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自分の価値観や正義やエゴを人に押し付けない

私の上司にとんでもない位に恐ろしい老人がいる。その方は、過去に大きな偉業を成し遂げ、会社の発展に大きく貢献された方ではあるが、今その方は確実に老害となっている。

・常に怒っている。沸点が低い。
・説教が恐ろしい程、長い。
・相手を威圧し、常にマウント。
・時代が違うのに「私はこうしてきた!だからこうしろ!」と言う。
・自身が100%正しいと思っている。
・頑固でせっかち。図々しい。

立場上、会社から追放する事も出来ない存在。才能や能力がある人材がいても、自分の事を立ててくれる人以外は潰しにかかる。同世代からも若者からも、煙たがられている。まさにパーフェクト老害。

「戦争は"正義と正義"のぶつかり合い」という言葉を聞いた事がある。そこには正義しかないが、戦争が起こる。何故か。それはお互いに相手国の立場になって物事を考えず、自国の価値観や正義を押し付けているからである。

老害やケンカ、大きい話になると戦争。全て価値観や正義やエゴを、相手に押し付けているからそうなるのではと思う。

私は特定の先輩との飲み会が好きではない。その先輩は酒が入ると説教が長くなる。説教して相手を育てている自分は偉いし素晴らしい…きっと先輩はそう思っている。

以前、「老害」という言葉を知り、自分だけは気を付けようと常に頭の中では意識していたので、周りのミスや言動はずっと我慢していた。他人と比べても沸点はかなり低い方だと思う。
しかし先日、私が参加するボランティア活動の中で、後輩のあまりにもな態度が許せず、数年ぶりに怒鳴ってしまった。その後、後輩はボランティア活動に来なくなり、最終的に退会してしまった。未来を担う貴重な若手であったのに、私は深く反省した。

先人の上司や先輩を老害扱いしていたが、私自身も老害になりかけていないかと不安を感じた。老害の一歩とは何か、私が苦手な方の性格は何かと、自分なりに考えてみた結果、「自分の価値観や正義やエゴを押し付けてくる人」という結論に至った。

人それぞれ生まれも育ちも違う。性も立場も環境も違う。よって自分と全く同じ価値観の人間なんて存在しない。であるにも関わらず、世の中は自分の価値観を他人に当てはめ、他人に押し付け、苦しむ人間が存在する。

先輩達に「あなたの価値観や正義やエゴを、他人に押し付けないで下さい!迷惑な行為ですよ!」と言って正したいと思ってしまうが、それ自体が私の価値観や正義なので、それをしたら一緒なのだと思う。

まずは私から、自分の価値観や正義やエゴを周りに押し付けないようにし、自分の姿を見た方に、「あなたの価値観、素晴らしいですね。自分も頑張ります」と言ってもらえるような存在になっていきたい。
どこまで行っても他人に求めてはいけない。

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