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人生観

小説や映画に触れることが、小さい頃からあまり好きじゃなかった。
単に面倒くさいというよりかは、その世界に没頭し感情移入しすぎてしまい、終わった後もしばらく感情の尾を引いてしまうことが煩わしかった。

ミュージシャンとして詞を書くことを覚えてからは特に、そういう読み物に積極的に触れるようにはしているが、やっぱり今でもあまり好きになれない。ただその理由が昔と違ってもっと具体的になったような気がする。

小説や映画に触れることで、知らない気持ちや世界を知ることができる嬉しさ反面、同じくらい自分の中に新しいものが入ってくるという“恐怖”が存在する。
ただでさえ何も分からない人生に、更に新しい選択肢が増えていくことが、僕はものすごく怖い。選択肢の数だけ、自分が何者か分からなくなる。

選択肢が無数にあることは即ち、人生に正解が無いこともまた意味している。それをポジティブに捉えることができればどんなに楽だろう。敷かれたレールは無視したいくせに、最初から正しいレールなんて無いことを知り恐怖してしまう。

結局のところ今ある平凡が心地よくて、そんな平凡な幸せを肯定する為の毎日を送っている。
趣味の散歩はその一環なのかもしれない。

東京に来てからはじめて、世田谷のボロ市に行ってきた。


【 2025.1.15 晴れ 】 🎞️Kodak200 GOLD

全部で毎年4日間
約80万人の人手で賑わうそう
この街のどこにそんな人がいるんだろう
人酔い確実
骨董品や掘り出し物が沢山
戦時中の教科書なんかもあった
こういう店が結局一番うまいよな
匂いも伝われ
この時代を生きていないはずなのに
懐かしいが込み上げてくる
なんだか歴史ありげな場所


長ったらしいことを書いてしまったけど、そう思う反面、無数の選択肢を持て余すほどの幸せの渦中に、僕は確かにいるんだと思う。

そんな僕は少し体調を崩してしまっているので、よく食べてよく寝ることにします。

みんなもいっぱい休んでね。

いつもありがとう。

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