【変化が怖い】毎日何かしら新しいものを試してみたい【ASD】

こんばんは。夜です。
今日はアパートにいるあいだ、下の階の人の本物なのか幻聴なのかわからない声がする日でした。男性の声です。
「あのイスの軋むキーって音やめてほしい」「ニ階の人いつも変なおならすんだよー」
……基本、単身者が住むアパートで暮らしていますので、きっと幻聴ですね。笑
万が一幻聴でなかったとしても、まぁ変わった人でしょうから相手はやめましょ。

アスペな私は、同じ物事をとことんリピートしがち

私は、自分の妹に、「お姉ちゃんは10年以上も変わらない生活しててすごいね」と言われたことがあります。
その意味は、よくも悪くも、です。
10代の頃からずーっと変わらず、人と関わるのが苦手だし、仕事では悩むし、服だって何を着たらいいのかわからないし。
休みの日には図書館に行くし、ずっと同じ食べ物を食べ続けるし、YouTubeでボカロとかネット音楽聴いてるし。

さらに細かく言うと、図書館で読む本のジャンルはいつも同じようなものだし、音楽も、おんなじ人のおんなじ曲をエンドレスで聴いていたりするし……。

最近、新しいものを、試してみたくなってきました

でも今年に入って、幻聴から逃れるために県外の親戚の家に引っ越す、という体験をしてから(詳しくは「幻聴だと気づいたきっかけの記事に書きました」)、『今までの自分の世界になかったものを、取り入れることの効果』に気がついたのです。

アスペルガーなので、基本、「いつもと同じ」が大好きです。仕事も、ルーティンワークのようなものが好きです。変化のある仕事は、嫌いです。

「いつもと同じ」が崩れると、単純に予測がつかないので、その場で即座に状況を読んで臨機応変ができなくてパニックになるのが怖いのです。

あとは、「今現在のもので、十分満足しているから、別にわざわざ新しいものを試す必要を感じない」というのもあります。

これは食べ物や、本などに言えることです。
音楽も。一年は聴いて、ようやく飽きたか?で、やっと新しい曲を試したり。

でも、今年、切羽詰まって何かをじっくり考える間もなく飛行機で県外に飛ぶ、という経験をしてから、『パニックや不安を感じながらも、新しい世界に飛び込んじゃうワクワク感』を知りまして、そこからぐんと「新しいものに触れてみたい欲」が出てきたのです。

不安感やパニックは、TFT療法で癒しながら、初めての場所に住んでみたり、初めてのジャンルの小説を読んでみたり、そこまで欲しいと思っていないけれど、少し気になる程度でSwitchのゲームを買ってみたり……。


今まで、人との会話にまったく興味がわかなかったけれど……

もともと雑談は苦手だし、緊張性だし、疲れるだけだし、人と話す意義ってあまりわからなかったのですが、この年になってようやっと『少し人と話してみたい』と思えるようになりました。

その理由は、一つに「職場で一人でも味方を作る利点」に気がついた、ということもあるのですが……、今回のメインは、2つめの理由。

『人の話を聞くことで、自分にはない新鮮な世界を取り入れる』ことの、良さに気がついたこと。

ちなみに人との会話においては、アスペルガーですから、話し手にまわるとろくなことがないので(笑)、聞き手にまわることが前提です。

相手の話をじっくり聞くことに、以前の私はなんの楽しさも感じませんでした。特に、情報を扱う内容でない雑談なんかに、時間を割きたくない、と思っていました。

でも現在は、例えば相手が興味をもっている物事に対して、『ここにもなにか新しいワクワクがあるかもしれない』と思えて、素直にいろいろ質問をしてみたり、そのことについて会話ができるようになってきました。

そして、気がついたのですが、人って、自分の興味があることを熱心に聞いてもらうと、嬉しいものなんですね。考えてみれば、私も自分が話していることに興味をもってくれる人がいると、とても嬉しい。
……こういう、人によっては小学生でも当たり前に分かるようなことを、改めて大発見のように感じちゃうところが、アスペなんだなぁ自分……と実感しますね。

昔の自分より、ちょっぴり相手の話に興味をもって相づちをうったり、リアクションをしたりしていただけで、少し人間関係も改善したので驚きました。
そして、純粋に、私も人と話していて楽しいと思えた!(ビックリ仰天)

