
TTArtisan M-E 6bit II を使ってみて
順調に増えているLeica MマウントレンズをSONY Eマウントのミラーレスカメラで使いたい
そんな思いでマウントアダプターを探していると6Bitコードを読み取れるTTArtisan M-E 6bit IIを発見
おもしろそうなので買ってみました
TTArtisan M-E 6bit IIはレンズマウント面に6Bitコードを読み取るセンサーが付いていて

側面にリセットボタンと焦点距離ダイヤルが付いています

アルミ合金製で軽く、外観もモダンな感じ
側面の焦点距離ダイヤルはクリック感があって操作しやすいし、リセットボタンも大きめで押しやすいです
使用時はレンズをアダプターに取り付けてアダプター&レンズをカメラに取り付けます
すると自動的に6Bitコードが読み込まれてレンズの情報がカメラ側に伝わり設定されます
6Bitコードが無いレンズやTTArtisan M-E 6bit IIで認識できない6Bitコードが付いているレンズを取付けた時は、側面に付いた焦点距離ダイヤルで設定された値がカメラ側に設定されます
6Bitコード認識結果
6Bitコード付きのMマウントレンズをいくつか取付けてみたらこんな感じに認識されました
Elmarit 28mm f2.8 4thの場合、レンズ名はLeica M 28mm F2.8と認識され絞りは2.8~16に設定可能
Summilux 50mm f1.4 3rdの場合、レンズ名はLeica M 50mm F1.4と認識され絞りは1.4~16に設定可能
Summilux 50mm f1.4 ASPH.の場合、レンズ名はLeica M 50mm F1.4と認識され絞りは1.4~16に設定可能
Summicron 50mm f2.0 3rdの場合、レンズ名はLeica M 50mm F2.0と認識され絞りは2~16に設定可能
APO Summicron 50mm f2.0 ASPH. の場合、6bitコードでは認識されず側面の焦点距離ダイヤルで設定された焦点距離が設定される
APO Summicron 75mm f2.0 ASPH.の場合、レンズ名はLeica M 75mm F2.0 ASPHと認識され絞りは2~16に設定可能
6Bitコードの無いレンズはこんな感じに設定されました
焦点距離ダイヤル28の場合、レンズ名はLeica M 28mm F1.0 と設定され絞りは1~16に設定可能
焦点距離ダイヤル35の場合、レンズ名はLeica M 35mm F1.0 と設定され絞りは1~16に設定可能
焦点距離ダイヤル50の場合、レンズ名はLeica M 50mm F1.0 と設定され絞りは1~16に設定可能
焦点距離ダイヤル75の場合、レンズ名はLeica M 75mm F1.0 と設定され絞りは1~16に設定可能
焦点距離ダイヤル90の場合、レンズ名はLeica M 90mm F1.0 と設定され絞りは1~16に設定可能
焦点距離ダイヤル135の場合、レンズ名はLeica M 135mm F1.0 と設定され絞りは1~16に設定可能
絞り値
TTArtisan M-E 6bit IIを使った場合、手動だけどカメラ本体に撮影時の絞り値を設定できて、設定した絞り値はExifに記録されます
撮影モードがマニュアルか絞り優先の時にレンズの絞りリングで設定した絞り値と同じ絞り値をカメラ本体側のの絞りダイヤルで設定します
レンズの絞りを変えるといちいちカメラ本体側の絞りダイヤルの方も設定変更が必要なのでちょっと面倒ですが、撮影時の絞り値をちゃんとExifに記録できるアダプターは貴重だと思います
誤認識
Webの情報を見ると一部の6Bitコードの無いレンズが他の6Bitコード付きレンズに誤認識されるケースがあるみたいです
レンズのマウント面の本来6Bitコードが印刷される位置にビス等の反射する素材が有るレンズだと起きるみたいですね
TTArtisan M-E 6bit IIでは6Bitコード読取りを禁止する手段がないので誤認識を訂正する手段が無いです
なので、誤認識を起こすレンズは別のアダプターで使うのが無難です
レンズ交換
リセットボタンが有るのでレンズ交換はアダプターをカメラ本体に取付けたまま行えます
旧レンズをアダプター&カメラから取り外す
新レンズをアダプター&カメラに取り付ける
アダプターのリセットボタンを押す
本来はアダプターをカメラから取外して通電のない状態でレンズ交換すべきなんでしょうが、この方が簡単なので
さいごに
Leica MマウントレンズをSONY Eマウントに取付けるアダプターは
単純に取付け出来るだけのもの
ヘリコイド付きで接写が出来るのも
AF機能を付加できるのもの
など沢山ありますがTTArtisan M-E 6bit IIは6Bitコード付きレンズを複数持っている人にはかなり便利なアダプターだと思います
個人的にちょっと改良して欲しいのはSummilux 50mm f1.4 3rdとSummilux 50mm f1.4 ASPH.の設定されるレンズ名がLeica M 50mm F1.4で同一なこと
画像データのExifを見てもどっちのレンズか判断出来ないのでもうちょっとレンズ名は工夫してほしいです
あとAPO Summicron 50mm f2.0 ASPH.が認識されないのはなぜだろう
単純にTTArtisan M-E 6bit II内にデータが無いだけならファームアップで対応してほしい