豚とりんごのポットロースト

早いものでいよいよ年の瀬、12月になりました。

師走になると本当にあっという間で、はっと気づきますとクリスマス、年末と過ぎゆき、年明けとなります。

今年もたくさんの方に本当にお世話になりました。よいお年をお過ごしになられますよう、心よりお祈り申し上げます。

さて、今月のお料理は、クリスマス・年末年始などのパーティに使えるごちそうレシピです。
料理研究家・中村美紀さんの季節のコラムと共にお楽しみください。

【パーティ料理に最適！豚肉とりんごのマリアージュ】
豚とりんごのポットロースト

■材料：4人分
・豚ロース肉・・・・・4枚
・りんご・・・・・・3/4個
・玉ねぎ・・・・・・1/4個
・マッシュルーム・・・6個
・ローズマリー・・・・1枝

りんごのソース
・すりおろしりんご・・1/4個
・すりおろし玉ねぎ・・1/4個
・醤油・・・・・・・大さじ3
・こんにちは料理酒・・大さじ2
・サラダ油・・・・・大さじ2
・塩、ブラックペッパー・・少々

■作り方
1.肉を漬け込む
豚は筋切して塩・こしょうし、袋に入れ、すりおろしたりんご1/4と、玉ねぎ1/4、こんにちは料理酒大さじ2を入れて少し揉みこむ。
ローズマリーも入れ、30分～1晩ねかせる。

2.野菜を切る
玉ねぎはみじん切り、りんごは皮を剥かずにくし切りに、マッシュルームは縦1/4に切る。

フライパンに油をひき、りんごとマッシュルームを焼き付ける。タレをこそげとりながら肉を入れ、軽く両面を焼き、一度取り出す。

3.蒸し焼きする
フライパンに油をひき、漬けておいた豚のソースをこそげとって両面を強火で焼く。一度取り出し、再び油をひいて、玉ねぎとマッシュルームを炒める。

厚手のお鍋にりんごを並べ、豚肉をりんごにのせて、炒めた玉ねぎとマッシュルーム、すりおろしソースと醤油、こんにちは料理酒を入れて中火で3分蒸し、余熱で5分ほどで火を通す。

具材を盛り付け、さらに煮詰めたソースをかけたら出来上がり。

■こんにちは料理酒を使うポイント
・漬けダレに入れることによって、豚肉をしっとりと柔らかくします。
・蒸し焼きのソースに入れることによって、旨味を出し豚肉の仕上がりをしっとりとさせます。

<ふくしまごはん歳時記　2021年12月　

師走(しわす)
■大雪（だいせつ）　【二十四節気21】　　2021/12/7～12/21
雪が降ると積もるようになる頃。本格的な冬、南天の実が赤く色づく頃。
■冬至（とうじ）【二十四節気22】　　2021/12/22～12/31
冬の最中で寒さの厳しい時期。一年で最も昼が短い日。

【季節のコラム】
12月になりました。
クリスマスや年末年始、ごちそうを食べる機会が多いのがこの12月。若いころはフライドチキンを何本も食べられたのですが、歳を重ねてくると段々脂っこい料理が食べられなくなってきます。

こんにちは料理酒でクリスマス料理を…と考えて、福島では最盛期のりんごを使ったポットローストにすることにしました。

ポットローストとは、塊肉、野菜類鍋でじっくり蒸し焼きにする料理。

カンタンに作ってほしくて、塊肉でなく豚のローススライスを使い、はじめに焼き色をつけて蒸し焼きし、余熱で火を通すことで柔らかく仕上げます。

漬けダレと肉を袋に入れたらちょっと揉みこむことが大切。
お肉の細胞の中に水分が入り、やわらかくなります。そして一晩寝かせると、りんごと玉ねぎの酵素でさらにお肉が柔らかくなります。

焼いたりんごが、豚肉と醤油の風味にベストマッチ。しっかりと冷やした冷酒をワイングラスに入れて合わせてみてください。

今年も1年、本当にありがとうございました。また来年もどうぞよろしくお願いいたします。

※参考資料：にっぽんの七十二候(枻出版社)
春夏秋冬・土用で暮らす。(富田貴史・植松良枝著　主婦と生活社)
暦生活　https://www.543life.com/seasons24/

レシピ監修：Cooking Studio I-e(ｲｰｴ)　中村美紀
HP:　 https://www.studioi-e.com/
オフィシャルブログ：https://ameblo.jp/cookingstudioi-e/