フリーランスデザイナーになって半年経ってわかったこと 仕事がなくなる恐怖!とその対策
こんにちは!かなり更新が久しぶりになってしまいました!
グラフィックデザイナーのyukasukeです。
2019年の7月からフリーランスとして活動し始め、半年くらい経ってこんなつぶやきをしました。
改めて書いてみたくなったので経過報告も兼ねてnoteを書きたいと思いました。経験してみないとわからなかったことが結構あったので誰かのお役に立てればと思い、私が実際経験して思ったことをここに記していきます。
フリーランスになってからわかったこと その1【あんなにあった仕事が簡単になくなる!!】
今、毎日毎日会社で忙しく過ごされていて、いつかは独立したいと思っている方もいらっしゃると思います。
私も同じく、朝から晩まで土日もやらなきゃ終わらないほどの仕事を降ってきてはこなし降ってきてはこなしていました。しかし、フリーランスになって1ヶ月後、私の仕事はピタッとなくなりました。
以前勤務していた会社は、わりと円満に送り出していただき「仕事パンパンだから困ったら振るね」と言われていたし、当時担当していた取引先は十数社。取引先の方の中には「独立されてもお仕事ご一緒したいです」と言っていただけていたので安心しきっていたところがあります。
独立1ヶ月目は、副業時代から今も継続的にご縁のあるところの仕事が来ていたので、それをひたすらこなしていました。
しかし、それがひと段落した途端…「シーン…」
あれ??!!前の会社からも取引先からも連絡が来ない!あんなにパンパンって言ったじゃないっすか!私が抜けて余計大変なはずなのになぜ依頼が来ないんだ!
私は頭を抱えました。そして痛感しました。私は会社の看板が取れた、ただの人になったのだと。
フリーランスとは会社の看板が取れた、ただの人
前の会社は小さいながらも長年続いているデザイン会社。実際働いていた時には気づいていなかったけど、信頼と実績の厚みが段違いにあります。代表の人柄や培ってきたものもあるでしょう。私はただ、そこにぶら下がっていたそこそこデザインができる人。毎日座っているだけで仕事ができていたのは、その会社の恩恵をしっかり受けていたのだと痛感することになりました。所属じゃなくなったら仕事を振らなくなるということは、まあまあよくある話です。
そして私は、個人としてその厚みのある信頼と実績を積まなくてはいけなくなったのだと改めて感じ、深く反省し動き始めることとなります。
つまりは自分で営業し、仕事を取ってくることになったのです。(現役フリーランスや経営者のみなさま「何を今更!甘い!そんなこともわかっていなかったのか!」とお怒りになられましたら、どうか犬の癒され動画でも見てからこのページを閉じてください)
フリーランスになってからわかったこと その2【営業してもすぐに仕事はもらえない!!】
うーんうーん。と悩みながら私はその日も自宅の机に向かっていました。
継続的にフリーでデザインを仕事にしていくということは、取引先が1社2社くらいではとても食べていけません。まずは営業先を…と、以前からの取引先や大学の時からのお知り合いなど、一人二人と繋がっている方々にビビりながらも連絡をし始めました。
「フリーランスになりました。過去の実績はこちらです。お仕事あればお声がけください!」
キャバ嬢でもこんな率直な営業メールはしないだろうと反省していた矢先、意外と明るい答えが。
「お久しぶりです!フリーランスになったのですね!また声かけますね!」
アクションしてみるもんだ!ああ…なんてありがたい言葉。今なら靴でも舐めますので仕事をください!そんなマインドになっていました。笑
しかしながらそう簡単にデザイン案件が発生するわけではなく、そこから途絶えることもあれば、少し経ってから依頼が来たりもしました。
歩いて仕事を取ってこい!正解でもあるし不正解でもある
始めはテキストベースのメッセージだけのアクションでした。しばらくしてこれは話さなきゃだめだ、会わなきゃだめだな…と思い直し積極的にアポをとって顔を出しに行きました。そこから依頼をいただけるようになったこともあれば、未だに動きの無いものもありますが、営業マンならそんなものだと思います。
ただ、「とにかく動く」って本当に大事なことだと思いました。
それに、仕事がないことはメンタルにもよくありません。そんな時、少なくとも私の場合は仕事になるかわからないけど人に会うに行くことでメンタルが保たれました。非効率的かもしれませんがフリーランスになって外にも出なくなり始めた私にとってはちょうど良い行動でした。
