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伴大納言絵巻

こんにちは。みんごです。昨年12月に大風邪をひいて寝込んでしまい、すっかり頭の中がリセットされてしまい、探訪記のアップが遅くなってしまいました。
今回は昨年観に行った展覧会についてのお話です。


地元、福岡県北九州は門司港に出光美術館があります。
なぜなら門司港は出光興産発祥の地だからです。
こぢんまりとして、上品。 出光佐三氏の上質な収蔵品を展示しています。
わたしにとっての出光美術館はこの門司港なのですが、やっと東京の出光美術館に行けたのでした。
皇居が近くて、帝劇ビルの9階というロケーションにもびっくり。
帝劇ビルの再開発に伴い、出光美術館も2025年から一旦休業とのことです。

それにしても、判大納言絵巻だ!!

平安時代の絵巻物がこの状態で残っていることがまずすごいんだけど、描かれた絵の技量が凄まじい。
一目見た瞬間に、周りに人がいるにも関わらず、大きめの声で「うわっ!!」と声が漏れました。

なにが「うわっ!!」なのかというと、言葉を超えた驚きと感動と、その作品が発している「なにか」に対してなんですよね。
とにかく「うわー!うわあーー!!」としか出てこないんです。

単眼鏡を持っていたので、薄暗い展示室の中、細かい描写も眺めたのですが、なんかもうほんとに「うわぁ!すげぇーーー!」しかでてこない。笑    
言葉にするなら、とにかく絵が上手い。
線が美しい。
人々の表情や動きが豊かであること。
ということになるんだと思います。

特に展示されていた上巻で一番最初に目に飛び込んでくる、馬に乗った検非違使たちの姿がたまらんのです!!
馬具や甲冑にはおそらく金泥なども使っていて、馬の表現がぎぇ〜って!いうほどカッコいいのです(語彙力)

なにかね、それを言葉にしようと力まずに見たいなぁ、ただただ味わいたいなぁと感じたのです。

探訪記を描く時には、それをいかに伝えるか、絵に描くために構図を考えたり文章を考えたりもするんだけど、この言葉にできない「うわっ!」や「ぎぇ〜!」を無理やり言葉にするのをやめよう、と今回は思ったのでした。

百聞は一見にしかず。
それがどんなものだったのか、もっと知りたいなぁと思われたのなら、ぜひ機会を見つけて実物に対面してみてほしいです。

だってこんな宝が日本にはあり、日本の美術館が収蔵していて、間近にみられる機会があるのですから。
ちなみに、今回の展覧会のチケットは1200円でした。
昨今の鑑賞券の高騰からしてみたらほんとにリーズナブルな価格で(収蔵品ならではの価格ですね)こんなすばらしいお宝を間近にみられるなんて、ひれ伏したくなりましたよね。
無料のお茶コーナーもあって、鑑賞者に楽しんでもらうことを意識している素晴らしい美術館だな、と思いました。

新しくオープンする時にはどんな美術館になるのでしょうか。
今からワクワクです。

※ご紹介した展覧会は終了しています
「物、ものを呼ぶ」
出光美術館
2024年9/7-10/20

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