ファンアートと異国のともだち
今日は珍しくマトモに書くことがあるよ!
昨日の記事でも書いたけど、わたしは最近二次創作をしていません。
ですが2年ぐらい前まではバリバリにとあるジャンルで同人活動をしていたので、その時描いていた絵というのはネットの海を漂って外国まで行っているようです。要は外国の方の無断転載で広まっているということなんですけど。
たまにあったんですよね、紹介したいから掲載してもいい?みたいな問い合わせ。二次創作なので如何なる場合でも許可できるわけがないんですけど。
まあ、そんなのが最近Instagramにもあったようで、本日はそちらからお客さんがいらっしゃった。とある国の方なんですけれど、まあとある絵にわたしのTwitterのIDがタグ付けされていたのでフォローしてくれたのだそう。
でもその絵が無いよーって母国語で言ってる(グーグル翻訳してみた)から、わたしは思った。
だって、その絵わたしの絵じゃないもん……って
だからすっごい迷ったんだけど、返信したんですよね。その絵わたしの絵じゃないですよ(グーグル翻訳)って。そしたらInstagramに掲載されていて、わたしのIDがタグ付けされていたんだとURLを教えてくれた。このあたりからやりとりは中学生英語になっていった。中学生英語でも外国の方とは十分お話できるから!文法?知ったこっちゃないね、伝わればいいんです。
そのURL見てみたら、とあるキャラをフィーチャーした絵だけをまとめて転載しているようなアカウントだった。外国によくありがちなやつ。
頭痛くなったよね。だって知ってしまったところでわたしにはどうすることもできない。本来だったらその絵を描いた人にも伝えてあげたかったんだけど、わたしにはその絵が誰の絵だか分からなかったんですよ。同じぐらいの時期にオフで活動されてる方なら絵ぐらい見たことあると思うんだけど、まあ他人と交流を滅多にしないわたしは知らなかった。興味が無いから他人の同人誌も買ってなかった頃だったし。
で、よく見たら自分の絵もガチで無断転載されていた。
しかも転載先の評価の方が高かった。いや見てる母数の違いだからそれは良いけど、いや良くないけど、まあ今回は本題じゃないから良い。
まあ自分の絵にはわたしのIDがタグ付けされていたのでそれはともかくとして、1度何かをネットの海に放り込んでしまった以上、ある一定より先はどうにもならないことも事実なわけです。それを分かって今の動画文化はあるのかな?って思うところもあるよ。顔出ししたり、自分の子供やペットで小遣い稼いでるような人。
ネットって本当に誰に見られてるか分からないんだからね。ちゃんと個人情報の管理ぐらいしなさいよね!
まあとにもかくにもDMでそんなやりとりをしていたら相手に謝られてしまったので、別にあなたは悪くないよと言って納めようとしていたところ、友達になれますか?と言われたわけです。
まあこの場合の友達が何を意味するのかわたしにはよくわからないけど、断る理由も無いので2つ返事で了承した。
彼女(おそらく)の求めるものは今のわたしには与えようがないのだけど、過去のわたしが描いた絵ぐらいはきっと楽しんで貰えるだろうと思ったから。
彼女にとってはきっと誰が描いた絵だろうと、自分が求めるキャラクターが描かれていて彼女にとって素敵な絵ならきっとそれは楽しいものなんだと思う。わたしもそれでいいと思う。ファンアートって本来そういうものだと思うし、二次創作で著作権を主張すること自体が烏滸がましいと思うから。
その後、彼女は過去のわたしの絵を大層気に入ってくれたようで、「Twitterでシェアしてもいいですか?」って聞いてきたんで、「良いよ。友達とどうぞ楽しんで」って送っておいた。
楽しむために書いたのだから、わたしの絵を通じて作品を楽しんでくれるならそれがファンアート冥利に尽きるというものです。ちなみにこれをOKしたのは、彼女がわたしのサイトに当たる媒体そのものをシェアしてくれたからね。イラスト自体の転載を認めたわけじゃないってこともちゃんと理解してくれてて良かった。そのあとニックネームみたいな呼び方まで決めて、わたしと彼女は本当に友達みたいになった。相手未成年だから年下だけど。
今後どういう付き合いがあるかは分からないけれど、外国に行った事すらないわたしにしては頑張って交流できたと思うし、無断転載がなければ出来なかった繋がりなのも事実だし。どう捉えたら良いのかなあなんて思ってたんですけど。
彼女のシェアツイート見たら、わたしの相互フォロワーの素敵な作品を見て!そして彼女の創作意欲が高まるように、いいコメントをたくさんしてください!って母国語で書いてあって。ちょっと笑っちゃった、いやなんか嬉しくて。
そもそもファンアートとか同人誌っていう文化自体が、ジャンルを賑わせる代わりに著作権に目を瞑って貰っているっていうという文化ですからね。コスプレとかもだけど。あ、わたし14歳からレイヤーもやってます、根っからのオタクですどうも。
で、その同人誌文化から色んなクリエイターが生まれたのも事実だし、そこは色々な大人の事情があるとは思うけど。わたしの敬愛するイラストレーターの方も昔は同人作家で、そこでとある企業の社長に見つけてもらって今はとても活躍されているし。というか昔も今も普通にプロの作家だって同人誌描いてる。
最近だと同人誌やグッズのガイドラインを出してくれてるところも増えてるから、前よりはそういう活動がし易いと思っています。ファンアートを描かせてもらっているプロでも何でもない立場のわたしたちは、版権元がガイドラインを設置しているならその通りにするのがせめてもの誠意だし当然のことですね。
版権元にはいつだって、敬意を込めてあくまで自分は二次創作させてもらってるってことを忘れないで。その上でファンアートを通じて交流が楽しめれば最高かもね。
そんなファンアートの意義みたいなものを考えさせられた1日の始まりでした。