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リゾルトのタテ落ちするブラックデニム 、から試着することの大切さ(改稿)

ここのデニムは一部とはいえ熱狂的なファンを集めていますが、それはひとえにデザイナーの林芳亨さんが、さりげなく着こなしておられるいつも変わらぬ粋なスタイルに憧れている人にとってのカリスマだからで、自分もその一人なのですよね…

トレンドを無理に追わずとも、確立した自分のスタイルがあれば爺さまになってもいつまでもカッコいいというあり方の永遠のお手本です🥰


いつ行っても凄い目利きだと感じさせる、とある名店で初めてリゾルトを代表する710品番に出会って試着させてもらいましたが、まだお若い店員さんとの会話は林さんがポップアップイベントで来店した時に何を着用していたかがほとんどだったくらいでしたよ🙂

まだそれほど知名度のなかったアークテリクスをたくさん試着させてくれ、MOTOのスリッポンの独特のフォルムを実物を手に取ることで購入するに至ったのも、ずらっと並んだエンダースキーマの皮革の製品を初めて手に取らせてくれてそのアイデアや仕上げの良さに気づかせてくれたのもこのお店でした

今や「山と道」が入荷したりすると、数週間前から整理券が発行されるほどの広域に及ぶ知名度を獲得していますが、🇯🇵に展開されてすぐに取り扱いを始めたホカ(オネオネ)のスニーカーを一般的な認知度が高くなった5年前くらいの段階で一切置かないと決断したりなど、東京から遠く離れた地方にあるにもかかわらず、飛び抜けて素晴らしい目利きとセンスが光るところなのですが、あまり有名になっても自分が困るのでお店の名前を出しにくいんです😅

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リゾルトの中心製品である710は…、

(ちなみに、この「なじまり」さんの審美眼とセンスもとんでもないレベルでしたが、私生活優先になったのか一年くらい前に配信が途切れてしまいとても残念なんです🥲
それでもアーカイブとして残された動画は今でも十分通用するし、トレンドに乗ったファスト系やお値段お高めの「富裕層」に向けた男性服飾系YouTubeチャンネルよりも間違いなくはるかにお勉強になります

ただリゾルトならば、なじまりさんの175cm 65kgならばウエストサイズは30じゃなく31が適正だと思います
710を30で選んでおられますが、それはキッついやろと想像できます…
おそらく通販で購入されたのかなぁと感じますね)


…それまでよりファッション志向に振ったが故のやや細めのシルエットで知られる501の「66モデル」のシルエットを、あくまで日本人に似合うようにとパターンを何度も引き直して完成した製品で、ヴィンテージデニムのレプリカとは全然異なる志向のものですが、自分がずっと変わらず一番好きな501も66モデルだったということもあって、林さんが突き詰めたものならば間違いないと思いながらもサイズ感がさっぱりわからずだったので、若い店員さんがポップアップイベントで林さんから直接聞いた通りのウエストのボタンを閉じるのに苦労するほどのキツさ加減でちょうどよいという、履いてみてなるほどと実感したアドバイスに従って愛用してます🙂

コットン100%でストレッチ性は全然ないから体型を保たねば履けず、そのあたりの意識も強くなります

インディゴも当然いいんですけど、過去二度限定発売された生成りのホワイトも宝物ですねー

ここで使われているのもリゾルトだったはずです


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ようやく本題に入る、いつものグダグダした展開ですね💦

去年から一部で話題になっていたのが限定発売の710ブラックで、大きな期待とともに果たしてどんなものかとずっと見ていたんですけど…

あの目利きの名店では取り扱いが無く、ネット通販サイトでマイサイズの予約を入れるべく「お買いものかご」にもとりあえず入れておいたんですが…

今回は見送りするかもなという感じが強くなってきております…

購入して履き込んでみないと実際にはわからないものの、タテ落ちのブラックデニムはインディゴよりも荒々しい感じになるというのは過去に経験していて、クリーンな色落ちながらもそれぞれに異なる表情があるから人気を集めているリーバイス501の先染めのブラックの方が今の気分には合うように思われ…

全然買えない値段ではないとはいえ、やはりお値段の張るお買いものにはなりますし、物価全般の上昇で仕方がないものの定価の設定がそれなりの値上げ価格にもなっているし、ということもありますが、ほぼ最終的な判断となった決め手はあの「名店」での取り扱いが無かったというのに尽きます

今ならどこかのネットショップで予約してもまだギリギリ間に合うんですが、実際手にとってみてモノを知る店員さんの話も聞きながら決めたいという気持ちが勝ってしまったという感じですね

(それでもやはり迷いは消えませんけどね…)



とこの記事を書いてみて、「やっぱり買っとこ」と通販で注文入れました☺️

次にリリースされるのが5年後とかになりそうで、それまで我慢するのもなぁ…と考え直して

デザイナーの林さんの仰る通りのウエストサイズを一つ上げたものと手持ちと同じジャストの2本も!なのでアホそのものですが😅

岸田一郎さんが編集長だった頃のちょいワルな🇮🇹志向の『LEON』で見た🇮🇹オヤジの街角スナップで、ジャストサイズのストレートデニムを敢えて地面につくくらいで履いていた方が忘れがたく、林さんご推奨のくるぶし丈ではなくレングスサイズは一つ上げてのチョイスです

