キャビテーションとは?仕組みや効果、よくある疑問を解説

痩身エステについて検索すると、よく目にするキャビテーションという言葉。楽に痩せられるならキャビテーションを受けてみたいけど、どんな施術なのかはよく知らないという方へ、キャビテーションのメカニズムや効果について詳しく解説していきます。

またどれくらいの期間通えば良いのか、施術の効果を高めるにはどうしたら良いのかといったキャビテーションを受けるなら押さえておきたい疑問にもお答えしていきます。

キャビテーションとは

キャビテーションはもともと空洞現象という意味です。圧力の差によって液体の中に気泡が発生する現象のことを言います。

では痩身エステにおけるキャビテーションとはどんなものなのでしょう?

キャビテーションは脂肪細胞自体を破壊するのが大きな特徴です。太もも、ウエスト、二の腕など気になる部分の脂肪に直接アプローチすることができ、即効性も高いため痩身エステでは人気の施術です。

キャビテーションのメカニズム

脂肪にキャビテーション専用のマシンで超音波を当てると、体内の水分から気泡が発生します。そしてその気泡が弾けるエネルギーで脂肪細胞が破壊されます。脂肪吸引などと違って皮膚表面を傷つけることなく直接脂肪細胞を壊すことができ、痛みもありません。キャビテーションの超音波によって破壊された脂肪細胞は血中へと溶け出し、リンパ管や血管を通じて体外へ排出されやすい状態になります。

キャビテーションと同じような仕組みで超音波を利用したHIFUという痩身メニューもあります。HIFUとは正式名称をHigh Intensity Focused Ultrasoundと言い、その頭文字を取ってHIFUと呼ばれています。日本語にすると「高密度焦点式超音波」という意味です。HIFUはもともと前立腺の治療など医療の世界で用いられていましたが、今では痩身エステでも利用されています。HIFUはキャビテーションよりも超音波の出力が高いため、皮下脂肪の厚みがあまりない方は施術対象外となってしまいます。

キャビテーションの効果

キャビテーションには痩せたい人にうれしい様々な効果があります。主な特徴を見ていきましょう。

まずキャビテーションは脂肪細胞自体を破壊するのでリバウンドの心配が少ないです。キャビテーションは脂肪細胞を破壊しますが、一度壊れた脂肪細胞は再生しないため体内にある脂肪自体を減少させる効果があります。ですから、これまで何度もリバウンドを経験してきたという方にもおすすめです。

またキャビテーションは即効性があり、一回目の施術から効果を感じることもできます。専用の痩身マシンで体の脂肪に働きかけて、老廃物と一緒に体外へと排出しやすい状態にするので、早い人ならむくみなどが取れて一回目から効果を感じることができるでしょう。キャビテーションは短期集中で成果が目に見えやすい痩身エステです。結婚式でドレスを着たい、旅行に行くので水着を着たいなど、この日までに急いで痩せたいという予定のある方は短期間で計画的に施術を受けるようにしましょう。

キャビテーションは気になる部分の脂肪に直接アプローチが可能な施術です。つまりセルフダイエットでは難しい部分痩せができるということです。食事制限や運動など普通のダイエットでは、ここだけ痩せたいと思ってがんばっても、なかなか痩せられないものですよね。しかしキャビテーションならばセルライトが気になる部分など集中的に痩せたいところだけに超音波を当てることで、気になる部分を中心に脂肪を落としていくことができるのです。下半身太りが気になってスリムなパンツが履けない、久しぶりに着ようと思ったワンピースのお腹周りがきつくなっていた、二の腕の肉が見えるからノースリーブが着られない、などせっかくおしゃれしたくても体型のせいで着られない服があるという人はキャビテーションを試してみると良いと思います。

どれくらいの期間でどれくらいの頻度通うのか?

キャビテーションがどうして脂肪を落とせるのか、どんな効果が期待できるのかだんだんわかってきたかと思います。ここで気になるのがキャビテーションにどれくらい通わないといけないのかですね。一回目から効果が出る人がいるとしても、その後もずっとキャビテーションの効果は残るのでしょうか?

繰り返しになりますがキャビテーションは脂肪細胞を破壊する痩身エステです。そして壊れた脂肪は血中へと溶け出して体外へと排出されます。キャビテーションのこの効果は施術後2~3日続きます。その期間を考えると一週間に1、2回のキャビテーションを受けるのがベストです。そうすれば継続して効果を得られるので目標のサイズダウンへの近道になります。また太っている体質自体を改善するまでにはだいたい3ヵ月くらいの期間がかかるとも言われています。基礎代謝が上がれば自然と太りにくい体へと変化していくので、初めのうちは週2回で通い、その後は週1回で3ヵ月くらいは続けて通うのがおすすめです。

キャビテーションの副作用

楽に痩せられるキャビテーションはとても魅力的ですが、副作用はないのでしょうか?

