見出し画像

Dr.インクの星空キネマの謎

先日、西野亮廣さんの絵本の第1作目の『Dr.インクの星空キネマ』について調査と考察を書きました。

実はまだ他にもあるので、本記事でまとめました。前回に引き続き、この本を読んでいない方にはあまり楽しめないかもしれません。

▼前回の記事はこちら

この4つの物語は誰が書いたのか?

もちろん西野さんなのですが…こちらの写真をご覧ください。

各お話の表紙にちらりと見えていますよね。Dr.インクの手が…(足?触角?)。

▼こちらがDr.インクです。イカさんみたいなお姿です。

第4話の『Dr.インク』での一節です。

Dr.インクは、
世界中の人々が毎晩見る夢の脚本を書いています。

この一節と、各話の表紙にDr.インクの手が見えていることを考えると、もしかして4話すべてDr.インクが書いているのでは…?という疑問が浮びます。

少なくとも、第1話から第3話までは、Dr.インクが描いたと思わせる一節があります。

Dr.インクはいろんな夢の脚本を書きます。
親友と遊ぶ夢、大きなことをなしとげる夢、
悲しい夢。

親友と遊ぶ夢=グッドモーニング・ジョー
グッドモーニング・ジョーとケンヂが仲良くする物語です。いつも一緒に遊んでいます。

おおきなことをなしとける夢=赤いハシゴ
トキオ・ジェイコブがハシゴを繋げて青い星へ行くという、非常に大きな挑戦をする物語です。

悲しい夢=ドンドコ山のバケモノ
少女が無事に村に着けるように太鼓を鳴らし続けたヤクが、破れた太鼓の代わりに自分の頭を岩山にぶつけて死ぬ物語です。

第1話から第3話までの物語と同じと符合していると言っていいと思います。第3話までは、Dr.インクが書いた脚本であり、夢の世界の出来事であるということです。

問題は第4話の『Dr.インク』の位置づけです。

第4話『Dr.インク』の位置づけは?

ここからのお話は、自分でも訳が分からなくなっています。ご容赦くださいませ…!

第4話の位置づけについては、まず2つの可能性が考えられます。

①各物語の表紙すべてにDr.インクの手があるので4話ともDr.インクが書いた②1~3話までをDr.インクが書いた

これを元に各物語の位置づけを考えます。

【1】第4話は『夢の脚本』の話ではなく現実の話である

第4話の話だけ、夢の脚本ではなく現実の話であると仮定します。物語の表紙にあるDr.インクの手のことは無視です。

すると、1つの矛盾が生じます。

第4話で寝込んでしまった現実世界のDr.インクは、第1話のグッドモーニング・ジョーが星をゆっくり動かしてくれたおかげで回復することができました。

現実世界のDr.インクが、夢の世界の住人の行動によって助けられていることになってしまうのです。

【2】第4話もDr.インクが書いている夢の脚本である

第4話の表紙にもDr.インクの手が描かれていることから、第4話もDr.インクが書いていると仮定します。

現実世界のDr.インクが、自分が登場する夢の脚本を書いたということが考えられます。

この場合、寝込んでしまったのは、現実世界のDr.インクなのか夢の世界のDr.インクなのか…良く分からないことになります。

【3】現実世界にDr.インクは存在しない

現実世界にDr.インクがいないということも考えられます。

第4話のDr.インクの話はあくまで物語であって、現実世界にはDr.インクは存在しません。この場合、物語を描いたの西野さんです。

夢を作る人であるDr.インクが寝込んで、夢の世界の住人に助けてもらったのも、物語の世界ならアリかもしれせん。

自分でももう、何を言っているか分かりません。どれでもいいか!という気もしています。こんなこと考えず、ただ楽しく絵本を読めばいいのかも…。

でも、西野さんは、『自分の行動をミリ単位まで説明できる』とおっしゃっています。そんな人なら、このファンタジー世界の構造は明確に構築されていると思うのです。

どのパターンでも『夢の脚本を書くDr.インクが、夢の世界の住人に助けられる』という、現実世界ではあり得ない現象が起こります。これについては、解決の糸口が少し見えています。これはまた別の記事で考察したいと思います。

ミル・フイユに西野さんがいる意味は?

先日、『Dr.インクと星空キネマ』の記事を書いた時点では、ここに西野さんがいると全く気付いていませんでした。某書評サイトの書き込みで知りました。

この男性の絵が西野さんであることは間違いないと思います。プペルのスタッフページの西野さんと同じ横顔です。

トキオがはしごを繋げている様子をスケッチしているようです。スケッチブックの反対側には、Dr.インクが描かれています。

Dr.インクが描いた夢の脚本に、西野さんが出てくる…。もし意味があるとすれば、先ほどの第4話『Dr.インク』の位置づけに関わってくるとは思うのですが、今のところ考える事を放棄します。

単純に遊び心で描かれている可能性もあるかもしれません。

確実に解ける謎

第4話『Dr.インク』には、分かりやすく謎が用意されています。

Dr.インクが書いている文字です。これはどう見ても規則性があります。

結論から言うと、無事に解明し、上部の画像のメッセージは解読できました。下部の画像のメッセージは、途中が切れていることもあり、ちょっと正確には把握できていません。

この文字は、左側と右側の組み合わせで成り立っています。ひらがなのローマ字表記と同じ感じだとアタリをつけました。

上の2枚の写真の部分から、文字の右側に来るのは5種類なので、明らかに母音です。

この5つの母音が、それぞれ『あ・い・う・え・お』のどれに該当するかは確信はありませんでしたが、その形状から、下記のようになると仮定しました。

問題は子音です。よくみると濁点がついた文字がいくつかあります。また、この2枚の画像のなかに、少し小さい文字があります。これは小さい『つ』か『や・ゆ・よ』のどちらかに限定できます。

この手掛かりと、子音の形状から文字の表す音を把握できました。

絵本をお持ちの方は、自分で解読したくなると思いますので、これ以上はここでは書かないことにします。

▼答えだけ知りたい方はこちらからダウンロードしてください

1つ目のメッセージはたぶん合っていますが、2つ目はちょっと意味が通らない感じです。

解くまでの過程や、ひらがなとの対応表は別途ネタバレ記事として掲載しようと思います。

マルタ・サンポーニャの目はなぜ良くないのか?

考えることに疲れたので、最後に軽い感じの謎を。

サンポーニャはあまり目がよくありません。

第4話で出てきます。

みんな前髪が長すぎるので、目が見えていないんだと思います。もしこれにも何か重大な意味があるのだとしたら、心底震えます。

今回の記事はここまでです。ご覧いただき、ありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!

タカハシ
サポートしていただきました資金は、全額西野亮廣さんの絵本または本を購入するために使用します。西野さんの世界観を把握して、夢幻鉄道の二次創作(小説)を書きます。