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#11 東工大隠れ名所さんぽ

こんにちは🌱暖かい日が増え、吹き渡る風が心地良い季節になってきました!4月に東工大に入学した新入生も慣れてきた頃でしょうか。

今回は東工大に来たばかりの新入生、東工大に何年も通う在校生、東工大に慣れ親しんだ地元の方にもあまり知られていない!?7つの隠れた名所を巡るツアーにご招待します✊

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(出典:東京工業大学HP キャンパスマップ

1. 秘密の抜け道

正門からいちょう並木を通り、セブンイレブンがある南地区にやってきました。ここにはなんと、東工大の東西を繋ぐ地下道があります👀‼️

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大岡山南実験棟3付近から見た地下通路

この地下通路は東工大が移転してきた大正末期に、目黒区と大田区にまたがる東工大を近隣住民が迂回しなくても済むように建設されました。
残念ながら現在は使われておらず、一部分は実験棟の建設により塞がっています。
中に入ることはできませんが、上から覗き込むことはでき、かつて地下道を照らしていた街路灯も発見できます😳
ぜひ当時の生活を想像してみてください!

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第二食堂の横を通り、右手に緑が綺麗な芝生広場が見えてきました。
芝生広場の向い側、左手に見える趣のある建物はご存じですか?

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これは1931年に建設された大岡山西一号館で、登録有形文化財でもあります✨
授業ではあまり使用されていないため足を運ぶ機会は少ないかもしれませんが、スクラッチタイルが貼られた外観はロマネスク風にまとめられていて風格のある建物です。


2. 虹が彩る階段

続いて図書館にやってきました。
図書館が東工大の名所の一つであることは知ってる!という方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは図書館……ではなく図書館に下って入っていく階段です!

一見ただの階段の写真のように見えますが、左側に複数の虹が見えませんか?
階段の脇にあるガラスに光が当たり、複数の虹を見ることができます。
このガラスに太陽の光が入る、よく晴れた日のお昼前後が虹を見るチャンスです🌈

5つ以上虹が見えた日には良いことが起こるかも!?図書館に入る階段はそんなパワースポットなのかもしれません🍀

3. 富士山の見える橋

図書館の脇を進むと橋が見えてきました。
ここは富士見橋という愛称で親しまれている場所で、その名の通り富士山が綺麗に見える橋です🗻

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富士山だけでなく大岡山に向かう大井町線と目黒線や東工大の青々と茂った緑、建物の外観が特徴的な環境イノベーション棟、工事中の旧・第一食堂跡地など大岡山や東工大を象徴する様々な景色を一望できる場所です。

晴れた日の朝や夕方は富士山が綺麗に見え、太陽が沈む夕暮れ時はオレンジの空に東工大の建物が映え、夜は暗闇に電車の明かりが灯ります。

時間や季節を変えて何度も訪れてほしい場所です☺️

4. 謎に包まれた池

橋を渡って左手にあるロマンス坂を下って右に入っていくと池が現れました。

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ひょうたん池という名前のこの池は、フェンスや木々に囲まれて怪しげな雰囲気さえ感じます。
50年ほど前には近隣の小学生に「工大(東工大)にあるひょうたん池は底なし沼」と言われていたとかいないとか……

ではなぜ東工大に怪しげな池があるのでしょうか?🤔

ひょうたん池は1932年から1933年にかけて、キャンパス整備事業の一環として作られたと推定されています。
当時、洗足池の水源として知られる清水窪湧水と同じ湧水が尾根の反対側にも流れ細い水路となっていました。
この水路がグラウンドや北地区の整地に伴い埋められ、一部がひょうたん池として残されたと言われています。
ひょうたん池は名前の通り中央部がくびれており、当初はこのくびれの部分に橋が架かっていたようです。
橋がかかったひょうたん池を見てみたかったですね😌

ひょうたん池には鯉やカルガモ、セキレイなど様々な生き物が生息しています。
「清流の宝石」とも呼ばれるほど美しいカワセミも見ることができます。
ぜひ探してみてください!