まずキャビテーションの施術は超音波を使用しているので痛みはありません。痩身エステは痛いのではないかと不安に思う方も、キャビテーションなら安心して受けられるでしょう。

しかし超音波を使うことによる弊害もあります。超音波は体に当たったときに少なからず骨伝導を起こします。人によっては施術中にキーンという金属音のようなものが聞こえることがあります。これは超音波が骨に当たって振動を起こしているためです。この音は耳に近い部分への施術の方が大きく聞こえます。頭痛持ちなど金属音が苦手でキャビテーションの施術が不安な方は事前のカウンセリングなどでサロンスタッフに相談しましょう。

キャビテーション施術後は肝臓への負担が大きくなるとも言われています。キャビテーションによって破壊された脂肪細胞は血管を通り肝臓で分解された後、腎臓でろ過され体外へと排出されるので、肝臓や腎臓への負担が増します。肝機能や腎機能が悪い方はキャビテーションには向かないでしょう。同じ理由で肝臓や腎臓への負担を考え、施術後は暴飲暴食を避けてアルコールもひかえた方が良いでしょう。また代謝が良くなり脂肪が体外へ排出されるため、便秘が解消されますが、お通じが良すぎて下痢気味になる方もいます。

キャビテーションの効果を高めるには

キャビテーションの施術頻度や副作用もわかったところで、今度はキャビテーションの効果をより多く得るために家に帰ってから自分でできることも知りたいですね。

キャビテーションの効果は施術後に自分で運動を行うことでさらに高めることができます。キャビテーション施術を受けて溶けた脂肪はエネルギーとして消費しやすい状態になっています。よって施術後3〜4日間の痩せやすいこの期間に、ジョギング、水泳、エアロビクス、サイクリングなど、ある程度時間をかけて少~中程度の負荷をかけて行う有酸素運動をするのも効果的です。

食事制限をキャビテーションと組み合わせることもダイエット効果を上げてくれます。まず痩身エステでキャビテーションを受けた後は新陳代謝を良くするために水分を多くとって血液に流れ出た溶けた脂肪をなるべく早く体の外へ出してしまいましょう。
キャビテーションの後の食事は施術後2~3時間空けてなるべく脂肪燃焼効果が期待できて消化がしやすい食べ物を摂取しましょう。なぜなら、施術による血行促進、脂肪燃焼を行なった直後に食べ物を体内に入れると、栄養、カロリーを急激に吸収してしまい、脂肪に変わりやすくなるからです。痩身エステでの急激な脂肪消費を体が本能的に飢餓状態と勘違いしてしまうのです。
またキャビテーションの施術を受けているからと安心して、食事に気を使わない生活を続けるのはやめましょう。カロリーの高い食事やお菓子をたくさん食べてしまうと、せっかくキャビテーションを受けても効果が相殺されてしまいます。暴飲暴食はせず偏った食事は見直しましょう。

お家で自分でできるアフターケアとしてセルフエステをするのもキャビテーションの効果を高めるコツです。施術後の効果が持続する3〜4日間は自分でリンパマッサージをして溶けた脂肪をリンパに流し出しましょう。血行を良くするために、ストレッチをしたりお風呂で湯船に浸かりながらマッサージをしたりするのがおすすめです。

自宅用と業務用のキャビテーションの違いとは?

キャビテーションで痩せたいと考えている方の中には家庭用の機械を買ってみようかと迷っている人もいるかもしれません。では自宅用と業務用との違いは何なのでしょうか?

キャビテーションマシンは超音波を出す機械です。家庭用と業務用では出てくる音波の振動数(周波数)に違いがあります。超音波は一般に20kHz(キロヘルツ)を超える音波を指しますが、周波数が高くなればなるほど届く距離が短くなってしまいます。つまりキャビテーションで利用する場合には周波数が低いほど体の奥まで音波が届き、脂肪細胞に働きかけてくれるので、より高い効果を得ることができるのです。

自宅用のキャビテーションマシンの出力周波数は約300KHz。それに対して業務用キャビテーションは30KHzほどの出力です。一般の人でも購入できる業務用キャビテーションマシンの中には40KHzくらいまで出力できるものもありますが、やはりきちんとした痩身エステサロンにある業務用のマシンはパワーが違います。せっかく自分で機器を買ってきても目的の脂肪まで超音波が届かないとなると、効果を感じるのはなかなか難しいですね。性能の高いマシンを使用している痩身エステで受けるキャビテーションは自宅で行うよりも効果が高いと言えるでしょう。痩身エステサロンを選ぶときにはキャビテーションマシンの性能にも注意してみてください。

キャビテーションと他の機械との違い

痩身エステにはキャビテーション以外にも様々な痩身用の機械がありますよね。痩身エステについて調べるとよく出てくるのがハイパーナイフやラジオ波だと思います。キャビテーションが体の中の脂肪に気泡を発生させて破壊する施術だということは説明してきましたが、ハイパーナイフやラジオ波とは何が違うのでしょうか?

簡単に言うとハイパーナイフは商品名で、中身はラジオ波(高周波の電磁波)です。
ラジオ波は電磁波なので電子レンジと同じ仕組みでよく説明されますが、体内の水分を振動させることで冷えて固まった脂肪を温めて燃焼させたり、代謝を上げたりしてくれます。
そしてハイパーナイフというのはそれらラジオ波マシンの機種の1つです。ハイパーナイフでは従来のラジオ波よりもさらに高い電磁波を体に当てて、脂肪を温めて代謝をうながします。ラジオ波は通常30KHz~60KHzのものが多いですが、ハイパーナイフから出力される高周波は1MHzです。脂肪を効率よく温めるので施術時間も短く済みます。

しかしハイパーナイフ、ラジオ波はキャビテーションのように脂肪細胞自体を減らしてくれるわけではありません。リバウンドしにくい、即効性があるといったメリットはハイパーナイフ、ラジオ波ではキャビテーションほど期待できません。
一方、キャビテーションも脂肪を破壊して体外へと排出しやすい状態にはしてくれますが、それだけで体重が変わったりサイズダウンしたりするわけではなく、血中へ溶け出した脂肪を体の外へ出す必要があります。そのときにラジオ波の施術を一緒に受ければ、血行が良くなって脂肪の排出が促進されます。ラジオ波は単体よりもキャビテーションとの組み合わせで施術を受けるのが良いでしょう。


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