価格戦略とマーケティング
顧客ターゲットの絞り込みの重要性
今回は、税理士事務所の価格戦略についてお話しします。結論から言うと、マーケティングにおいて最も重要なのは顧客ターゲットの絞り込みです。多くの税理士先生が取っている戦略がチグハグになっていることがあります。
数と質の両立は難しい
例えば、顧客数を圧倒的に増やしつつ、顧問料を高く支払ってくれる良質な顧客を増やしたいと考える方が多くいらっしゃいます。しかし、これは両立しにくい戦略です。顧客数を圧倒的に増やすには、低料金で多くの顧客を集める必要がありますが、質は担保しにくくなります。
高付加価値戦略と低料金戦略
逆に、質を重視する場合は、高い顧問報酬を支払える顧客をターゲットにする必要があります。これはマーケットが狭くなり、数は多く取れません。多くの税理士事務所は、この二つの戦略を混同してしまいがちです。
明確な方向性を持つことが大切
例えば、事務所のオフィシャルサイトで高付加価値戦略を謳いながら、別サイトで低料金戦略を展開している場合、明確な方向性がないとお客様が混乱します。どちらか一方に絞るか、明確に部署や担当を分けることが必要となります。
戦略が定まっていない事務所の問題点
戦略が定まっていない税理士事務所では、客層やお問い合わせの質が良くないと感じることが多くあるように感じられます。まずは、高付加価値戦略か低料金戦略か、またはその中間を狙うかを明確にし、顧客層を定めることが重要です。
まとめ
マーケティング戦略を構築する際には、まず事務所の方向性をしっかりと定め、その上でホームページや情報発信を行うことが大切です。これにより、戦略がチグハグにならず、効果的なマーケティングを実現できます。