SQ誌7月号掲載見どころ紹介! 大樹七海の規格と標準化Vol.2 『国際市場を開拓する環境計測分野の標準化』産業環境管理協会の取材レポート
■『標準化と品質管理』通称SQ誌 販売サイト
💚今回のテーマは『環境』です。
環境はとても大きなテーマです。私達が地球上で生きている限り、環境問題は全ての決定に関わってくるのです。🌏
いまや環境問題を無視した事業は考えられません。環境問題をなおざりにしたために、多くの犠牲を出してきました。いかに健全な産業の発展につなげられるか、人類の知恵が問われます。🌱
過ちを繰り返すことなく、教訓として生かすには、人の活動と環境の在り方を正しく判断するための、比較検証可能な正確なデータ、そのデータに基づいて考案される明確なルール、そのルールが正しく守られ運用されているかの巡視監視、それらを担う人材の育成が必要です。
そのルールの一つがJISです。✨
大野先生から、環境を守るために、これだけの人々と組織(ステークホルダーといいます)が関わっていることを教えて頂きました。👩👨
大野先生は、国立の研究所で環境の研究をなさっておられましたが、いまは産業環境管理協会で、ルールの策定や、日本を代表して日本版のルール(JISなど)を国際社会に向けて提案し、世界のルール(ISOなど)にする外交活動もなさっておられます。
外交活動の一つ、国際標準化活動ですが、これは日本が世界において、日本国としての品格、科学技術力、経済力、といった重要な指標において存在感を高め、発言力や決定権を得るために、大変大切な活動です。🎌
世界で通用する人材となる、ということは、世界規模で発生する問題に対して専門家の意見を理解し、利害対立関係者の調整をし、交渉をまとめる、知力と体力と人間力が求められます。💪✨
詳細は本誌に譲りますが、日本企業が国内のみならず海外においても、消費者や海外政府に安心して受け入れて貰い、事業が展開できるような市場の土台作りに貢献している方々がいるのです。🌷
中小企業、ベンチャー企業が、ルールを作る力がない、あるいはルールを知らないことで、海外市場に参入できない、あるいは締め出される、ということがなく、世界市場に挑戦し、健全なビジネスを展開出来るように、ぜひ国際標準化活動や各種施策を知り、こうした方々との協調で荒波を超えて欲しいと思います。🌊
ともに頑張りましょう!
🍀🍀🍀
ちなみに余談ですが、環境計測分野は、まさに化学分析がメインで、化学好きの方にはたまらない世界です。最近はロボットやITの話題が周囲に多いのですが、化学も好きとしては、やりがいのある化学の仕事であると感じました。また、生物化学的測定法のお話もあり、バイオの方も、我こそは、という企業や研究者の方おられると感じました。
世の中には沢山の仕事や職種があります。大野先生も産休やご家族の事情で転職され、はからずして今のお仕事に出会ったそうです。国際会議でのタフネゴーシエーター(凄腕交渉人)という雰囲気より、むしろ温かでチャーミングでピュアで真摯で、人と環境を思う熱い情熱を感じさせる方でした。この情熱やお人柄からくる信頼が、各国の利害関係を調整し、納得させる力を持つようにも感じました。🌸
今後の取材も、こうした様々な仕事や職種、それに取り組む方々のお人柄などもご紹介し、読者の方の視野が広がるようにしたいと考えています。😊✨