会わない 3日目

3日目にして電話してしまった。
私たちは別れなかった。円満。

でも私が彼を手放さないのは、誰かに好かれてる自分を手放したくないからだ。
「彼」自身を好きなのではない。
それがかなり浮き彫りになった。

すっごい性格悪い。
最低な女♡


自分の中でキリがいいと思った時に別れることにした。
だって、手放すの、惜しい。
好きな顔と体を持っていて性格もタイプ。
一緒にいて楽しい。
手放さなくていい。

辛くなったら言えばいい。
それで別れを切り出されたらそれでいい。

とにかく恋愛ごっこがしたい。
この人と結婚したいって、思わせたい。
それで自己肯定したい。


彼が私に対してひどいことをしなければ、私は彼のことが好きだ。
ひどいことをしないように努力するっていうなら、こんないいことない。信じる。

君は私と一緒にいると本当に楽しい、と満足気に話すけど、私は私に好意のある男の人といると大抵楽しいし楽しませる自信あるよ。別に君だけじゃない。残念ながら。
君は結婚を意識してると言うように「ずっと一緒にいたい」と言うけれど、君は私の理想の結婚相手ではない。ずっと一緒にいるつもりもない。かわいそうだけど。

まぁそんなこと絶対教えてあげない。
私が区切りをつけるまで、私たちはこのままだ。
区切りをつけたいと思うまで、私はプライドを捨て嘘をつく。
目に涙いっぱい溜めて、好きだと言う。
一生懸命に奉仕する。
彼の好みを考え抜いて振る舞う。
それでいい。
そこまでして私は愛されたい。


結局一番かわいそうなのは私だ。
一番残念なのも、私だ。
わかってる。
でもそれが今の私を保つ方法みたい。

ごめんね、でも私のこと散々傷つけたよね、仕方ないよね。


それにしてもあそこまで取り乱す彼は初めてだ。
嬉しい。
そんなに私のこと好きか。


これからの作戦がとっても大事になる。
今回はわざわざ好きだと改まって言う必要はない。
聞かれたら、切なげに好きだよと言えばいい。
自分から手を繋ぐこともない。
ハグもない。
好きなタイミングで連絡をとる。
相手のタイミングは気にしない。
もし返信が返ってこないなら、どこかで愚痴ればいい。
飽きたなら、連絡しなければいい。
目を見て話すのも、名前を呼ぶことも、しばらくは意識するのやめよう。
よし。
来年の今頃までは続けたい。
頑張ろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?