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漁夫の利
妻の実家の静岡への行き来で新幹線を利用していて、最近多いのが円安需要と政府のインバウンド政策による外国人観光客である。たくさん買い物をし、バイタリティに飛んでいて、陽気であり、日本人の乗客が大人しく乗っているのとは対照的である。
少し気になっているのが、荷物の大きさや多さで、外国人観光客は頭上の荷物棚を占拠していて、自分の頭上エリアを通り越して、反対側にまで置く人も出る始末。こうなるとマナーというよりは、乗り物の荷物管理の仕組みを根本から変える必要があるのでは、というところまでになる。
そして、起こってしまった。西洋人と中国人の荷物置き場の場所取りの争い。中国人の席の頭上まで荷物を置いている西洋人に、ここはわれわれの場所だから荷物どけろと中国語で捲し立てて、西洋人が中国人の主張を一旦は聴いて、荷物は下ろすものの、一触即発状態。
これはどうなるのか黙ってみていると、一旦空になった棚を尻目に、中国語と英語が飛び交い、ゼスチャーつきでのやりとり。
これは世界の縮図と思いながら展開を見守っていると、思わぬ結末が。
後方から大きな声で雑談に花咲く日本人のおばさんが、状況も何もわからずに、『あら、ここ空いてるー』とでかくて派手な色の荷物を持ちあげて、ふらふらしながら押し込めようとする。きれいにハマらないから、下にいる人が危なくて、思わず西洋人と中国人が両側から抑えて、あれよあれよと中国人の置くはずだった頭上が日本人おばちゃんの大きく派手なトランクが埋まる。
みんな思わずあっけに取られて呆然としました。みんなの注目はおばちゃんのトランクに、『 小さなことからコツコツと』と白マジックで、殴り書きされていました。
収まり切らなかった西洋人と中国人の荷物はしぶしぶ足元に引き込んで支えてました。
私はすげぇ、関西のおばちゃん最高って思いました。世界平和は唱えるのは大切ですが、意外と計算されない何かもっと違う切り口から実行されるんだろうなとふと思いました。