福田恒存「悪に耐える思想」 渋谷教育学園幕張中学校 過去問対策
福田恒存は、東京大学英文科出身の評論家・劇作家・翻訳家です。渋谷幕張中では、平成28年「悪に耐える思想」(『人間の生き方、ものの考え方 学生たちへの特別講義』文藝春秋社)が出題されました。
ここで問題にされているのは「言語道具説」という考え方です。「言葉は道具なのだ、道具だから、お互いの間に通じなければならない。同時に、通じさえすればどうでもよろしいという考え方です」と述べています。(同書P13)
一般に「道具扱いする」という言い方は何か軽蔑の意味がある、と筆者は述べてい