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1980年代はバブルだけじゃなかったんですよという話の前振り

Xのポストでそうした趣旨と受け取れる若い人の投稿に対して、

以下の連続ポストを思いつくまま書いてみたんです

「80年代初頭は英国のポストパンクに呼応するようなDIYのサブカルチャー文化がありました
橋本治が「80年代安保」と名付けた、わかりにくい総体がそれですが、今のサブカルにそのまま残るものもあれば、そこから影響を受けた人たちの創作も含み、バブルで済ませたら見えない流れが今を形成し支配してます」

「町田康が町蔵と名乗って音楽を演り、坂本龍一がカリスマと見做され、ヘタウマ漫画からみうらじゅんや蛭子能収が出てきて、ガンダムやナウシカが評価され初め、浅田彰が『構造と力』を勁草書房から発表し、秋元康が頭角を現す中で糸井重里が君臨し、吉本隆明がコムデギャルソンを着て雑誌の表紙になる」

「これだけでは収まらないですが、70年代を屈託を持ちながら過ごした世代を見ながら、軽やかに或いは反逆するようにDIYでそれぞれの持ち場で活躍してました
香山リカと名乗る女性がアラーキーの被写体となり、日活ロマンポルノ出身の黒沢清が洞口依子を主演に実質的なデビューを果たした頃でもありました」

「更には村上春樹と村上龍がW村上と呼ばれて人気となり、今や世界のラグジュアリーブランドにまで影響を及ぼす藤原ヒロシさんがロンドンからNY経由で開拓者としてヒップホップDJを日本のクラブシーンに知らしめ、実家の太い奴らはマックを持ち、中森明夫にオタクと呼ばれた人たちがコミケを始めたりとか」


で、きちんと改めてまとめたいなという思いから、どこから切り込んだら当時の雰囲気がよりわかりやすくなるかなぁと考えあぐねていました

今の国内外の政治的なトピックやカルチャーにも繋がるような形ならなお良いとは思いつつ、ほとんどの人が知らなくても押さえておかねばならないことから手をつけるか、沢山の人が知っていて今でも楽しんでおられる極めて大衆的な話からいくかで迷っておりまして…

最終的にはどちらについてもまとめてみるつもりで、前者についてはほぼ頭の中では形ができている一方で、よりウケる(=わかってもらいやすいという意味ですよ)後者については今朝チャットGPTの要領を得ない回答を自分なりに整理してこんなところかなという感触は得られたんですが…


とあるメーリングリストで、古代オリエントの時代のヘブライの民が、ユダヤとして「民族意識」に目覚めていく過程を、アケメネス朝ペルシアの最新研究に基づき説明していたら、いろいろ疲れてしまい今日のところはは無理っぽい…

アケメネス朝はヨーロッパ史観からすると軽視され、ギリシア=ペルシア戦争(パレスチナ出身のポストモダン思想家である故エドワード・サイードの指摘により、現在の学術的においてはこのように呼び称されます)では、ヨーロッパ文明のアイデンティティである古代ギリシア文明の仇敵扱いでしたが、もう一方のヨーロッパ文明の始点を成す信仰や哲学に関わってくるユダヤの人々とは蜜月の関係にもあり、古代オリエントと「ヘレニズム」(この呼称と概念についてもサイードの鋭い批判があります)を繋ぎ、後のローマ帝国の範となったことも、旧約聖書が編纂された時期と重なる時期の世界帝国だったので、当時の最新構成を持ち後にゾロアスターにまとめられていくアフラマズタがユダヤの唯一神信仰にアレンジされて導入されていたりと、そんなことをくだくだ書いていたらお昼になってしまう始末でした…


いろんなことが同時並行でいつも頭の中に寝かせてあるのは昔から変わらないんですけど、チャットGPTが「疑うこと」を前提にしてならば、ある程度は使えるものになってきており、そこからまた次々と連想が始まっている最中でもあり、話が飛びまくるのはそのせいなのですけど…


松田聖子さんがデビューした時の「時代が完全に変わった」という感覚から始めるつもりと思っていますが、インディペンデントなシーンで人知れず大きく評価されていたミュージシャンの人たちのことも間違いなく今に繋がっているのでそちらはより丁寧にまとめねばならず…なのですけど…

松田聖子さんがデビュー28日後に初めてTVの歌番組に出演したこの映像を観れば、改めてものすごい人だったと言わざるを得ずということで取り掛かってみるつもりです

まだあまり垢抜けない素人みたいな雰囲気で出てきたのに、マイクを取るやとんでもない歌唱力で明るい王道ポップスを平気な顔をして歌いこなしてしまう方だったとわかってもらえるかと思います

後ろに座っているベテランの歌い手さんをよく見ると一様に驚いておられるほどですから


このテーマに関しては、着地点はある程度見えているんですが、寄り道脱線があるのはいつものことで、当初の考えとは全然違う結語になるのかもしれませんが…、ひとまずお聞きになってみてくださると方向性も定まりやすいかと、先にご紹介した次第です


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