ethminerでEthereumマイニングを始める
はじめに
Bitcoin価格の急騰により、仮想通貨ブームが再燃しています。仮想通貨の入手方法には大きく分けて取引所で購入する方法とマイニングで入手する方法がありますが、今回はマイニングを試してみました。
なお、本記事の内容により生じた損害や不利益については一切の責任を負いません。
環境
マイニングに用いた環境は以下です。普段用いているPCを利用しました。
・OS: Windows 10 Pro
・GPU: NVIDIA GeForce RTX2070
・CUDA: 11.2
マイニングソフトウェアの導入
マイニングソフトウェアには様々な種類がありますが、今回はethminerを利用しました。マイニングプールとしてはEthermineを用います。
ethminer本体はgithubのリリースページよりダウンロードできます。今回は現時点でのlatest versionのv0.18.0を用いました。windowsで利用可能でCUDAバージョンが最も新しいものということで、ethminer-0.18.0-cuda10.0-windows-amd64.zipをダウンロードしています。ダウンロード時、Chromeで危険なファイルと認識されたため、利用は自己責任でお願いします。
zipファイルを解凍すると、中にはkernelsとethminer.exeが格納されています。このethminer.exeをコマンド起動することでマイニングを開始できます。
コマンドプロンプトを開き、ethminer.exeをドラッグアンドドロップ、そして下記の起動オプションを入力し実行することでマイニングを開始できます。
ETH_WALLETにはwalletのアドレス(0x...)、WORKERNAMEは自由な名称を入力します。他のマイニングプールへの接続方法はgithubのこのページに書かれています。
.\ethminer.exe -P stratum1+tcp://ETH_WALLET.WORKERNAME@asia1.ethermine.org:4444
コマンドを実行するとマイニングが開始されます。
マイニング状況の確認はEthermineにアクセスし、右上のMiner Addressに上記で入力したWALLETのアドレスを入力することで確認できます。反映されるまで10分程度かかりました。停止の反映にも同じ程度の時間がかかりました。
Ethermineによると1日0.00234ETH、1か月で0.06905ETHのマイニングができるようです。現状のレートだと1日$4、1か月$120と、電気代がペイできるか、というところですかね。
おわりに
このように、比較的簡単にマイニング環境を整えることができました。GPUのみを利用しているため、そこまでファンの騒音は大きくないです。しかしながら発熱は大きく、PCケースは常に熱い状態です。Ethermineからの引き出しが可能な0.1ETH程度まではマイニングを続けてみようと思います。
あとやはりGPU1枚だと効率が悪いですね。先日NVIDIAからCMPと呼ばれるEthereum採掘用デバイスも発表されたので、収益化が望めそうであれば導入を考えようと思います。
以上、どなたかのお役に立てれば幸いです。
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