拡げる事ができない脳内メモリ
色々な経験を積む事で自身に困難が起きた時の対処の仕方がだんだん分かってくる。
一方様々な経験、訓練をしても出来るようにならない事もある。それはもう自分の特性、持って生まれたものとしてある種諦めて受け入れていくしかない。
おそらく自分は脳内のワーキングメモリがあまり大きくない。パソコンで言う一時記憶装置がどうもポンコツっぽいのだ。
同時に起こる問題を素早く処理できなかったり、急に起こったトラブルに対応しにくい。自分に身の回りの情報が多ければ多いほどとミスが多発してしまう。今はコロナもあってそういう機会はほぼ無いが、大勢が集まる社交場などでパニックを起こしてしまいそうになる事もある。
その代わり何か一個ずつ確実に処理をしていくという力はあるようで、仕事にしてもプライベートにしても不向きもあれば向いてるものもあるようだ。以前弁当工場で働いてたことがあるのだがほぼ毎日同じ仕事、いわゆるルーティンワークなのでさほどミスは起こらなかった。世の中には単純作業が飽きてしまって苦手という人もいるのだが、自分はそうではないようだ。
脳内メモリを拡張していくための訓練というより少ない脳内メモリでどうにかやっていく道を探した方が望みがありそうだ。なので僕は粛々とモノづくりに励んでいく。自分のペースで着実に成果をあげられるものが最も向いていると長年生きて感じている。
以前のように人前に出ることもあまり無いかもしれない。それでも私という人間を好んで声を掛けてくれたり応援してくれる人がいるのは本当にありがたい事だ。
色々な事を諦めてから新しく人生が始まったような気がしないでも無い。少しずつ歩を進めていきたい。