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32期を終えて、その振り返り

弊社は6月で32期を終え決算も終わり決算賞与の支給を終え、33期を迎えることができました。

今年も大きなトラブルもなく期を終えることができたのも実直に頑張ってくれた社員、社員を支えているご家族、協力業者の皆様、取引先の皆様、地域の皆様、そして何より弊社に継続的に仕事をご依頼頂いているお客様のおかげです。

本記事では32期の振り返りをすることで「ここ一年弊社にどんなことがあったか?またどのような課題があってどう改善しようと考えているのか?」を発信したいと思います。



退職した二人の社員と再会

今年は以前弊社で働いていた「周囲から愛されていた二人の社員」と再会することができました。一人は再入社という形で、もう一人は協力業者という形で。
この再会は私も含め社員一同大変嬉しかった出来事です。キッカケを作ってくれたみなさんグッジョブです。ありがとう!

大型物件へのチャレンジで起きた、二つの嬉しいできごと

弊社はここ数年は人手が足りず大型物件は協力業者頼みでありましたが、今期は職人メンバーがチャレンジ精神を発揮し、大型物件を自社施工で行なうことになりました。その過程で嬉しいことがあったので二つ紹介します。

①病欠で主要メンバーの欠員が出たとき

一つ目は最近流行っているコロナや突発的な病気で欠員が出てしまったとき。社内に不安がよぎる状況下ですが、職人メンバーが自発的に助け合って他の現場のサポートをすることで乗り越えることができました。まだまだ人手に余裕のない状況で安心して働ける環境を皆んなで守ってくれたことに本当に感謝でいっぱいです。

②見習い職人がみるみるうちに逞しく

二つ目は配管をするときにとても不安そうにしていた見習いの職人が、みるみると自信を身につけて逞しくなったことです。
これまで毎日同じ現場に入るような大きな現場を自社ではチャレンジできていなかったため、新入社員も毎日作業がバラバラで全体の流れが掴めずになかなか仕事の理解が進まない現状がありました。

今回大型物件にチャレンジし、その職長を務めた職人さんが2人の若手社員を引き連れ、彼らの個性と向き合い長所を伸ばすように努めてくれて、いつの間にか2人の若手社員が自信を持った逞しい姿を見せてくれるようになりました。感動しています。

反省点①予算の組み直しをしなかった

今年は運が良く、能力高く人柄の良い社員を多く採用することができました。その反面、目標としていた限界利益は達成しましたが人件費が当初想定よりも大きくなり営業利益はもう一歩というところでした。

この点に関して今後は当初の採用目標よりも採用人数が増えた場合は、年間予算の組み直しをしなければいけないと反省しています。

反省点②限界利益率は良くても粗利が残っていない

見出しの件について、弊社はここ数年は限界利益率を注視していました。その理由には年間の数値目標の設定のやり方が関わっています。

弊社の数値目標の立て方

県内で歴史のある経営を学ぶ場があり、そこで年間の数値目標の立て方を教わりました。以下のような流れです。

  1. キャッシュをいくら増やしたいかを決める

  2. 借入の元金支払いを加味して目標となる当期純利益を設定する

  3. 法人税等30%で逆算して必要な経常利益・営業利益を算出する

  4. 想定される固定費・減価償却費を設定する

  5. 会社全体の人件費を設定する(ここが重要!昇給やボーナスの設定、採用目標などを決める)

  6. 人件費・固定費・減価償却費が決まると、必要な限界利益が算出できる

  7. 目標とする限界利益率を設定すると、目標売上が計算できる
    【計算式⇒限界利益÷限界利益率】

このやり方のメリットはシンプルなので社員に説明がしやすく納得も得やすい目標設定ができることです。
非常に使いやすいため数年前からこのやり方を取り入れていますが、今年は課題が見つかりました。

工事は限界利益率だけで管理してはいけなかった

この目標設定をしたうえでこれまでは以下のような考えで会社全体の予実管理を行っていました。

  • 全体の限界利益率と年間売上が達成できればおのずと必要な限界利益が確保できる

  • 限界利益が確保できたうえで、人件費、固定費、減価償却費が予算と大きくズレなければ営業利益も確保できる

過去数年この考えで問題は起きませんでした。
しかし32期は「限界利益率は問題ないけれど粗利が残っていない」という工事が多く発生してしまいました。

これは想定以上に工事の人件費がかかり過ぎているということです。当然ですが自社の段取り不足で人件費がかさんでいる工事は致し方ありませんので我々が反省して改善すべきことです。
しかし極端に無駄な動きはなかったにもかかわらずこのような状況を招いてしまった工事は適正な額で受注が出来ていないということです。

弊社の仕事の場合、お客様に適正な額を提示したうえで、金額が合わなければ内容見直しや頑張って金額落とせるかを検討して双方が納得いく形を目指すことが大事です。

ここを疎かにしてしまうと「お客様に貢献するために頑張ったのに利益が残っておらず自分たちは苦しい」という状況を招いてしまいます。これでは報われません。

大事なことなのでこの課題についてすぐに対策は考えました。今後社内勉強会を開催して落とし込んでいこうと考えています。

まとめ

良いこともあり、前向きな課題も見つかった良い年だったと思います。
より良い仕事をして多くの方に貢献できるよう努めて参りますので33期もサンユウ設備をよろしくお願いします!

新しい学びもあり、私自身の熱量がグッと上がっています。その学びを紹介する記事も書いてますので良かったらご覧ください。

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