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10月の江ノ島で海遊び。もっと自由に生きていいと家族に教わった日
10/11(金)午後9時すぎ。
明日、江ノ島に行こうか
そう夫から言われる。
「えっ?江の島?」
と驚きつつ、子どもたちも乗り気なので行くことに。どれくらいの時間がかかるか、よく分からずに眠りについた。
土日の朝は、目覚めるのが一番遅い。
午前7時45分ごろまで爆睡していて、起き出して夫にあいさつする。
子どもたちに、朝ごはんを食べさせてくれていたようだ。家事はなんでもできるから、私がいなくてもこの家は回る。ありがたい。
そこから、江ノ島に行く準備がスタート。
目的地は、水族館と海。
すると、夫は手際よく荷物をまとめていく。
タオルや水着、サンダル。
子どもたちのおやつに飲み物。
着替え。日焼け止め。シート。傘。
「帰りは温泉に寄るから、着替えを準備しておいて」
着替えて、メイクする私に淡々と声をかけてくれる。私がやらずとも、自主的に動いてくれる夫。
そして、午前9時25分に車に乗り込む。
すると、夫が言う。
「2時間はかかるから。」
え?着くのお昼じゃん!
お昼食べて、遊んだらあっという間に日が暮れるよ?
心の中で、マイナスな気持ちがたちこめる。
もっと早起きして、午前中からガッツリ遊びたかった・・・
遅くまで寝かせてもらったのに、行く前からウツウツした気持ちがする。
それでも、夫は淡々とルート選択し、出発する。
さすが3連休の高速道路は激込みなので、下道で行くと伝えられる。混んでいると分かっているからか気持ちが緩む。
すると突然、娘が叫ぶ。
「99-99」と「22-22」だ!
私がゾロ目好きだからか、娘もゾロ目を見つけると教えてくれる。
そこから、娘の快進撃が始まる!
「99-99」
「11-11」
「99-99」
「88」
こんなにゾロ目があるのか?というくらい、ゾロ目ナンバーが出没する。
「ママと〇〇は今日、ラッキーだね!」
満面の笑みで娘が答える。
なんだか、それだけで涙が出そうになる。私はなんて幸せなんだろう。
お昼ご飯を食べようと入った、ハワイアンレストランでのこと。
先に入店した私に夫から、息子の癇癪スイッチが入り、店内に入れずにいると連絡が入った。
2人でご飯食べてきて。
テイクアウトにポテトを買ってきてくれたらいいから。
ここでも、夫は表情を変えず淡々と対応する。
感情的にならず、息子に寄り添い続けるってすごいこと。実は、夫の精神性は高いのかもしれない。
娘と食べたパンケーキにロコモコ。
交換しながら食べるのも、なんとも豊かな気分だ。
テイクアウトしたポテトをつまみながら、夫は運転を再開してくれた。息子は、持ってきたトミカを全部出して遊んでいる。機嫌は戻っている。
持ってきたおやつを食べて、お昼はしのいだようだ。
息子が笑顔ならそれでいい。
そして、江ノ島に到着。
湘南の海はサーファーでいっぱいだ。
海遊びしている人もチラホラ見える。
「海で遊ぶ!!!」
娘と息子の要望により水族館はキャンセルし、車内で水着に着替えて、いざ海岸へ。
日差しが思いのほか熱い。
海の水温も冷たいけど、入れる温度のようだ。
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子どもたちは歓声をあげながら、波と追いかけっこしている。それを夫が腰まで海に浸かったまま、子どもたちを見てくれている。
私も裸足になって、波打ち際から3人を眺める。
すると、いつも抱っこをせがむ息子も、海辺をずっと歩いている。
娘は波打ち際にしゃがみこみ、何やら探している。どうやら貝を見つけているようだ。
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「カニに手をはさまれた!」
笑っている娘を見ていると、ピュアな姿に感化される。
遊びに行くなら、朝から行くべし!
お昼から江ノ島に行って楽しめるの?
10月に海なんて寒いのでは?
などと、前提のある考えを持っていたなと感じた。言うなれば、固執した考え。
けれど、夫と子供たちをみていたら、
もっと自由に、
もっと気楽に、
もっと柔軟になっていいんだと気づいた。
前提なんて関係ない。
心のままに、今この瞬間を遊び尽くす。
これって最高にハッピーなこと。
家族と一緒にもっと遊びまわりたい。
いろんな景色を見せたいし、経験させたい。
感受性豊かで、純度の高い人に。
子どもだけでなく、
私たち夫婦も戻っていく。
そのためにお金を使いたいな。
ふと、来年は海外に行きたいと思った。
オーストラリアかハワイか。
私が受け取ったお金で、家族と冒険したい。
子どもたちの見たことない表情を引き出したい。
そんな想いをキャッチした。
最後には震える子どもたちを着替えさせて、スーパー銭湯へ。
以前は息子をお風呂に入れるのも手こずっていたけど、今では私の声も届くようになった。
ゆっくりお風呂には入れないけど、そういうもんだと割り切っているから文句もない。
何事も経験あるのみ。
経験がその人の幅と奥行きをつくる。子どもたちもそんな人間になったらいいな。
今世での私は、いかに新しい経験をするかを大切にしている。ならば、変な固定概念は取っ払って、もっと自由に生きてみよう。
江ノ島で教わった世界の広げ方。
一番身近な3人の姿が、これからも多くの生きるヒントとなりうるのかもしれない。
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