見出し画像

生体恒常性医学

無始以来、人類を取り巻く自然界には、人間には逆らい計り知ることのできない天地万物を支配する諸々の約束事(理)や法則が存在しており(自然界の摂理)、宇宙は、人間の理解を超える法則と秩序で満ちています。これらは自然の神秘とも言えます。

私たちはこの自然界の摂理に支配されて生存しているのです。先人はこの自然界の摂理法則を神仏として悟り、敬い宗教として了知して参りました。

近代の著しい科学の発達は、自然界の摂理法則を発見し、理論化してきましたが、その実体は人間には計り知ることができない神仏世界なのです。科学は自然界の法則を分析し、理解しようと試みていますが、その奥深さは依然として我々の理解を超えています。自然界の中に潜む神秘は、科学の進歩とともに明らかになっていますが、その裏には未知の領域が広がり、我々が知り得ない神秘が存在しているのです。

 

●生体恒常性医学 理論1

たとえば全大宇宙は、全てバランスの上に成り立っており、宇宙の万物には、誕生から死に至るまで、外界の環境変化、内部変化に対して、常にバランスを保とうとする力が働いています。

宇宙全体が巨大なバランスの中に調和を保ち、宇宙のあらゆる事象には、始まりから終わりまで、外部の変化や内部の変動に対抗し、持続的な調和を追求しようとする驚くべき力が働いています。私たちの生命活動も、この広大なバランスの一環として、宇宙全体と調和を取りながら存在しているのです。

 

そもそも宇宙と人間は一体であって、両者に境界はなく、我々の生命活動も、これらのバランスを保とうとする力の下にあるわけですが、これらの力は、生体レベルでは「生体恒常性」(ホメオスタシス)すなわち「自然治癒力[1]」として発現します。これらは、外部環境の変動に対して体を自動的に調整し、内部の均衡を守ろうとする仕組みであって、多くの生体機能がこの原理に基づいています。

この力は、身体が外部からのストレスや変化に対して、最適な状態を保とうとする積極的な反応を示します。これにより、私たちは健康を維持し、病気や外部の影響から身を守ることが可能となっています。

宇宙の摂理が、私たちの体内にも表れており、その驚異的な調和の仕組みが、私たちの生命を支えているのです。

 

この仕組み、すなわち常にバランスを保とうとする力こそが神の正体であると考えられますが、大森武夫は、この根本摂理に働きかける具体的方法を発見し、「生体恒常性」つまり「自然治癒力」に作用することによって人類救済をはかる第三の医学を実現しました。

「生体恒常性医学」は、単なる症状の対処ではなく、根本的な改善と健康の回復を追求する革新的なアプローチを提供します。

 

●生体恒常性医学 理論2

このように、「生体恒常性医学」は、根本摂理に作用し、生命の基本的な原理に作用することで、身体や心のバランスを正常に戻し、病気の原因を取り除き、自然治癒力を引き出し、個々の生命体が本来備えている健康な状態へと導きますが、この世界は、物質、精神、エネルギーによって構成されていると考えられるため(生命究極根源の3要素)、実際的には、「生体恒常性医学」は、「生体恒常性」に作用し、物質、精神、エネルギーのバランスを正常な状態にします。

 

すなわちこのアプローチは、物質、精神、エネルギーといった要素が相互に影響しあうと考える世界観に基づいており、この医学は「生命究極根源の3要素」に焦点を当てて、それぞれの要素が調和した状態を取り戻す手段を提供します。そして根本的な摂理に働きかけることで、体内のバランスを正常な状態に戻します。

 

●生体恒常性医学 理論3

このように「生体恒常性医学」は、「生命究極根源の3要素」に焦点を当てて、身体の自然な均衡を回復し、健康を維持しますが、具体的には、人や物体にはエネルギー的な波動が存在し、病気も、波動のバランスや振動の状態の異常として捉えることができることから、このバランスの乱れを正すことによって、身体の異常を治します[2]。

