとうの天ぷらが春の苦味。美味しかった。
関東に近づくに従って緩めに開いてた心をきっちり整えて閉じていく。
この寂しさを噛み潰すように、90年代のパワーポップを聴いてみた。これから新しい日々が始まるにあたって、好きなものが好きであると堂々と言える自分でいたいと思っていた。
無邪気でバカだけど繊細で、一晩寝れば全回復できるほど新鮮で元気で建設的な心持ちを思い出せた気がしました。
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