フリーランスになってからわかったこと その3【SNSの信用度って高い】
主にTwitterで大好きな格闘技についてツイートすることがライフワークなのですが、それが今となってはめちゃくちゃ大事な要素だと実感するようになりました。
フリーランスについてつぶやいたり、成果物をアップしたりすると、次第にTwitter経由でお仕事のご依頼が来るようになりました。どっぷり格闘技関係のお仕事から全く関係ない業態のお仕事まで。
逆にTwitterを通じてお知り合いになった方に自分の専門分野外(マーケティングやコーディングなど)の依頼をさせていただくこともありました。
SNSの重要性についてはいろんな方がおっしゃっておりますが、本当なんだな!身に染みて感じるようになりました。SNSは個人としての信頼を積み上げるには結果的にとても有効なようでした。逆にTwitterを見ていない方と仕事をした際は非常に大柄な態度をされたりすることもありました。一番悲しかったのは、作ったのに「やっぱり要らなかった」と世に出ないこと。お金がもらえないこともそうですが、無かったことになるのは悲しいことです。ラーメン屋でラーメンが来てから「やっぱお腹空いてなかった」と食べずに帰られるようなことが普通にあるんだなと思いました。
5ヶ月目でパンパン!スケジュール管理 「それも技術のうち」
フリーとなってから紆余曲折ありましたが、5ヶ月目はいろいろなタイミングも重なったことでこんな状態になっていました。
まさかの前の会社からの仕事の依頼などもあり、大きなものも含めて7案件くらい同時に進行していました。
その時のツイートです。
これは過去最高の詰まり具合でした。(今見るとネガティブツイートのインプレッションは非常に悪いことに納得...笑)
初めて「こういう時に経営者は人を雇いたいと思うのかな…?」とも思いましたが、その忙しさはとても充実していました。
今まで会社員で感じた忙しさとは全く違う意識、緊張感。しかしなぜか爽快な気分。こんな気持ちになるなんて今まではわからなかったです。ただ、身体は結構ボロボロになってきました。朝夜構わず1時間くらい寝ては仕事をし、起きてダメそうならもう1時間寝てから仕事をし、という寝不足状態だったので頭もぼんやりしていて非効率的でした。スケジュールコントロールをしっかりしてベストなコンディションにする。佐山サトル風に言えば「これも技術のうち」です。(ちょっと違うか)
これからフリーランスを始める方へ
正直なところ、私もなんとなく掴みかけてきたくらいなもので私から言えることはほんの少しなのですが、一番言いたいことは辞める前に「個人としての取引先を数社確保しておく」ことが大切だと思います。フリーランスデザイナーでバリバリやっている友人は「副業の時点で個人で月100万稼げたらフリーランスになる」と決めていたらしいです。そう備えていた友人ですら月の収入が5万になったこともあったそう。(わたしもですが)
しかしながら別にそこにこだわってスタートを切れなかったり「やりたい!」という気持ちの賞味期限が切れてしまう方が残念だと思うので、まずはやってみるのもありかなと。ただ備えあれば憂いなしですよということです。
また、今のご時世、肩書きはフリーランスだけど業務委託契約で週何日か企業に行くという働き方もあります。実際に、私自身もそういったサービスを提供しているエージェントにも数社登録に行きました。私はフルリモートか2日くらいが希望だったので残念ながら実際利用することは無かったのですが、出社はしなくてはいけないものの週4.5くらいで業務委託というものもあったので、まずはそこからというのもありかもしれません。
まとめ 絶対は絶対ない
「ぜーったい美味しいから!このタレ入れるだけでぜーったい大丈夫!」という私の好きな近所のスーパーの試食コーナーのお姉さん以外、“絶対”という言葉はたぶんおそらくないでしょう。「絶対だな!」と実感できた時に絶対的なものが来るかもしれません。でもはじめは「まずはやってみて考えて失敗しても成功しても次のことを考える」みたいなことなんだろうな...と思います。
いつもこんな終わり方ですが「まずはやってみる」それに尽きるのかなと思います。見切り発車でも、そのあと改善できればなんとかなったりして。
また書きたくなったら書こうと思います。
2020年もよろしくお願い申し上げます。