すなわち、人や物体はエネルギー的[3]な波動を発しており、病気もそのエネルギー的な波動のバランスや振動の状態が乱れた結果として現れると考えられます。この視点から見れば、疾患はこれらのバランスの乱れによるものですので、それを正すことが治療への鍵を握っていると言えます。

 

たとえば万有引力は、物体同士の質量によって引き起こされる引力[4]の法則であり、この法則は地球上だけでなく、宇宙全体のあらゆる物体に適用される普遍的な法則であるとされますが、この宇宙は物質(粒子)、精神(波動)が、エネルギー的に互いに影響し関係性を保っており、「生体恒常性医学」はこのバランスを保つように働きかけることで、治療を行います。

すなわち万有引力の法則が物体同士の引力を説明するように、「生体恒常性医学」は身体とエネルギー的な波動の相互作用を捉え、治癒力を引き出す原理に基づいています。この医学のアプローチは、宇宙全体に普遍的な法則が存在するとする物理学の最新理論とも連動しており、物質と精神がエネルギー的な影響を及ぼし合い、相互に関連性を維持しているとの認識に基づきます。

「生体恒常性医学」は、このような関係性を理解し、患者の身体的な不調和やエネルギー的な波動の乱れを正し、バランスを取り戻すよう働きかけることで、病状の改善や治癒を目指す独自の医学的アプローチを提供します。

 

●疾病の原因

病気も健康も生命現象そのものです。正常なバランスに保たれている健康な状態も、時として生体の内外の何らかの刺激によって崩され、正常な細胞の生命活動が損なわれたり停止したりします。その継続的な生命状態が病気です。

すなわち平素は、生体が本来備えている「生体恒常性」(自然治癒力)が、身体のバランスを保ち健康な状態を築いていますが、時折、内外部からの刺激によってこのバランスが崩れ、正常な細胞の活動が損なわれたり停止したりすることがあり、この持続的な生命状態が、病気であると考えられます。

例えば、身体や心に影響を与えるストレスや負の感情が蓄積することで、波動のバランスが乱れ、それが結果的に病気や不調を引き起こします。

このように病気の根本原因は、バランスの乱れという一般的な概念に帰結しますが、具体的にはエネルギー的な波動の異常として考えることができます。

 

具体的には、前述の通り、人や物体、病気にもエネルギー的な波動が存在し、病気は、波動のバランスや振動の状態の異常として捉えることができますので、例えば、身体や心にストレスや負の感情などの波動が影響することで、波動のバランスが乱れ、それが結果として病気や不調を引き起こす可能性があります。

つまり病気の根本原因はバランスが乱れることではありますが、具体的にはエネルギー的な波動の異常といえます。

実際、量子力学においては、物質やエネルギーの振る舞いは波の性質を持つとされており、粒子(例えば電子や光子)の振る舞いを粒子としてではなく、波動として扱うこともあり、病気についても特定のエネルギー的な波動と関連していると考えるのが自然であり、病気だけが波動と無関係であると考えるのはむしろ無理があります。

 

●治療理論

「生体恒常性医学」では、バランスを正常な状態にすることで治療を行いますが、具体的には患者の波動に作用することで治療を行います。すなわち、前述のとおり、病気は特定のエネルギー的な波動と関連している可能性がありますが、逆位相の波を発し、波の山と谷、谷と山が重なり打ち消し合うようにしてあげることで、治療を行います。波動の異常を取りさることが治療の鍵となります。

そのためにはまずは異常箇所を特定しなければなりませんが、「生体恒常性医学」では、験者の潜在意識にアクセスし、験者の潜在意識が被験者の潜在意識と対話することでエネルギー的な波動を感じとり身体の異常箇所を発見します[5]。

