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M 愛すべき人がいての戦略にはまってドラマを観ちゃった話。
毎週土曜にテレビ朝日で放送されている浜崎あゆみのデビュー秘話や当時の恋愛を描いたドラマ「M 愛すべき人がいて」。
今回は、このドラマのデジタルコンテンツが個人的にツボだったのでまとめてみます✍
※ドラマについてはこちら☟
そもそも私は、放送前からネットニュース等で番宣をどれだけ目にしても、ドラマに興味が持てずにいました。
なぜなら私はあゆよりもモー娘。に夢中な女だったから。あゆ通ってきてないんですよね。
そんな私がドラマに興味を持ち実際に視聴した理由は、先にも書いた通り、このドラマのデジタルコンテンツがおもしろいと思ったから。
最近は、YouTubeやNetflix、その他映像配信コンテンツ、SNSの普及から起こるテレビ離れ対策の為か、TVで新ドラマが始まると、そのドラマ専用のTwitter・Instagramのアカウント運用がスタートされるのが定番になりつつあります。
今回この戦略にまんまとハマってドラマ視聴をしちゃったのがこの私。
今回ツボだったのは☟の3つ
ペルソナと投稿内容がブレていない
まず、ドラマの登場人物、アユとマサのInstagramについて。
それぞれのアカウントがペルソナ、トンマナ、投稿内容が徹底されているのが素晴らしすぎました!
アユのアカウント
ご覧の通り
・鍵アカウントの設定
・フィルムカメラで撮影したようなトンマナ
・たまに写真に白ポスカ的なペンでポエム的テキストが書かれている
エモーーーーーい!!!
アユがデビューしたのは1998年。
当時は、携帯にカメラ機能が無く、友達と写真を撮るのは使い捨てカメラだった時代。
時代背景にあわせて投稿トンマナを徹底しているところがもう最高。
(白ポスカで写真に絵やポエムや好きな歌詞とか書いてたな~わたしも)
そして鍵アカの設定なので、ドラマのオフショットというよりもアユ目線のもう一つのドラマが投稿されています。
これ☟とか。
(鍵アカの設定だから、こんな写真も投稿できるんだね、うんうん)
では次、レコード会社「A VICTORY」の名プロデューサー
マックスマサのアカウント
こちらは名プロデューサーらしく
・プロフィールに肩書を書いて公開アカウントの設定
・フィルムカメラで撮ったようなトンマナ
・プライベート、仕事の裏側の写真を投稿
仕事中に仮眠をとっているマサの写真や仕事仲間との写真など、ドラマのオフショットではなくInstagram上でも全員役を演じきって世界観を徹底しているところが最高です。
礼香様が見れるのも最高。
それからマックスマサの凄いところはストーリーズを使いこなしているところ。
プロデューサーらしく、SNS上でダイヤの原石探していたり、ユーザーに意見を求めています。
ストーリーズ使ったら時代背景崩れるのでは?と思いましたが、ここまでちゃんと作りこんで徹底されてると
「流石!マサさん!プロデューサーとしてめっちゃ働いてるじゃん!」
って気持ちになっちゃいますね。
SNS上でもドラマの世界観を徹底してることで、ユーザーがアカウントにリーチした時にドラマの内容がイメージできて、もっと知りたい、観てみようっという態度変容が起きるのかなと思いました。
ドラマでは観れない各役の目線や気持ちの動きを知れるのも既存ファンにエンゲージしますね。
ドラマの世界がリアルで体験できる
前トピックスでマックマサがストーリーズを使いこなしていると書きましたが、先日、ストーリーズでA-VICTORYのWEBサイトローンチが発表されました!
これがさらにエモい!
スマホ使用なのでWEB検索しても「ケータイで!」と誘導されます。
スマホからサイトにアクセスするとこんな感じ☟
わかりますね?
そう、アユのケータイ。つまりこの瞬間、私がアユ!()
アユ目線でサイトにちりばめられたコンテンツを楽しむことができます。
ドラマのコンテンツが現実世界にもブリッジされている施策はよく見ますが、このサイトはSNS同様、時代背景や世界観が徹底されていて抜け目がないところが魅力です。
詳しくは次トピックで。
リアルタイムあゆファン世代に的を絞っている
ここまでSNSやデジタルコンテンツを戦略的に運用していると、SNS世代の若年層を狙いにいきがちでは?と思うのですが、リアルタイムで浜崎あゆみ世代だったユーザーをターゲットに絞ってコンテンツ制作している(であろう)ところが「M 愛すべき人がいて」の魅力。
まず、先ほど話題にあげたA-VICTORYのWEBサイト。
アユのケータイの設定なのでもちろんガラケー。しかも時代背景にあわせて、カラー液晶&カメラ機能なし。
※90年代の終わりに初めてカラー液晶のケータイが登場しました。カメラ機能がついて、ケータイで写真を撮る文化ができたのは2000年入ってから
私はこの時代のケータイを知っている世代なので、エモ!という感情でいっぱいでしたが、今の10代、20代の子がこのサイトに飛んでも、このエモさは感じないだろうし、そもそもどのボタンを押せばいいかわからない=サイトの楽しみ方がわからない子もいるのでは???
ガラケーをリアルタイムで使っていた、リアルタイムで浜崎あゆみを見てきた世代だからこそ、どのボタン押せば〇〇なコンテンツが得られるかな~と予想ができる=サイトの楽しみ方が秒でわかる作りになっているなと、最初に思いました。
そして予想を裏切らない&期待を上回るコンテンツ達、、!!
個人的に、この手の特設サイトで楽しめるコンテンツ量は1、2パターンくらいのイメージだったのですが、このサイトは、
・A-VICTORYのサイト(しかもちゃんとしてる)
・A-VICTORYへ通話3パターン(礼香様も出てくれるよ)
・伝言メッセージ
・受信、送信、未送信(!)メール
と、見所全部乗せ状態。
個人的に激熱だったの3点を紹介します。
①A-VICTORYのサイトTOP
このサイトデザインにエモさを感じた方はきっと同世代。
(魔法のiらんどとかでホムペ作ってたわ)
アクセスする度に、ちゃんと「あなたは○○人目~」ってところが更新されます。
②A-VICTORYサイトの徹底ぶり
所属アーティストの写真、着うた等も公開中!ちゃんと作りこまれている!こーゆーのすき!(壁紙もいちいちリンク飛ばないといけないんだよね)
③未送信メール
今の若い子って未送信メールわかるのかな、、?と疑問。
LINEだと未送信BOX無いしな~。現代に置き換えるとTwitterの下書き保存とか?
衝動的な気持ちや誰にも言えない気持ちをメールにするけど結局送れなくて未送信BOXが貯まっていく現象。
これもガラケー世代だからこそのあるあるなのでは?
ドラマのターゲットを、リアルタイムでアユのファンだったorその時代を知っているユーザーに定めて、ブレずにその層が共感するものを制作する徹底ぶりが、単にコンテンツを楽しむだけでなく当時の気持ちや記憶を思い出すエモ(付加価値)にも繋がって、より、ドラマに感情移入したり、私のような新規ユーザーのドラマに対する興味に作用するのでは?とこのサイトを見て思いました。
全部推測だけど。
SNSだから若年層だ!って単純な考えじゃなさそうなところがいいな~と。
そんな感じで最近見たTV番組のSNS、デジタルコンテンツの中で、最もツボでした!
ドラマの放送が早く再開されることを祈ります。
最後に、あゆ詳しくないけれど凄く好きな曲とMVを置いておきます♡