昔ながらの商品をリニューアルするお話 #5 ~オンライン取材~ 後編
(※先日、Twitterのフォロワーさんが巧技台のリニューアルに関してプラスになる資料を送ってくださいました!初めましてで送るかどうか迷いましたが....とお話されてましたが、ホントにホントに嬉しかったです!!ありがとうございました!)
今回はオンライン取材後編です!前編がまだの方はこちらをご覧ください!
子どもたちが過ごす環境について
ー 経験上、特に子どもの注意を引く「色」や「デザイン」などはありますか?(病院内において)
大脇さん:病院内では今のところ診察時だけしか子どもと関わる機会がないので、あまり経験はありませんが、強いて言うのであれば、当院で検査を終えたお子さんご褒美シールを配布する際に、男の子ですと車や新幹線などの乗り物シール、女の子ですと動物やリボンなどのシールが人気な傾向があります。
廣瀬さん:大脇さんと同じく診察時だけで、あまり経験は多くないですが、(子どもにとって)X線の撮影する装置が大きく怖いため、上にキャラクターを置いて興味を持ってもらったことはあります。
小野さん:今で言うと、鬼滅のキャラクターにはとても反応しますよね。笑
鬼滅がすごいということを言いたいのではなく、、、子どもに刺さる、届くものが出来ると良いのかなあと思いました。
杏夢子さん:(子どもが見る)絵を描くときは、自分の好みもありますが動物や暖色系などが多く泣いている絵などマイナスなことは描かないなどを意識しています。子ども共通して反応する色などは特別見当たらないかなと思います。
福井さん:この色というのは無いですけど、(自分で選ぶというお話がありましたが)小野さんのアイデアでMRIの中にマジックテープを使ってラミネートしたキャラクターなどの絵が貼れるような仕組みがあるのですが、その中から選んでもらって(私が)貼るという風にすると頑張ってくれることはあります。動物や柄を壁の中から探す遊びをしたりしても興味を示してくれた経験はあります。
小野さん:今日の診療で子ども達のレントゲン検査をした際に、子ども達にS(青)M(ピンク)L(紫)のサイズ毎に色が異なるTシャツを,「何色がいい?」と聞いてみたんですね。
あとこれは絵本にも取り入れようとしているのですが、(通常は行わないが)最近の診療で試しているのは、レントゲン写真を撮るとき「いち、にぃー、さん ピッ!」と(ハイチーズのように)掛け声を入れるようにしているんです。すると、こども達も一緒に数えてくれて,レントゲン写真のシャッターを切る時に動かないでいてくれるんです!
おそらくこれが参加しているっていう感覚なんですかね?
子どもたちの体力低下に関して
ー 病院内で子どもたちの体力の低下を感じることはありますか?
小野さん:小児整形外科領域の疾患に関する研究をしている中で、ここ数年、特定の疾患で発症が若年化しいるのでは?と話すことがあります。食の欧米化や運動不足などが,子ども達の“肥満”につながっているのではないかと想像しています。
廣瀬さん:最近なにして遊んでるの?と聞くとコロナ禍の影響もあってか運動と答える子は少ない印象はあります。
杏夢子さん:現在心臓血管外科にいますが、手術が終わったあと、機械などが体についた状態で横になっている時間が多い中で、親御さんが運動不足を気にすることが多い印象があります。
福井さん:(小さい頃のリハビリが嫌だったという経験から)大人になるとやる意義が分かりますが、子どもはリハビリを行う意味が理解できていないので、何か遊具などの道具で行う意味がプラスになったら良いなと思います。
西脇さん:クリニックで働いていると、顔へのケガが多く、手がきれいな子が本当に多いと感じます。様々なことのオンライン化によって増えた相談で、首がこったり腰が痛いなどもあります。体を伸ばせる遊具とか、オンライン化に対して働きかけるものがあると良いなと思いました。
宮川さん:栄養管理の面から、肥満の子や体の使い方が下手という印象を持っています。精神科の子だと外部刺激の少なさとかからか肥満の子が多い印象はあります。
運動もどういう風に遊ばせればいいのか分からない親御さんも多いのかなとも思います。子どもが体を動かしたいと思える場所があれば少し違うのかなと思います。
ー ありがとうございました。それではご質問は以上とさせていただきます。最後に岩田さんからご感想をお願いいたします。
岩田さん:日常に近い環境の方からのお話や、ご自身の経験に基づく方のお話。子どもたちの主体性から、どうやって子どもたちを取り巻く世界を支援していくのかなども伺えてとても勉強になりました。本当にありがとうございました。
今回の学び(後編)
具体例なども交えてのご提案やこんなものがあったら良いなどもたくさんいただき、本当に全て貴重なお話でした。
・前編に引き続き子どもたちの「参加する」、「自ら行う」ということの意義
・今の時代(特にオンライン化による)に合わせたもの
・親御さんの理解が必要であること
この辺りは割とみなさんが共通して仰ることでもあったりと、大事な考えだということが分かりました。
その他にも予算や導入に当たっての考え方のお話では、医療の現場ということで、導入するにはより科学的な根拠が必要になることも分かりました。
改めまして今回のご協力誠にありがとうございました。
まとめ
最後にみなさんの業界の課題をお聞きしましたが、みなさん共通して仰ることは、大人の医療リテラシーの問題でした。
特に現在の情勢のこともあり、正しい情報を選択することが、親御さん自身の不安を取り除いたり、子どもの健やかな成長に繋がります。
その為に、正しい情報を得られて子どもの不安を取り除ける絵本の開発であったり、ママさんたちにとって馴染みのあるブログやSNSを使って発信をしたり、親子サロンの開設準備を進めたり、様々な方面から活動をされている本当に素晴らしいみなさんです。
子どもたちを取り巻く環境改善の為に巧技台をもっともっと上手く活用してもらうという目標、そしてその先の、「一から新しい遊具を作る」という自分自身の目標達成の為には、この正しい情報の受発信は絶対に必要な視点です。
正しい情報の発信は自分だけでは不可能なので、各専門分野の方々との連携を取りながら、「他の人には出来ない自分に出来ること」を全うすることが大切ということでしょうか。
ということで、今回みなさんからお伺いした想い、学びをもとに、巧技台のリニューアルを進めていきたいと思います。
次回はまだお話していなかった(忘れていただけです)具体的にどの巧技台をリニューアルするかや、塗装や材料に関しても考えてみようと思います!!
本日も最後までご覧いただきありがとうございました!
↓↓医療えほんラボ さん
↓↓西脇 由唯 さん
↓↓ママパパ♡キッズ応援ナース さん
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?