企業主導型保育
企業主導型保育増えていますね。
何で増えているかって?
そりゃ儲かるからでしょ!
東京23区では、認可保育園は保育園の運営実績がないと開園できません(異なる場合あり)。
認可保育園は、助成金により運営されるため、誰にでも許可が出るわけではなく、企業の財務体質や保育実績などが審査されることになります。
しかし、企業主導型保育に至っては、徐々に基準は厳しくなっているとはいえ、まだまだ認可保育園の開園と比べると条件が緩い。場合によっては、保育園の運営実績がなくても開園できる場合もあります。そして小規模認可保育園並みの手厚い補助金が受け取れる。となれば、お金儲けしたい人たちが群がるのも無理はありません。
とは言え、補助金目当てで保育園を始めたとしても、最低限でも制度を守って運営していれば、その人たちを責めることはできません。強いて責めるとしたら、こんな緩い制度にした国を責めるべきです。
企業主導型保育の新規受付が今年度も始まりました(令和2年5月21日時点)。恐らくかなりの数の応募があると思われ、これでまた都内にもかなりの数の企業主導型保育ができることになります(今でもかなりの数の企業主導型保育園がありますが・・・)。
当然、保育園の運営だって福祉事業とはいえビジネスです。赤字では続けられず、従業員の給与も払えません。
しかし今は完全にビジネス一色になってしまっていると感じます。1つの企業がたくさんの保育園を作る。そこにお金以外にどんな思いがあるのか、疑問に思うこともあります。きっとこの先も企業主導型保育に限らずお金儲け目的の人たちが群がることでしょう。
本当に真剣に良い保育をしたいと願う人たちは、補助金をいただける保育園を作りたくても作れずにいるのに、これで本当に保育の質は向上するのか?自分自身も保育業界に携わる身として憂いています。