そして被験者の生体に作用し被験者の自然治癒力を引き出し、これによって、陰陽のバランス(マイナス・プラス)に作用し最高の健康状態をつくります。

ウィルス性の疾患を含め、全ての疾病は、エネルギー的な波動をととのえ、物質、精神、エネルギーを正常にすることで、治すことができます。

すなわち「生体恒常性医学」のアプローチは、治療を通じてバランスを正常な状態に戻すことに焦点を当てていますが、実際には験者の潜在意識にアクセスし、逆位相の波を発生させることで、エネルギー的な波動のパターンを調整し、身体のバランスを取り戻すことが治療の核心です。

 

もう少し詳しく説明すると、治療のプロセスはまず、患者の異常箇所を特定することから始まります。このために、験者は患者の潜在意識にアクセスし、その中での対話によって身体の異常箇所を発見します。患者との潜在意識の対話を通じて、験者は深い理解を得つつ、エネルギー的な波動が乱れている個所を特定します。

そして、被験者の生体に直接作用し、自然治癒力を引き出すことで治療を行います。このプロセスでは、験者の潜在意識にアクセスし、エネルギー的な波動に作用することで、陰陽のバランスに作用し、最適な健康状態を創り出します。このアプローチは、ウィルス性の疾患を含むあらゆる疾病に対して有効であり、物質、精神、エネルギーの調和を回復させることで治療を実現します。

「生体恒常性医学」は、エネルギー的な波動に作用することで、個別の症状だけでなく、全体的な健康の向上を目指すホリスティックなアプローチを提供しています。

 

●具体的治療法

具体的には「生体恒常性医学」における治療は、第一次的には、験者の潜在意識にアクセスし、刺激材料を用いて逆位相のエネルギー的波動を疾病箇所に作用させることで行います。

このとき使用する刺激物質には様々な物質を利用することができます[6]。治療効果の高い物質はいろいろありますが、特に大森武夫が開発した刺激材料「お守りペンダント元気」は、これらの有効物質を組み合わせ、効果的にエネルギーを作用させることができる構造になっています。そのため「お守りペンダント元気」を生体に作用させることで、誰でも容易に「自然治癒力」を高め「生体恒常性」を保つことが可能です。

つまり、逆位相の波を作用させることは、物質、精神、エネルギーの恒常性を正常に戻す鍵となりますが、「お守りペンダント元気」は、これを行ううえで有効な素材の組み合わせやデザインを備えており、逆位相の波を効果的に活用し、身体に穏やかな刺激を提供し、体内のエネルギーフローを調整し、バランスを取り戻すのに寄与します。

(「お守りペンダント元気」を、日常の生活で身に着けるだけでも、自然治癒力をサポートし、バランスのとれた生活を促進します。ペンダントは日常のストレスや外部の環境変化から身体を守り、健康を維持する一助となります。)

 

●人体図を使用した治療・遠隔治療

このように「生体恒常性医学」における治療は、第一次的に、疾病箇所に直接作用することで行いますが、疾病箇所に直接作用させなくても、たとえば生体を模した図に作用させるだけで、検査と治療が可能です。このような驚くべき現象は、量子力学の原理に根ざしている可能性があります。物質やエネルギーの振る舞いは波の性質を持ち、遠く離れた位置にある物体同士が相互に影響し合う「量子非局所性」は、この現象を理解する鍵となります。

すなわち実験の結果、生体を模した図に作用することでも、検査と異常の改善が可能であることが確認されたわけですが、量子力学では、「物質Aを動かせば、はるか遠くにある物質Bが動く」といった現象が起こることが広く知られています。つまり、二つ以上の量子系が相互作用を経て互いに強く関連づけられる場合、一方に操作を加えると、それに応じて他の量子系も瞬時に変化することが証明されています。これは、「量子非局所性」と呼ばれる性質であり、はなれた位置にある物理系同士が相互に影響しあうことを意味しています。はなれた位置にある場合でも、相互作用や影響が生じる可能性があるわけですが、上記の「生体を模した図に刺激を与えることで異常が改善する」という現象はこの原理が関係している可能性があるのではないでしょうか。

