【腰痛】画像検査について
■画像検査についてはエビデンスをA~Dの4段階で評価したAHCPRの『成人の急性腰痛診療ガイドライン』を踏襲している。
臨床検査で危険信号が認められない限り、発症後1ヶ月以内の腰痛患者に単純X線撮影は推奨されない(B)。
■腰椎の単純X線撮影は、
次のレッドフラッグ(危険信号)のいずれかが存在する場合は骨折の除外診断のために推奨される。
最近の重大な外傷(全年齢)・最近の軽度外傷(50歳超)・長期ステロイド使用歴・骨粗鬆症・70歳超(C)。
■次の危険信号のどれかが存在する場合はがんや感染症の除外のために単純X線撮影とFBCやESRを併用する。
がんや感染症の病歴・37.8℃超の発熱・薬物注射乱用・長期ステロイド使用・安静臥床で悪化・原因不明の体重減少(C)。
■特にがんや感染症を疑わせるレッドフラッグ(危険信号)の存在下では、たとえ単純X線所見が陰性でも、
骨シンチグラフィー・CT・MRIなど他の画像検査の使用が臨床的に必要な場合がある(C)。
■病歴・理学検査・臨床検査・単純X線撮影で、がん・感染症・潜在性骨折が疑われる場合は、
急性腰痛を評価するために骨シンチグラフィーが推奨される。
しかし、妊娠中の骨シンチグラフィーは禁忌である(C)。
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