許せない父親、に隠れた想い
じぶんと向き合うことに価値があると気付いたので、今日はメモ代わりに過去の自分を振り返る中で気付いたことを話します。
わたしは学費も出してもらえて、やりたいと言ったことは基本的にやらせてもらえていた家庭で育ちました。
父親は単身赴任を長くしていたので、兄と母と3人で過ごす時間が長かったです。
でも何かいつも満たされてない感覚があった。
これまでの私は、父親のモラハラ気味な行動が全く許せませんでした。
生活費をちゃんとくれる人でしたし、私と兄に対して何か暴力や暴言を言う人ではありませんでしたが、母親に対する態度は最悪でした。
パートをしている母親は、基本的に1人で家事育児をしていましたし、身体や心もあまり強いタイプではないものの、私達が辛い時、力強い言葉で支えてくれた存在です。
そんな母親に対して、お金を身代わりに脅してきたり、いつも理不尽にキレてきたりする父親が本当にほんとうに嫌いでした。ずっとずっと大嫌いでした。
そんな父に何か強く物を言うわけでもなく、ただ自分自身を変えようとしてきた母親がかっこよくて大好きでその反動で父親が許せなくなりました。
大人になった今も、実家に帰った時は本当に顔も合わせたくなくて、極力一緒に居ないように避けてきました。
…ここまでが長年思ってきたことです。
それが、自分の潜在意識との対話を進める中で意外なことに気付きました。
ここから先は個人的かつドロドロした感情だらけなので、興味のある方だけ読んでみてください。
ずっと目を逸らしたかった真実に出会って涙が止まりませんでした。
それは、私は母親のことも許せてなかったということ。
自分中心にばかり考える父親にムカつきながら、なぜ母親は言い返さないのと疑問でした。
いつも悪くないのに、言い返しもしないでただ受け止めて、あの人がおかしいんだわって冷めた目で父親を見る母親も好きじゃなかったんです。
「結婚前からちょっとこのひとおかしいかも。結婚相手じゃなかったのかもと思っていたんだ」と私に告白してこないで欲しかったんです。
「お父さんにこんなこと言われた。おかしいよね」って相談なんてしてこないで欲しかったんです。
夫婦って支え合うものだって、ドラマみても映画みても、目と目を見つめ合って慰めあって愛を育むものだって子供ながらに知ってたのに、じぶんの両親は会話も少なくて、必要最低限しか関わってなくて、他人よりも他人で。ああふたりはそうじゃないんだって思いたくなかった。
それなのに、今になって大して好きなわけでも信頼してるわけでもないのに、義務感のように家族のままでいて、平然とした顔であの頃がまるで無かったように、過ごしてる。私はまだ何も解決してないのに。
私が「お父さんはホントに変わってるね」と言う度に、せつなそうな目でこっちをことをみてきて、なんて冷たいんだってそう訴えかけるような目で見てくる。全部お母さんの真似をしただけだよ。なんで私だけおかしそうな顔をするの。一緒じゃん。
良いね、お母さんは血の繋がりがなくて。
私の中にはめちゃくちゃ嫌いな父親と同じ血が流れているんだよ。大嫌いで許せないのに、許せないと自分まで否定してる気分になるんだよ。
その冷たいお父さんを見る目は、まるで私をみているようだよ。
やめて。
お母さんが愚痴をこぼす度に、励まさないといけないって思いながら話を聞いたりしたくなかった。
2人だけだと会話も無いから、私がふたりを笑わせないと、面白いことしないとって変なことを言いたくなかった。
お兄ちゃんが2人の仲を取り持つように、傍にいてくれたとき、じゃあ私は必要ないな2人はもう満たされているだろうしって思って1人の部屋に閉じこもったりもしたくなかった。
仲良くない2人の前でどうやって自分を表現したら1番いいのか分からなかった。
2人を満たす行動以外私は何をしていたらいいかわからなかった。
わたしがお父さんの悪口を言ったら、めいいっぱい怒って欲しかった。そんな人じゃないって言って欲しかった。
ふたりがお互いを見下しているような敵のような空間が好きじゃなかった。
仲良くして欲しかったよ。
なんで仲良くしてくれないの。
つらかったよ。
お母さんまで嫌いになったら、私がしんどくなる事がわかって、この気持ちを封じ込めていたんだと思います。
全部父親が悪い。
そう思えば、大好きなお母さんまで嫌になることなかったんだと思います。
私は未だに結婚に対して、
良いことなんてあるのかなって思ってしまいます。
それは両親を見ていて学んだことが多くあるからだと思う。
だけど、私は両親とは違う人生を歩んでいる。
信じても大丈夫だよ。
私はそのままのわたしを受け止めます。