【 ふ た つ の 不 登 校 児 の 夢 分 析 事 例 】
【 夢分析事例①:「ぺったんこのぼく」 】
朝、目覚めると、僕のからだが無くなっていた。
見ると、着ていたぺったんこのパジャマが見えた。
僕はぺったんこの、パジャマだけの存在になってしまったったんだ。
僕はぺったんこのパジャマだったんだ。
母が掃除機を持って部屋に入ってきて、ぺったんこのパジャマに、驚きもしないで、くるくると 丸めると、ゴミ箱に放り込んだ。
掃除機で僕の部屋はきれいになった。
母は、なにごともなく部屋を出て行った。
【夢分析事例②:ぼくは砂嵐の中】
眩しさに夢の中で目が覚めた。
テレビがついたままになっていたのだ。
まだ夢の中にいるのがわかる。
番組が終わっていたから、画面は砂嵐を映している。
い や、砂嵐の中になにかが居る。
人かな?
目を凝らしていたら、だんだん人のかたちがはっきり してきた。
それは人だ! しかも間違いなく、あれは僕だ。
驚いた顔でこっちを見てる。
あちらの僕は なにに驚いてる んだ?。
次の瞬間、すべてがわかって恐怖に背筋が凍った。
砂嵐はあっちじゃない。
砂嵐は、こっちだ。
砂 嵐のテレビの中に居るのは僕の方だ!
※ 砂嵐(スノーノイズ)とはアナログテレビ放送を受信する際のノイズの一種で、画面に雪を降 らせたように見えるためこのように呼ばれる ※
この事例は本人が特定できないことを条件に教材にすることの許可を得ています