量子力学的な見地からは、遠く離れた患者に対して遠隔治療を行うことも可能であるという結論に帰着します。

たしかに、量子もつれは、微小なスケールや特定の条件下でのみ観測され、一般的な物体や生物体に対しては、はなれた位置にあるものが直接的な影響を与えるという量子もつれの効果は考えにくいという批判はあるかもしれません。

しかし、近年、このような考えを否定するような実験結果も発表されています。

従来、量子揺らぎは微小なスケールでのみ確認されていましたが、MITの研究チームは40㎏の鏡にレーザー光を照射することでマクロなスケールでの量子的揺らぎを確認したそうです(ネイチャー誌)。

また、生体内で量子もつれが発生するかといった問題もありますが、クマムシを用いた実験により生体内でも量子もつれが発生することが確認されています。

ちなみに日本には、相手をのろい殺すため丑の刻(午前2時ごろ)に社寺に参詣し,神木などに藁人形に五寸釘を打ちつけて祈願する「丑の時参り」という風習があります。離れたところにいる相手を呪い殺すなどといったことも、量子力学的な観点からは、あながち迷信ともいえないと思います。

 

●ターゲッティングについて

なお逆位相の波は、刺激物質から発せられているように見えますが、必ずしも刺激物質から発せられているとは限らず、主に病気を治したいという意識から発せられている可能性があります。

たとえばドイツのフリッツ・アルバート・ポップ博士は、体内に存在するフォトンという素粒子が人間の「意識」と関係しているとしますが、米国ノエティック研究所のディーンレイディン 氏は、人間の思念が素粒子の動きに影響を与える可能性について示唆しています。
光子を AとBの2つのスリットに向けて発射する場合に、「Bのスリットを通過しますように」と願うと、AよりもBのスリットを通過する確率が上がるそうです。

このように思念は現象に影響を与える可能性があり、当然、生体にも影響を与える可能性があるといえます。
そのため「祈り」には、治療効果が期待できますが、闇雲に祈っただけでは効果がないことは、誰もが知っているところです。
「祈り」を現実化させるためには、ターゲットの明確化が必要です。
実際、同実験でも、「Bのスリットを通過しますように」と願っており、ターゲットの明確化が行われています。

ところが患部や疾病の原因は「ABどちらか」といった簡単なものではないため、これについて思考の中だけでターゲティングを行うのは不可能です。
そこで「生体恒常性医学」では、人体図などを使用してターゲットを定めることを考えました。施術者の意識を、無意識レベルで患者に作用させるにあたって、人体図を用いてターゲットの明確化を行うのです。
そしてそのようにして定めたターゲットに対して、「お守りペンダント元気」などの刺激物質を作用させることで治療を行おうと考えました。[7]

ちなみに遺伝子の図を使用すると、治療効果が高まることを確認ずみですが、(本施術法は遺伝子レベル、あるいは遺伝子よりももっと根本的なレベルで作用する可能性もあります)このことが示唆することは、施術者の意識が患者に作用するにあたって、ターゲットを極限まで明確化することが重要であるということです。

このように験者の潜在意識にアクセスし、生体恒常性を保つ力(神)に働きかけるためには、本来的には特別なツールは必要ありませんが、これを能力者でない一般の人々が行うためには「ターゲッティング」が重要であり、これを可能とするのが人体図と「お守りペンダント元気」などの刺激物質なのです。

 

●最後に

「生体恒常性」は1932年米国の生理学者W・キャノンによって発見されたとされていますが、実は宇宙の万物についてバランスを保とうとする力が働いていることはすでに約800年前に日蓮宗開祖の日蓮によって南無妙法蓮華経として説かれています。この教えは、宇宙全体がバランスを保とうとする力についての深い理解を示唆しています。

