人間関係の良い職場がすべてじゃないみたい。
行きつけの定食屋さんで食べるサバの塩焼き定食が本当に美味しくて、最後のお昼ご飯でよかったなと思いました。
会社としても仕事納めの日なので、とてもゆったりと時が進んでいく。
悪ふざけでいつも行かない取引先に謎にみんなで年末挨拶に行ってみたり(普通はどこも最終日はおやすみモードで来客とかないのに)、ご家族の話を面白おかしく話してくれたり。
最後まで笑わせてくれる職場でした。
みんな仕事が終わった人から帰っていく流れだったので、ひとりずつ挨拶をしました。
「ありがとうございました」
それ以上、何を言っていいかわからない。
ハグしてくれたり、握手をしたり、お花を頂いたり、涙ぐみながら頑張ってと伝えてくれたり。
また来てねと言われる度に嬉しかった。
あれなんでこんな暖かいところから抜け出しちゃうのかな私。
…とほんとうに不思議な気持ちでいっぱいでした。
学校の卒業というタイミング以外、自分からお別れを切り出すことなんてほぼ経験がなかったから。
人がすべてと思ってた私が、まわりの交友関係を絶ってでも、叶えたい未来を創る方を選択したことには絶対に意味があるなと思いました。
というか、そうしなくちゃな。
定時になり打刻を押して、帰り支度をする。
ブログでも散々書いてきた支店長と先輩と私が3人、事務所に残ってました。
「まだ、帰らないんですか?」
「見送るに決まってるやん」
他のみんなと挨拶したときは、ただみんなが帰っていくのを見つめるだけだったから、あまり実感が無かったけど、見送られるというのはどうも涙腺が緩んでしまう。
支店長にはずっと面倒をみてもらって、たくさん感謝もしていたけど、偏見がすごくて、私が大切にしたかったことを簡単に踏み曲げてきて、尊敬とかそんなことより嫌悪を先に感じてしまうようになっていました。
でも最後玄関前で見送りに来てくれたとき、目が合った瞬間、泣きそうになっているのがわかりました。
さみしい。
すごくさみしい。
「ほんとうにありがとうございました。
お世話になった分、成長して返したかったけど、離れる決断をしました。
返せずもらってばかりですみません。
ありがとうございました。」
涙がボロボロボロボロ溢れて、上手く喋れなかったけど、伝わったと思う。
「仕事は明るく楽しく前向きにな」
いろんな感情にさせてくれた上司でした。
たくさん学ぶことがあった。
いつもひとりなのに、1番ひとりを感じた帰り道でした。