およそ正解とされる丈感よりも自分なりの着こなしに拘る🇮🇹のオヤジさんのファッションへの意識があまりにもカッコよく感じて忘れがたかったので、黒ならそちらの方がハマるように思えたというのが理由ですね

何かしら手持ちを売ってなおかつ節約生活せなあかんなぁ…

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高級腕時計やジュエリーからファスト系まで含めて、身につけてみて初めてわかる感覚はとても大きいもので、自分の当面の収入では到底買えないパテック・フィリップやオーデマ・ピゲの腕時計も臆することなく直営店に出向いてつけさせてもらってきましたけど…、コレはロレックスあたりとは全然違うジャンルのものだと、そこで気付かされたものです

本来カジュアル使いの用途としてリリースされてきたシリーズのものであっても、服飾はおろか生活全般やその人となりの全てにまで渡り、その時計と同水準でないと似合わないとつくづく思い知らされました

そうしたことを何度か経験していると、パテックの新作のキュビタスなどは画像で眺めるだけで

オフィシャルサイトからの画像です

これはほとんどの人がつけられるものじゃないよなぁという結論になります…

廃盤にしてしまったノーチラスにはまだ可愛げというか隙みたいなものがあるにはあったんですけど

巨匠、ジェラルド・ジェンタ氏のデザインですね


「カネがあったらなんでも買える」という風潮を簡単に吹き飛ばすくらいの気高さが伝わってきます

ロレックスも最近では全体的な品質がかなり高くなっているものの、そもそもの出自が高級実用時計というものなので、より幅広い場面でつけられるという想定はできるんですけど、自分にはヴィンテージも含めて適正な値段とはどうしても思えないので、ならばバーゲン価格としか思えない弟ブランドのチューダーを選ぶよなぁという感じですね

あくまで実際に実物を付けてみてという条件なので、人気があってなかなか見つけにくいこっちも買えるおカネがあっても購入しにくいものなんですけど

チューダーを基準に置くいてみると、その代替としてクラッシック志向に振るならスウォッチグループで中〜低価格部門を担わされているものの高級腕時計としてのヘリテージを背負うロンジンは出来がよくてメンテナンス性にも優れていますし、モダンなデザイン性重視なら創設当初はファッション時計扱いだったベル&ロスにいってみるとか、バブルに乗って相応ではない値札を付けたブランドに迷わされない判断軸ができてきます

そもそもスイス・メイドの腕時計は世界的な人気に乗っての価格高騰の挙句、一変して販売不振で大ダメージを受けている最中なので、急いで高値掴みをするものでもなく、一部を除いて資産価値を求めて入手する状況にもありません

自分の今の時計のコレクションは、ここで触れた

他にも結構あるんですけど、こういう気分はさほど変わらずかな…

こんな感じなので、この画像の中にあるティソくらいでちょうどいいくらいですね

スウォッチグループの一番下位の辺りに位置しているティソは、ロンジンと同じく歴史の古いブランドながらも先進的なチャレンジをしたり、つけてみて初めてわかる価格以上の仕上げの良さが随所に施されていたり、中の機械はスウォッチグループだからの安心感もありで、決して侮れないブランドです

時計好きなら全部わかっているはずのことなのでどこに行っても気後れすることもないし、大胆に攻めた製品も出してくるしで実はかなり楽しめるんですけど、値札と「時計カースト」でしか判断できない人にはわからない世界でもあって、一人密かに楽しみながらもわかる人には通じる感覚が楽しいんですよねー🫠

コレなどもティソにしかないデザインながらも単なるファッション時計でもないという絶妙さで、カネの有る無しに関わらず、大人のカジュアルなスタイルにはハマる感じがあり、いろいろと想像が膨らみます

ローマ文字のインデックスや秒針の無い細い時分針だけという潔さ、H.Moser & Cie.の美しさには到底及ばないもののフュメダイアルっぽさを感じさせる青のグラデーションからなる文字盤は、まさに大人の遊び心そのものですし、

ピカピカした鏡面とつや消しのヘアラインの仕上げの使い分けが上手やと思うんです
見えない裏側まで仕上げ加工を使い分ける芸の細かさがあります
側面にも施された異なる仕上げ加工や、ステンレス素材の工作精度の高さを感じさせてくれます

という具合に、値段以上に時計としてのつくりがよいし、質実な方向に傾いている自分の手持ちには欠ける華やかさもあります

いかにもといったファスト系のお洋服にロレックスの合わせは「ちょっとなぁ」と感じますが、このティソならば少しハズす感じで一工夫(例えばベルトを上質な皮革のものに変えてみるとか)したらクワイエットラグジュアリーの中にも落とし込める、ブランド本来のヘリテージに相応しい出来上がりになっているようにも思えます

「なんだか楽しそう🥰」いうのが今の自分のモノ選びなんですけど、その感覚に強く訴えるものがあるのです

(決して「案件」じゃないことは断言しておきますね)

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