しかしながら、これを医学に具体的に応用する方法は、長らく存在していませんでした。

実際、「バランス」「調和」は多くの宗教が目指すところであり、上記のようなプロセスは従来「祈り」によって実現できると信じられてきました。

たしかに「祈り」によって逆位相の波を発し、物質、精神、エネルギーの恒常性を正常化できる可能性があり、この考え方自体は間違っていないと思います。病気を治したいという気持ちが、たとえば施術者と患者との潜在意識レベルで作用し、病気を治すことはあり得るのではないでしょうか。

しかし従来の「祈り」には「ターゲッティング」という考え方が不足していました。

初めて、これについて具体的な方策を示したのが「生体恒常性医学」です。画期的なこの医学は、人類の救済という観点で大きな役割を果たすポテンシャルを秘めています[8]。

「生体恒常性医学」は生体恒常性を保つ力(神)に働きかけるための具体的な方策を提供し、今までの宗教が完遂できなかった病気を治すというテーゼの実現を可能とする、全く新しい医学です。


注意:「医学」「治療」等は、医師が行う物理的ないわゆる「医学」「治療」ではなく、シャーマニズム的な「医学」「治療」です。


NPO法人自然医科学研究開発協会
千葉県千葉市中央区要町14-4
電話 043-224-0953
FAX 043-306-9539



[1] 自然治癒力(Self-healing power)は、人間の体が備える自然な治癒能力を指し、外部からの治療や医薬品に頼らずに、傷、病気、体自体を癒す力のことですが、自然治癒力を高めることで生体恒常性を保ち最高の健康状態をつくるメソッドが生体恒常性医学です。

[2] 生体の異常の改善を音や振動といった波を用いてこれを行う「サイマティックセラピー」(Cymatic Therapy)は、特定の周波数が他の物体や組織に影響を及ぼす「共鳴」現象を利用して体内の調和を促進できると説明しています。

[3] 植物の葉の一部を切り取り、キルリアン写真(Kirlian Photography)を撮影すると、切り取ったはずの部分に、元の葉の形の影が写ることがあります。(キルリアン写真とは、生体エネルギーやオーラなどの視覚化を試みるために使用される特殊な写真撮影技術であり、生体物質の周囲に存在する電場放電(コロナ放電)のパターンを捉えることによって、物体や生命体のエネルギーパターンを写真として表示することができます。キルリアン写真は、物体や生命体の周囲にかかる微弱な電場放電を捉えることによって作成され、物体の表面に高電圧をかけることで、物体や生命体のエネルギーパターンが可視化されます。キルリアン写真は、物体や生命体の周囲に存在するオーラやエネルギーパターンを色として表示します。これにより、物体のエネルギー状態や健康状態の変化を観察しようとする試みが行われています。)このことから生体には本来の健康な状態を表すエネルギー体(健康体の人体図)が存在し、これにアプローチすることで体内のバランス(生体恒常性)を保つことができる可能性があると考えられます。

[4] 引力(Gravity)は、物体同士が互いに引き合う力であり、任意の二つの物体間には引力が働き、その引力の大きさは物体の質量に比例し、物体同士の距離の二乗に反比例するとされていますが、質量に関係なく、すべてのものが相互に関連しているといわれています。ちなみに、単一電子宇宙仮説(One-electron universe hypothesis)は、この宇宙のすべての電子は実際には同一の電子であると考えています(ジョン・ホイーラー) 。すなわち単一電子宇宙仮説(The one-electron universe)は、宇宙には1つの電子しか存在しておらず、この電子が複数の場所や時間に現れているとい説明し、すべての電子は実際には同一の電子であると考えています。たとえこの仮説が正しくなかったとしても、量子力学は、物質やエネルギーが相互依存的であり、すべてが一体となって存在しているという理解を導き出しています。たとえば量子力学では、量子もつれにある物体の一方の状態が確定すると、もう一方の物体の状態も同時に確定するといったケースが確認されています。一方の状態が変化すると、もう一方の物体の状態も瞬時に変化し、「物質Aを動かせば、はるか遠くにある物質Bが動く」といった現象が起こることも確認されており、この変化は物体間の距離に関係なく発生するとされています。

