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『底抜けビンボー暮らし』

亡母が廃刊するまでお金を払って定期購読していたのが、『豆腐屋の四季』で教科書にも載った故松下竜一さんの『草の根通信』でした

今でならばメルマガに相当するような内容ながらも、熱心な読者との双方向のやり取りがあったりしてなかなか面白かったですよ

誰それ?という方はとりあえずこちらを参照するのがよいかと…


母からは、2年前にドラマ化されて以来ようやく多くの人たちに知られるようになった伊藤野枝さんのことや、彼女と大杉栄との間で産まれて苦闘の人生を歩んだ伊藤ルイさんからの聞き取りで出来上がった作品の『ルイズ - 父に貰いし名は』やら、今ならば間違いなく凶悪テロリストとしか受け取られないだろう人たちを描いた『狼煙を見よ - 東アジア反日武装戦線“狼”部隊』、たった一人でダム建設反対活動を続けた人の記録である『砦に寄る』などの著作があるとふーんとばかりに聞いていました


チャットGPTに各作品についての要約をお願いしたところ回答は以下のものでした

『ルイズ - 父に貰いし名は』1982

Copilot が送信しました:
松下竜一さんの『ルイズ - 父に貰いし名は』は、アナーキストの大杉栄と伊藤野枝の娘、伊藤ルイの半生を描いたノンフィクションです。ルイは、両親が関東大震災の際に甘粕正彦によって惨殺された後、福岡県で育ちました。
ルイは「主義者の子」としての十字架を背負いながらも、戦前戦後を平凡に生き抜きました。彼女はタイピストとして自立し、結婚や子育てを経て、最終的には朝鮮人被爆者の救援活動に従事するようになります。
この本は、ルイが自分の名前の由来を知り、自立した人間として目覚める過程を描いており、昭和という時代の中での彼女の成長と葛藤を鮮やかに描写しています。
他に気になることがあれば、何でも聞いてくださいね。

『狼煙を見よ - 東アジア反日武装戦線“狼”部隊』1987

松下竜一さんの『狼煙を見よ - 東アジア反日武装戦線“狼”部隊』は、1974年に発生した連続企業爆破事件を中心に、東アジア反日武装戦線「狼」部隊の活動を描いたノンフィクションです。
この本は、三菱重工ビルをはじめとする企業爆破事件の背景や、犯行グループが過激な闘争に至るまでの経緯、公安警察との攻防、そして逮捕後の内省の日々を詳細に記録しています。特に、主犯とされる大道寺将司の人物像や彼らの思想的背景に焦点を当てています。
この作品は、当時の社会情勢や彼らの行動の動機を理解するための貴重な資料となっています。
他に気になることがあれば、何でも聞いてくださいね。

『砦に寄る』1977

松下竜一さんの『砦に拠る』は、1960年代に九州の大分・熊本県境で行われたダム建設反対運動を描いたノンフィクションです。この本は、ダム建設予定地の地主であり、運動の中心人物であった室原知幸の闘争を詳細に記録しています。
室原知幸は、ダム建設に反対するために「蜂ノ巣城」と呼ばれる砦を築き、法的手段や独自の戦術を駆使して国家権力に立ち向かいました。彼の闘争は、単なる反対運動にとどまらず、個人の尊厳と誇りを守るための戦いでもありました。
この本は、室原の複雑な人間性や彼を取り巻く人々のドラマを通じて、地方の小さな村で繰り広げられた壮絶な闘争を生き生きと描いています。
他に気になることがあれば、何でも聞いてくださいね。

およそ間違いではないとは思われるものの、これだけではあまりにも物足りない気もしますので、各作品をお読みになるか、検索でこれらの作品を扱ったブログを参照してもよいかもしれませんね


社会活動家としても知られた人で、九州電力の豊前火力発電所の建設反対運動を展開してもいました

チャットGPTによると、

松下竜一さんは、1970年代に九州電力が計画した豊前火力発電所の建設に反対する運動を展開しました。この運動は、環境保護と地域住民の生活を守るためのものでした。
松下さんは「中津の自然を守る会」を結成し、事務局長として活動を開始しました。1973年には「環境権訴訟をすすめる会」を結成し、発電所建設差し止めを求める訴訟を起こしました。この訴訟は最終的に敗訴しましたが、松下さんは裁判所の権威を笑い飛ばすパフォーマンスを行い、裁判の不条理さを訴えました。
この運動は、地域住民の環境権を守るための重要な闘争として記憶されています。
他に気になることがあれば、何でも聞いてくださいね。

とのことで、『豊前環境権裁判』(1980)を念頭に置いて、彼自身がこの運動をテーマにした作品に関してGPT先生に尋ねたところ、

松下竜一さんの作品の中で、発電所建設反対運動に関連するものとして特に適切なものをいくつかご紹介します:
『暗闇の思想を』:この作品は、松下さんの反公害・反開発運動の思想的背景を描いています。豊前火力発電所建設反対運動の一環として書かれたものです1。
『明神の小さな海岸にて』:こちらも同じく、発電所建設反対運動に関連する作品で、松下さんの闘争の詳細が描かれています1。
『五分の虫、一寸の魂』:この作品では、松下さんの個人的な視点から見た反対運動の記録が綴られています1。
これらの作品は、松下さんの環境保護への強い意志と地域住民の生活を守るための闘争を深く理解するために非常に有用です。
他に気になることがあれば、何でも聞いてくださいね。

という回答です

『豊前環境権裁判』はその中には入らないのですか?と再度尋ね直したら、

おっしゃる通り、松下竜一さんの『豊前環境権裁判』も発電所建設反対運動に関連する重要な作品です。この本は、豊前火力発電所建設に反対するための環境権訴訟の詳細を記録したもので、松下さんの闘争の経緯や思想が詳しく描かれています。
他に気になることがあれば、何でも聞いてくださいね。

とシラを切ったような回答が返ってきて、コヤツの言うことをそのまま受け取るのは間違いの元だと感じさせられましたけどね😉

入念な下調べなり、蓄えてきた知識を活用できる知性や感性が、尋ねる側にも求められるということです


売れそうにもない本ばかり書いていたから、松下センセはいつもビンボー暮らしです

その様子を面白おかしくエッセイにした連載が、ハイティーンだった自分には『草の根通信』の一番の楽しみでした

『豆腐屋の四季』しか知らない、或いはそもそもこの作家を知らないならば、ユーモアたっぷりのこちらを先に読むのがよいかと思います

いつも大きなインスピレーションをもらったり、当たり前とも言える真っ当な知見をわざわざ日本語で書いてくださる #ガメオベール さんによる、世界中の人々を襲う極めてシリアスな現実を伝える、この投稿に対する回答にもなり得ているかもしれないねとか、時折り考えています


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