遠いところへ近づく
呂布カルマ(私の好きなラッパー)がたまにする「遠いところへ近づく」という表現。意識的ではないにせよ、人間の根源的な「信仰」の感覚を言語化している感じがして、好きだなと思う。
この場合の「信仰」は、単に、体系立てて確立された、一つの宗教への帰依という意味ではなくて、それよりもっと根源的な、何らかの深淵なるものへ近づこうとする、無意識に萌芽するパッションとしたい。
逆に言えば、この「パッション」を理論的に整理して、言語化するために、宗教というフレームが伝統的に作られてきたのだろう。(感覚だけで言っているから無根拠)
自分の歩む先、遠いところにたしかにあると直感する何か。何があるのかは分からないが、足が勝手に動いてしまう。そこに向かって近づかざるにはいられない。こういう理屈を超えた感覚は誰しもどっかにありそう。全て想像に過ぎないけど。
2018.11.23