[5] カイロプラクティックは世界約45の国と地域で医療資格として認められている脊椎徒手療法ですが、同療法では左右の脚の長さの差(脚長差)といった生体反応を確認することで異常箇所を発見する診断法が利用されることがあります。具体的にはカイロプラクターが患者の生体の各部位に刺激を与え、脚長差の発現を目視で確認します。カイロプラクターが患者の身体の異常箇所に触ると、数秒かけて足が数センチ程度伸び、あるいは縮むことを目視することができ、異常箇所を見つけることができます。実際、脚長差を機械的に計測することに成功したといった報告もあります。たとえば左右それぞれの足に、ローラーを接触させ、ローラーが回転するときに発生する電流を計測したところ、左右の値に差異が生じ、脚長差の検出に成功したそうです。脚長差は、単純な骨格の異常により生じる現象ではないかという考え方が一般的ですが、私は、脚長差発生のメカニズムについて筋力の変化に起因するのではないかと考えました。脚長差を利用した診断法は、筋力の変化を確認することにより身体の異常部位を特定する筋肉反射検査法の一種ではないかと考えたわけです。しかし、筆者は脚長差発生のメカニズムについて、「験者が被験者の生体の異常部位を無意識に感じ取り、これが験者の中で脚長差という形で顕在化している」という可能性に気がつきました。私がこのように考えるに至った理由は、脚長差の発現について、レーザー光線を用いて検証したところ、以下のような奇妙な結果となったからです。まずは、被験者の左右の足の膝から足首の間の複数箇所に印をつけ、固定されたレーザーポインタから発せられるレーザー光線が同箇所に常に照射されるようにしました。次にこの状態のまま、験者が被験者の異常箇所に触れました。その結果、同実験に立ち会ったカイロプラクター3名の目には、被験者に数センチの脚長差が生じたように見えました。ところがレーザー光線の照射位置が印からずれることはありませんでした。もしも物理的に生じていない現象が見えているのだとすれば、脚長差は人間の「錯覚」であるということになりそうです。しかし、例えば上記の実験では、立ち会った3名のカイロプラクター全員が同じ「錯覚」を経験しました。この現象を「目の錯覚」で片付けるのは無理があります。

[6] 当初は磁石を使用していました。磁石に高い効果が認められたからですが、潜在意識に異常箇所をたずねることが目的であるとすれば、磁石以外でも効果があるはずです。実際、天然石など他の物質でも同様の効果が見られました。しかし物質なら何でもよいというわけではありません。昔から世界中で、宝石や鉱物がヒーリング効果を持つとされ、特定の鉱物がエネルギーを調整し、身体や心のバランスを改善すると信じられてきましたが、このことと、刺激材料としての有効性には関連性があると考えています。

[7] 「生体恒常性医学」遠隔療法では、患部や原因を特定する前に、「その人」を特定する必要がありますが、その際に、顔写真や髪の毛を利用します。そして特定した「その人」に対して、さらに、人体図などを用いてターゲティングを行います。
日本では昔から「丑の時参り」で、藁人形にターゲットの顔写真や髪の毛などを取り付けるといったことが行われてきましたが、これらも「その人」を特定するために行われてきたのではないでしょうか。

[8] そもそも我々は、自己診断や自己治療の方法を身につけることで、医療機関に頼らずに済む方法も模索すべきだと考えています。命に係わるようなケースでも、自己治療が役立つ場合はあります。実際、1950年代以降、アメリカでは、アメリカ心臓協会(American Heart Association)が心肺蘇生(心臓と呼吸が止まってしまった者に対して、胸を強く圧迫する胸骨圧迫と、口から肺へ息を吹き込む人工呼吸によって心臓と呼吸の動きを助ける方法)の普及に尽力し、一定の効果をおさめました。

いいなと思ったら応援しよう!