承認欲求の塊
私は承認欲求が非常に強い。以前、自己啓発本を見て、「理想の自分」リストを作った時、驚愕した。
・人からスゴいと思われたい
・人から一目置かれたい
・人から完璧と思われたい
・人に嫌われたくない
・人の期待に応えたい
…悲しい。私は人の評価の世界を生きていた。この性格は、きっと育ちが原因だろう。そしてある答えにたどり着いた。
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私は両親と2つ下の弟と四人家族。
両親は共働きで、ほとんど家にはいなかった。
私の性格は内気、根暗、ゲーム好きの一人好き。不器用な為、昔から全て平均以下。小学生の時、いじめられた事もある。
弟はハイスペック。スポーツ、勉強、書道、音楽、歌、楽器、ゲーム、料理、絵画…
全てを器用にこなし、何をやっても入賞、表彰。社交性があり、友達も多い。容姿も私より確実に良く、彼女も私より先に出来た。毎年のチョコの数は言うまでもない。
僅差で弟の方が出来るとか、そういうレベルではなかった。
私はスポーツテストは下位10%。弟は学年一位どころか全校生徒一位で表彰。運動部に所属し市内大会優勝。県大会や関東大会にも出場。
私の通知表はオール3。弟はオール5。まさにインテルが入ってる弟。
弟には何一つ勝てず、周りに「弟の方が上だ」と笑われ、認められず、ずっと弟と比較されてきた。私は劣等感しかなかった。
●柔道だけは得意だった。
私の唯一の特技は柔道。中学の時、体育の選択授業で3年間柔道を選び、90戦90勝全一本。無敗だった。父は柔道部ではなかったが、柔道無敗だったと言っていたので、父の血だろう。勿論、弟も柔道を3年間選択し、全勝全一本の無敗だった。
※私も弟も柔道部ではない。
●事件が起こる
弟が高校1年生のある日、兄弟で参加していたある活動の中で、ひょんな事から大勢の前でいきなり柔道兄弟対決をする事になってしまった。
私は「やだよ」と嫌モードを出しつつ、「(柔道だけは勝てる!人生挽回だ!)」とさりげなく体中の筋を伸ばし、戦闘モードに入っていた。
弟は本気でやりたくないモードを出していたが、周りの盛り上がりに断れず、勝負が始まった。
結果は…私の負け。初めての敗北。しかも一本。「初めて柔道で負けた人の気持ちがわかった」とか、そういう次元ではなく、人生終わった気分だった。頭は真っ白。絶望だった。周りは爆笑していた。その日の夜、私は一人泣いた。
弟は、私が柔道がだけが得意だった事を知っていたので、私にかける言葉も見つからず、しばらく気まずかった。
●勉強・資格・ブランド品にハマる
定期試験・受験・資格取得の勉強は頑張った。それでも偏差値60位の高校、偏差値50位の大学入学がやっとだった。睡眠時間を二時間まで削り、人一倍努力して並程度なので、相当頑張ったと思う。
また高校生の時、マルイや伊勢丹、渋谷や原宿にハマった。ポールスミス、コムサ、タケオキクチ…人気ブランドを身に付けた。
学歴、資格、装飾品。今考えると、自信の無さを、これらで武装しようと必死だった。
●自分の話をするのが苦手
友人は少なかったが、しゃべる事が好きな人には比較的好かれた。
ひたすら聞いて聞いて聞きぬいて、俺のターン!で私が話し始めると「ふーん。ところでさぁ…」とすぐに話題を取られ、また相手のターン。好かれたというか、聞いて欲しかっただけなんだろうな。。。
共働きの両親は家にいる事が少なく、親にも自分の話をしてこなかったので、自分の話が本当に苦手。また人一倍、人目を気にしてしまう。自分が話をしている時、相手がつまらなそうな顔をしていたり、あくびをされると、すぐに話を切り上げてしまう。話に自信がない。
noteは、相手の顔は見えず、気にせず好きなだけ書けるからいい。きっとnoteを始めようと思ったのは、自分の声を誰かに最後まで聞いて欲しかったのだと思う。
そんな育ちなので、私を認めてくれる人、私に優しい人、褒めてくれる人、覚えていてくれる人にとても弱い。命をささげても従いたくなる。悪い人間に騙されるタイプだ
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私は現在、八方美人。敵はほとんどいない…という事は、裏を返せば味方もいないだろう。まさか私がこんな事を書いているとは、周りの人間はきっと気付かない。本当の私はさみしい人間。
●それでも僕は頑張る。
私が一番頑張れる時は、認めてもらいたい、褒めてもらいたい時。今もそれが私の原動力。開き直って、それも一つだと思う。頑張れるから。頑張っている時は、楽しい。
だから、承認欲求を逆手にとって、頑張って色々な事にチャレンジしてみたいと思う。
これからも承認欲求とは長い付き合いになるだろう。承認欲求を敵対視せず向き合い、共存していこうと決意した。
これから先、待ち受ける壁も、承認欲求の力を借りて乗り越えていく!!
これからも宜しく、承認欲求。