【ドラゴンクエスト ユア・ストーリー】疑問と考察(妄想)① ※ネタバレ
映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』を最近観まして、
CGアニメのクォリティに感動してドハマりしてしまいました。
どのシーンも作り込みが素晴らしく、何度観ても見入ってしまいますが、
繰り返し観ていても劇中でどうしても不可解な部分があります。
それは「フローラはなぜ主人公の本心に気付いたのか?」です。
自己暗示をかけた主人公の態度にはビアンカに対して気のあるような素振りは一切無く、疑わしくも見えない主人公の本心にフローラはどうして疑惑を抱いたのかが謎なのです。
その辺りずっとモヤモヤしていたので、
疑問点をまとめながら妄想を交えて考察してみました。
◆フローラはどうして主人公の本心に気付いたのか?
結婚相手の選択にフローラを選ぶように自己暗示をかけてVR世界に飛び込んだ主人公。しかし、なぜかフローラは主人公の本心に気付いてしまいます。
主人公の本心に気付いた理由として劇中で語られているヒントらしきものは『女の勘』くらいなのですが、怪しくも見えない主人公になぜ勘が働いたのかはイマイチ納得できません。
モヤモヤしながら主人公も分析してみます。
◆主人公はビアンカ派?
この台詞からはビアンカに飽きてる感じも見受けられますが、
毎回ビアンカを選んでしまうあたり冒険を共にしたビアンカに
愛着がわいて彼女以外を選べなくなってしまう情に脆いタイプ。
ビアンカガチ勢なら初VRは当然ビアンカ一択なのでガチ勢ではありません。
フローラルート未経験者なのでフローラへの関心度も高めだと思われます。
◆主人公のフローラに対しての認識
本人を目の前になかなかのクズ発言ですが、
フローラに関してはゲーム中で語られる印象程度といった感じ?
ユーザーが持つ平均的なイメージに近いのではないでしょうか。
◆フローラが主人公の本心に気付いたのはいつ?
主人公がフローラにプロポーズした後のこの場面のフローラの表情が何かを察したように見えます。主人公が自己暗示から解けた際に「何でも言い合える相手が大切な人」と誰かに言われた事を思い出すので、この場面の主人公の台詞がキーになっていると思われますが、このシーンではビアンカとは
ただ仲の良い関係くらいにしか見えません。
では何故フローラは主人公の本心を見抜いたのか?
ある一つの仮説を立てて考えてみました。
◆フローラとビアンカも世界の仕組みに気付いてる説
個人的に劇中でキャラクターのリアクションに
違和感を覚えるシーンが3か所あります。
一つは主人公からフローラとの結婚話を聞かされた時のビアンカの表情。
思ってたほど驚いた様子も無く、リアクションの薄さが気になります。
もう一つは主人公からプロポーズを受けた後のフローラの表情。
こちらも気のせいレベルでありますが、赤面シーンの時にフローラが
見せた表情の変化に比べると喜びのリアクションが抑え目に感じて、
心なしか本気で喜んではいなさそうにも見えてしまいました。
そしてもう一つのシーンは
神殿から脱出した主人公とヘンリー王子がモンスターに追われて
上空から落下してくるところへ、馬車に乗って通りかかったプサンが
荷台に積んだ藁で主人公たちを受け止めて救出するシーン。
この場面のプサンは表情一つ変えず、主人公たちが落下してくる事を予期していたかのような登場の仕方に初見時には違和感を覚えるシーンですが、
プサンはこの世界がループしている事を認識しているキャラクターであるので、この状況になることを知っていたと考えられ、
このシーンではプサンは主人公から見えない距離に居るので、リアクションせずにイベント通りに進行している描写ではないかと推測します。
この"リアクションの違和感"という共通点から、ビアンカとフローラもこの世界が同じ物語を繰り返している事を認識しているキャラクター達であり、プサンのように"今回以前"を記憶しているのでは?
という説を立ててみました。
◆フローラが過去のプレイデータを記憶している場合
・ビアンカと仲の良いプレイヤーは情でビアンカを選択すると知っている。
・ビアンカと仲が良いのにフローラを選ぶプレイヤーは別ルート目当て。
・フローラガチ勢はビアンカとはビジネスパートナーなので
ビアンカとそこまで仲良くない。
というような事を学習しており、主人公のビアンカに対しての親しげな
態度から、「あれ…本当はビアンカ派じゃないの?」との疑惑を抱いて、
主人公の本心に勘付いたのではないかと考える事ができます。
このような感じに
【フローラが世界の仕組みを認識している】
【フローラが過去のデータを記憶している】
というオプションを付け足すと、
『女の勘』だけでは説明が付かずモヤモヤとしていた部分が、
『経験と勘』という事で腑に落ちるかな~思った次第であります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?