モーリス・ラクロワ、アイコンは「逆クォーツ・ショック」と見た
モーリス・ラクロワのアイコン、正直好みからは外れていました。
ベゼルの六箇所に施された意匠が八角形だったら、文句なしだったのですけどね…
ジェラルド・ジェンタへのトリビュートという意味で。
後はほぼ文句なしに素晴らしい出来栄えなので、そこが残念ではありました。
しかし、このオール・ブラックはベゼルが目立ちにくいデザインとなっているように見えます。
ケース径も42mmで、オールブラックの時計ならほぼ完璧といえるサイズ感。
超が付いてもおかしくない高級時計を持っている方が外しで使ってもイケると思います。
ラグスポ風だから青基調という基本から外れても、カッコいいのは元の出来がいいからでしょう。
お値段がびっくりの20万ちょい。
今やGショックやセイコーやシチズンの同タイプでも、このくらいの値段のするものは平気で並んでいます。
仕上げの美しさでいうならお話にならないレベルでこちらが上だから、これはもう逆クォーツ・ショックじゃないか?とすら言いたいくらい。
ベル&ロスのBR05も黒文字盤がむしろ魅力的だから、お財布に優しめのラグスポタイプの時計ならば、青に拘ることもないということになります。
でも、5万ちょっとで買えるティソのPRXは、実物を見て青文字盤がいい雰囲気でしたよ。
お値段以上の雰囲気があり、これはクォーツですが、スイス時計の勢いを感じる時計でもあります。