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ひょうたん池を楽しんだ後は緑が丘キャンパスに向かいます。
歩いていると気になるものを発見。

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建物の壁から自動車が飛び出ています😳
これは東工大自動車部の看板で、周囲には自動車部の自動車がたくさん止まっているのも不思議な光景です。


5. 東工大唯一の竹林

木の橋を渡って緑が丘キャンパスに到着!
明るく賑やかな大岡山キャンパスとは違い、木々が多く静かな雰囲気を感じられます。

緑が丘キャンパスで最初に案内するのは竹林です。

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緑豊かな東工大ですが、竹が生えているのは珍しいですよね!

建物に挟まれた場所に位置することからよく風が吹き、さらさらと心地良い音色を聞かせてくれます。

通路を挟んだ向かい側にはイチョウの木が生えているので、秋〜冬は銀杏に要注意です😵

6. 二つ目の芝生広場

竹林を抜けるとぱっと広がる芝生✨

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東工大の原っぱといえば大岡山キャンパスのウッドデッキ横の広い芝生広場が有名ですが、緑が丘キャンパスにも開放的な気持ち良い芝生広場があります🌱

この原っぱは緑が丘一号館、二号館、六号館に囲まれているので原っぱの外から見えにくく、開放的ながらも静かで落ち着ける場所です。
ウッドデッキ横の広い芝生広場とは違った雰囲気で緑に触れ合うことができます。

ところで芝生広場にあるベンチの向きや場所が少し気になりませんか?

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実は緑が丘六号館が建設される前は二列に並んだベンチの間に通路があったのです!
噂によると、緑が丘六号館を設計した際に、緑が丘六号館の入り口と一号館の入り口を繋ぐ現在の場所に通路を動かしたそうです。
ぽつんと残ったベンチに哀愁を感じますね😌

7. 歴史ある石積み

東工大の隠れた名所を巡るツアーもとうとう最後の場所になってしまいました😢

最後にご紹介するのは先ほどの芝生広場の横にあるこちらです。

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芝生広場に沿って一部分だけ積み上げられている石……何だか不思議な光景ではありませんか?

この石垣は自然にできたものでは無く、東工大環境・社会理工学院(6類)の一年生が真田准教授指導の元に「石積み」を行って出来た石垣なんです!

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1年生の授業で石積みを行った際の様子

2019年には「タモリ倶楽部」というテレビ番組に取り上げられ、タモリさんや四千等身が実際に東工大を訪れて真田准教授と共に石積みを行ったようです👀

「石積み」について理解を深めるべく、真田先生にお話を伺いました。

まず、真田先生が「石積み」の研究や技術継承に取り組む理由について伺いました。

農村部にある石積みの風景には圧倒されます。棚田の風景の基礎になっているものですが、技術がほとんど伝わっていなくてコンクリートに変わっていく現状です。たとえ景観計画で保全することになっても治す人がいなかったら絵に描いた餅になる。技術の継承をしないとどうにもならないんじゃないか、という想いが石積みの大元の動機になっています。

会社の研修などでも「石積み」が取り入れられているようで、その理由を教えてくださいました。

限られたスペースで作業をすることでチームワークにつながったり、重い石を運ぶ際にリスクを低減させて先のことを考えながら作業することにも役立ちます。プロセスそのものにも価値がありますね。

「石積み」は景観を作るだけでなく、チームワークが不可欠で、だからこそ「石積み」を通して仲を深めることができるのだなと感じます👏

東工大旧社会工学科出身で、長年に渡って東工大との関わりが深い真田先生。
真田先生が在学されていた頃の東工大の様子を伺うと、本館横の斜面の原っぱが西一号館まで繋がっていたと教えてくださいました。
私もそんな景色を見てみたかったです😌

おわりに

東工大の隠れた7つの名所の巡るツアーはいかがでしたか?
既に知っていた場所も、新たに発見した場所も、この記事と一緒に東工大を歩いて見に行って欲しいです!

今回紹介した7つの場所以外にも東工大の名所をご存知の方はこの記事のコメント欄でぜひ教えてください✨

インタビューにご協力いただいた真田先生、ありがとうございました!

次回は東工大の知られざるキャンパス計画についてお話しします!
お楽しみに👋

(タイトル画像は東京工業大学Youtube「(空撮)140周年を迎えた大岡山キャンパス/ホームカミングデイ2021」より)


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