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10年ぶり!夫に告白したスカイツリーへ

ここに来たのって、2014年10月だよね?

スカイツリーに向かう車中に、夫に聞いてみたら静かに頷いた。
あれから10年以上の年月が経過したのか。

本当にいろんなことがあった。濃密な時間だった。

今、7歳の娘と5歳の息子と一緒なのがなんとも不思議。

チョコレートのお店でランチしたよね。

そう、夫が言った。

マメな夫は、出会ったころから健在であった。私が好きそうなお店を事前に調べて連れて行ってくれたのだ。

デートにスカイツリーを選んだのは、まだ足を運んだことがなかったから。

スカイツリーは2012年5月22日に電波塔・観光施設として開業した。
当時は話題をかっさらっていた。2011年3月11日の東日本大震災で日本全体が沈んでいたのが、この開業とともになんだか華やいだのを覚えている。

当時、私は栃木に住んで、夫は東京に住んでいた。
友達の紹介で知り合った私たちは、まだ付き合っていないからフワフワしていた。

当時は毎日メールをしていた。
10年前はメールだったんだという衝撃(笑)

でも、お互いに好意を抱いているのは分かっていた。
私の心は決まっていたから、スカイツリーで告白するつもりだった。

私は人を好きになると、自分から告白するタイプだ。
だから、推しである方とお仕事したいときに、ぐいぐいアプローチしてしまう。10年経った今も、なんら変わりない。

話は戻り、開業から2年半が経過した当時も、まだまだ大行列であった。
確か1時間以上は並んだのではないだろうか。

夫は建築に造詣が深いので、建設方法をいろいろ教えてくれた覚えがある。好きな人の話はなんでも面白い。そんなくすぐったい記憶と対面した。

2025年1月の今日は待たずにチケットが買えて、15分くらいで展望台に到達できた。

快晴だったため、富士山を臨めた。
大晦日に高尾山でみんなで見納めた富士山が変わらず、そこに佇んでいた。
いるだけで神々しい。

息子は望遠鏡を覗き込みながら

「キャラバンだ!あっちはハイエース!シエンタ、バイバ~イ」

と、ハイテンションで話している。

最近は車種にハマっていて、一瞬見ただけで車種名を言い当てる博士になっている。娘も交換で覗いて、拡大したり、遠くを眺めたりしていた。

あのときに好きあった2人がこうやって家族になり、子どもたち2人がやってきたとはね。

振り返ると、離婚の危機は数え切れない。

出産、海外単身赴任、別居、海外移住、1人で出産、コロナ、2度目の海外移住、本帰国、退職、フリーに転身、夫婦喧嘩、息子の発達の悩み、事故

10年パックにしては、いろんなことがあった。
さまざまなお試しを経て、こうやって穏やかに幸せに過ごせている自分の人生が尊く感じる。

生きているだけで奇跡だ。

もし。
もしも、10年後にスカイツリーを訪れることがあったら、どのように変わっているだろう。

娘17歳、息子15歳。
私たち夫婦も50代。

遠い未来のような、すぐにやってくる現実のような不思議な感覚。

4人が健やかで、笑っていますように。
それぞれの人生に感謝して、人のために行動していますように。

祈りにも似た気持ちを、地上450mの展望回廊から富士山に向かって願をかけた。

結果は、いかに。

今に感謝して笑って暮らしていたら、自ずと望む未来は引き寄せられると祈って。

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おーつー(冨田裕子)
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