バッテリー【あさのあつこ】



勝手な感想。



〔1巻〕

メモ
巧はすごいなぁ。自信もあるし、それに伴う実績もある。本の登場人物ってみんな自分の意見を持ってる。意見っていうか、出来事に対してちゃんと感情を持つ。いや、作家さんはさ、感情を言葉にできる能力を持ってるから作家になれたんだろうけど。登場人物が何も考えてないふわふわした人生を送ってたら物語にならないんだろうけど。でも、羨ましいなぁって思う。私こんなにいちいち考えてこなかったもんなぁ。最近ようやくいろんなことを考えられるようになった (というか意識するようになった) 。そしたらね、もうね、毎日自分の嫌いなところと鉢合わせしてさ、困っちゃうな〜。もっと素直に生きたいね。あと直感を大切にしなきゃ。ノーと言える日本人になる!

巧みたいな「一人で生きていけるし」的な態度をとっていても、友達って出来るんだ!って思う。巧が女の子だったらハブられてるかもしれないけど(笑) でも女の子も男の子も関係なく、私が思ってるよりもずっと周りの人間って優しいし、わりとどんな人でも対応できるし友達になれるもんだよね。最近わかった。明るく楽しく優しく人に気を遣わないと友達出来ないって無意識のうちに思ってたけど、振り返ってみればいろんなタイプの人と仲良くしてたなぁって。嫌なことは嫌、「今機嫌悪いんだよ」みたいな態度とっちゃう子も私を含め仲良い友達はいたし、クラスの端っこにいる地味系な子も仲良い友達と楽しそうにしてたし。もっと自分を出しても案外人って寄り添ってくれるもんなんだろうな。時と場合と人に合わせて態度を変えられること、私の長所だと思うけど、そのうち自分が擦り減っちゃいそう。自分の感情とか、もっともっとわからなくなっちゃいそう。社会に出たら役立ちそうな能力だけど、プライベートではいらない能力だな。上辺なままで終わっちゃうもんね。

青波がかわいい。登場人物みんなそれぞれ羨ましい性格してるな、すごいな、って思うけど、青波が一番かもしれない。私は青波みたいになりたいなぁって思う。

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