その時までサヨナラ【山田悠介】
超主観的な感想
帯に「これは泣ける!」と書いてあったけど、「たぶんここで泣いて欲しいんだろうな」というところでは泣けなかった。私は父親と裕太とのやりとりから自分の親子関係を連想しちゃって、なんだかそこで泣けた。
たまに裕太の存在は忘れられてるのか?って思っちゃう描写があって悲しかった。例えば、最後らへんの海辺のところ。三人でいるはずなのに、二人と表現してるところがあって、裕太のこと忘れてるのかな?と思ったら悲しかった。本的には夫婦の話に持って行きたいんだろうけど、私としては家族の話だと思って読んでいたから、まるで裕太がそこにいないかのような表現は悲しかった。裕太があっての家族でしょ?と思ってしまった。まあ、夫婦の愛の話、なんだろうけど。
帯に「旦那から勧められて読んだ」という内容のレビューが書かれてあった。なんか、ね、考えちゃったよ。旦那から勧められた?旦那はその奥さんに何を伝えたかったの?「夫婦仲良くしような」みたいなこと?それとも「これまで家のこと任しっぱなしでごめんな」みたいなこと?え〜…そういうのは小説を勧めて伝えるんじゃなくて、態度で表せよ、と思う♡ 掃除機かけるとかさ、ね。まわりくどいのは気持ち悪いよ。ロマンチックでもなんでもないわ。私だったらこんなことされたらムカつくと思う。ていうか勧めてきた意図を探っちゃって楽しめなそう。イライラしそう。
男の人にしか書けない話だなぁと思った。
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