はなから、『自分とは違う世界のものだ』と決めつけず

アスペルガーの人は、『ヒト』よりも『モノ』に興味があります。
私も、ヒトには興味がわきにくいです。
だから、会話している『相手』には正直興味がわかないのだと思います。
でもそれは、その相手と楽しく過ごせないわけではないと、本当に最近わかりました。

ポイントが、一個見つかったのです。『相手が推しているモノ』に、興味をもつことです。

あえて『推し』と心にとめて会話します。無生物でも。

たとえば、まったく別世界を生きているギャルっぽい子と話すとしても、例えばその女の子がネイルを好きだったら、『ネイル』がその子の『推し』なのだと思って会話するという具合です。

『推し』という言葉で理解することで、相手の好きな物事を尊重し、大切に扱う、という感覚になり、アスペ特有の失礼な発言を未然に防ぐことができます。

私はどちらかというとヲタク気質なので、単純に「そのヒトの好きな物事」と言うより、「そのヒトの推し」と表現するほうが、よりこう、ズドーン!と重みが増して、感覚的にわかりやすいのです。

そして、相手に質問をしたりして、その推しの魅力をたっぷり話してもらいます。

ちょっぴり自分も試してみたら、新世界が開ける…かも!?

そりゃ何でもかんでも、自分も真似っ子してみよう!ということはしません。ですが、例えば、相手が好きなマンガをちょこっと読んでみたり、さっきの話じゃないですけど、ネイルを試すまでもいかないでも、ネットで検索してみたり(ちなみに今の私はネイルの知識ゼロです。ジェルネイルって言葉では聞いたことあるけど何?状態)、ちょこーっとだけ、自分のルーティンの時間を変えて、新しい物事の時間に、あててみる。

アスペルガー的には、自分の「いつもの世界」と違うことに時間を割くのって、本当にインパクトのあることなんです。
結局、「いつもの」に戻ることが大半ですが(え)、少しその面白さなどに触れることができたり、意外な自分の興味との共通点を見つけたりして愛着がわいたり、発見もあるものなんです。

そして、わかりました。ときどき、新鮮なものに触れると、すごーく、「生きてて楽しい!」と思える!

ルーティンを作って安心、安定が好きなアスペルガーですが、ドキドキしながらも、すこーしその安心な「巣」から出てみて冒険をすることのワクワクを知ってしまったら、もう、クセになりそうです。
ちょこっと新しいものを試してみる、が、新しいルーティンになりそうな私です(結局ルーティンなのかい)。

そして、次相手と会話するときのネタにもなるし、いいことづくめです。


安心できる「巣」ができた今だからこそ、ようやくたどり着けた境地かもしれない

30代になって、やっと自分の取り扱い方が分かってきて、パニックになったりしそうだったら、ここに帰ってくればいい、という精神的な「巣」がちゃんとできた今だからこそ、少し危険な「巣の外」で楽しんでみようか、という余裕が出てきたのだと思います。

この年になって、ようやく、このレベルです。

私は、アスペルガー度で言ったら、もしかしたら結構重い方なのかもしれません。

それとも、アスペルガーはみんな内面はこんな感じ?
みな、一見普通の人に見えるようでも、努力の結果だったりするのかな?

女性のアスペルガーは、うまく普通に擬態するからねぇ……。

逆に男性のアスペルガーの人は、わかりやすい人が多いけれど、その人たちの行動を見ていると「そうそう、私も同じ」と、安心します。

これから、30代、40代、と年を重ねていくと、私はどうなっていくのだろう。

基本的なことは変わらないけれど、今の自分が高校生の頃とは確実に違う、と感じるように、きっと、またなにか成長を遂げてくれているのでしょう。

前までは、「未来」は不安要素でしかなかった。

自分のコントロールを、離れた世界だから。

でも今は、「新しい物事は怖いけれど、ワクワクもして楽しいこともある」とわかっています。

だから、根拠のない希望や、未来に対する楽しみな気持ちが、ちょっとだけわきます。

このちょっとだけ、が、大きい。
ちょっと楽しいかも、ちょっといいかも、が積み重なって、「あ、ちょっとだけ生きてて楽しいかも」になるから。

これからも、ちょっとだけ新しい興味をもってみる、を楽しんで過ごそうと思います。

それでは、また。



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