本屋に椅子が置いてあるのはなぜか?
個人事業主・従業員5名以下のスモールビジネス専門コンサルタントの太田亮です。
ご覧いただき、ありがとうございます。
最近、椅子を置いている本屋が増えています。
本屋がカフェを併設していて、購入前の本を持ち込んで自由に読書できるケースもあります。
立ち読み(座り読み)をされるのは本屋にとって嬉しくないはず。
昔のマンガでは、立ち読みをしている客をハタキで追い払うシーンもよくありました。
なのに椅子まで置いたら、座って何時間も本を読むお客さんが増えてしまうのでは?
これは、お客様が店に何度も足を運んでもらうための仕組みです。
全ての本がカバーで覆われていて一切立ち読みできない本屋よりも、ゆっくり立ち読み(座り読み)できる本屋の方が、お客様は行きやすいと思います。
何度も立ち読みに通っているうちに、「あまり興味がなかったけど、この本面白そうだな」という「出会い」もあるでしょう。
こうした衝動買いのような出会いは、Amazonなどのネット書店では難しく、リアル店舗ならではのメリットです。
「ネットで買おうと思っていた本だけど、ついでに今買うか」といった効果も期待できます。
この「来店頻度を上げる」というのは、売上を増やすための基本中の基本です。
売上を増やすには、次の3点が非常に重要です。
・客数を増やす
・客単価を上げる
・来店頻度を上げる
「来店頻度を上げる」とは、例えば月1回しか来店しなかったお客様に、月2回来てもらうということです。
買物1回あたりの購入金額が同じならば、来店頻度が倍に増えると当然ながら売上は倍になります。
来店頻度を上げる仕組みは、他にもあります。
スーパーで、空っぽのペットボトルを買えば、水を無料で入れられるサービスを行なっているところがあります。
無印良品でも、7月1日から同様のサービスを開始しています。
https://www.muji.com/jp/ja/stories/food/520171
これも、来店頻度を上げるための仕組みです。
水を補給するために来店したついでに何かを買ってもらうことで、売上の増加が期待できます。
ペットボトルを繰り返し使うことで地球に優しいという効果もあります。
無印良品ではこちらのメリットを積極的にアピールすることにより、ブランドイメージの向上も図っています。
あなたのビジネスでは、どのように来店頻度を高める仕組みを行なっていますか?
他の業界で行なっている仕組みを参考にしながら、ぜひ導入してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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