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30代の未経験 グラフィックデザイナーになるために6ヶ月でやった5つのこと -年齢の壁を乗り越える-

はじめてブログというものを書くので緊張しています。

でも、私も人からもらった恩恵をなんらかの形で返したいと思い、noteはじめました。

まずは、自己紹介。ざっと経歴はこんな感じです。

武蔵美油絵科を卒業
→志高く美術教員
→挫折→一般事務
→グラフィックデザイナー
現在はデザイン会社でグラフィックデザイナーをしています。

大学は名の知れた美大ですが、油絵科でいわゆる「アート」の領域にいたのでデザイン初心者。近いようで畑違いです。

間違いなくハードルはありました。
デザイナーになろう!と思った時、私はすでに30代。
正規ルートを辿った友人はフリーになってたり、アートディレクターを任されてる年齢。

エージェントに相談しても「その年齢で今から1からってのは無理だね」と話にならなかったことを、今でも忘れません。

劣等感に押しつぶされ、諦めてしまうところですが、せっかく苦労して入った美大(しかも奨学金も返せてない!)を活かしきれない自分に何よりも腹が立っていました。

というわけで、持ち前の人当たりの良さと頑固さを最大限に生かして、静かにプロジェクトをスタートしました。

最短で業界に潜り込みたい

この業界。まあまあシビアで排他的な一面を持っています。
デザイナーなら中途採用なら経験ありが基本です。

求人でも「デザイナー募集!【未経験大歓迎】」なんていうのはだいたい嘘。「作品ないですけど気合いでやらせてください!」っていうのはよほどコネかポテンシャルを感じない限りナイです。

では、そんな作品が一個もない状態の私がデザイナーになるためにやったことを紹介します。

1.デザイナーになる前からデザイナーの輪に入る

まず私がやったこと。
インハウスのデザイナーさんとたくさん話すことでした。
当時、公務員をやめた私は、某中小美容メーカーで一般事務として勤務していました。
インハウスのデザイナーさんが常時いる環境だったので、
エステサロンの店内POPやメニュー表など、デザイナーさんにお願いする立場にいました。
もともと話す機会も多かったのですが、リスペクトしかなかったので、ウザくない程度にたくさん質問して、ちょっとずつデザイナーに必要なことを教えてもらえるようになりました。

2.最短でソフトを学ぶ

デザイナーになる上でアシスタントでも「Illustrator」「Photoshop」の基本的な操作ができることが最低条件。
今思うと本当に恥ずかしいのですが、当時は「パス」の概念も理解できてなかったり、「クリッピングマスク」の仕組みもわからないほどでした。
でも、本当に触ったことのない人ならばそれが当たり前。
私は「とにかく早く時間を使わないで頭に叩き込むか」が最重要課題でした。
とはいえ、事務の仕事を並行しながらの勉強。
学校に通ってるヒマと金銭的余裕は全くなかったので、社内デザイナーさんの勧めもあり、私は通信教育を選びました

当時使ったのはこちら↓
アドバンスクールオンライン
http://advan-online.jp/products/detail.php?product_id=634

この通信教材の良いところは、だいたいのAdobeソフトが1年間使えて、教材も込みで約3万円というところ。(当時はそれすら分割払いしてました...)
教科書ページがあって実践素材で応用。

最短でソフトを学ぶには最適でした。

3.勉強する日を決めて必ずやる

とはいえ、そこそこ事務でも頑張っていたので平日は残業でなかなか時間がとれない。
土日は時間を決めて勉強することを決めました
私がよく行っていたのは近所の「コメダ珈琲」です。コメダの良いところはゆったりとした席にパソコンと教材を広げられるところ。
そして、なかなか店員さんに追い出されない!
順調にソフトを理解し、3ヶ月くらいでだいたいの機能がわかりました。

4.良いデザインにうっとりする時間をつくる

操作ができても、良いデザイン、良いレイアウトを表現できなければオペレーターです。
これは、もう四六時中。今でもそうです。
デザインのレイアウト基礎基本、フォントや色彩、今のトレンドなど、全く勉強できていなかったため、とにかく「見る力」をつけることにしました。

良さそうな本も読みあさりました。
たまに今でも読み返したりします

あとは、「好き!」と思うフリーペーパーやリーフレットをもらいまくってウットリ箱を作ってました。

5.作れるものから作ってみる!

当時の会社は、店内POPやSPツールがたくさん必要な会社だったので、デザイナーさんにお願いするまでもないと思ったものは休みの日に勝手に作っちゃいました。
作ったものは、仲の良かったデザイナーさんにも見てもらったりして、講評してもらい何度もトライ&エラー。

そうこうしてるうちにクリエイティブチームへの異動が決まりました。

決意してから6ヶ月。
めでたく「デザイナー」と名乗れるようになりました。

その後、しばらくして「デザイナー経験者」として今のデザイン会社に転職しました。

年齢や経験であきらめてはダメだ

30過ぎてから未経験でデザイナーを目指すのはギリギリたったかもしれない。ですが、これが40歳でも50歳でも違う方法を考えていたと思うのです。
ネガティブな言葉には耳を貸さずに、静かに着実に事を進めました。
「どうせ歳だから」とか「どうせお金ないし」とか言い訳はいくらでもできました。

でも、伸ばせば手が届きそうなものを努力せずに見ているだけは、生きていてもつまらないと思うのです。

何やっても疲れるし、眠いし、サボりたい。
そこで逃げた先って、つまらなくて寂しい景色しか見えないなって思います。

最後に

ここまで読んでくださってありがとうございました。
この出来事は「もっとすごい人」にとっては、「小さな一歩」と感じられるかもしれません。
でもこの「小さな一歩」がこの先のもう一歩に繋がるんだなと思って、毎日生きています。

あの時、関わってくれた方にお礼を言いたいです。

さて、これからは、デザイナーになってからの話や、教員の時の話、ずっと大事にしてることについて書けたらと思っています。

では。


※2019.8.16追記

こちらのブログでデザイナーに必要な知識などを細かく紹介しています。



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