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【日記】絵が下手コンプレックスの話


(2024年初めの頃に描いた漫画)

イラストレーター・漫画家という職業でありながら、私は長年「絵が下手コンプレックス」を抱えておりました。

なぜなら、幼少期から絵が上手い人たちに囲まれていたからです。
3歳くらいの時から姉のマネをして絵を描き始めたので、私にとって姉は一生、「自分より絵が上手い存在」という感じがする。
小学生〜高校時代の友人も絵を描くのが好きな人が多かったし、大学はデザインや工芸の授業が多かったので、常に「周りに絵が上手い人が多い」という状態になっていました。

そうなると、もうなんか「人類=絵が描けるのが当たり前」みたいになって(※大袈裟すぎる錯覚)その中で「自分は別に、絵が上手なほうではないんだよな」みたいな認識で長年過ごしてきました。

一切絵を描かない人よりは上手いけど、絵を描く習慣がある人たちの中では下手、という位置にいるイメージ。

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私は人物デッサンとか動物とかは描くのが好きなんだけど、静物画とか風景画を描くのが苦手で、大学のデッサンの授業はイマイチな成績でした。
特に球体とか四角の箱とか、ペットボトルとか、「生命体」から遠い感じがするモチーフが苦手だったな・・・
(でも興味が薄いので、そんなに練習もしない。それなのに絵が下手コンプレックスを抱くとは、何だかちょっと謎な気もする。)

でも絵を描くのは好きだし、私の制作物で喜んでもらえたら嬉しいし、せっかくなら人生で絵を描いてる時間が多い方が、自分は幸せだな!と思って、(会社員時代を挟みつつ)イラストレーターとして生きてる今、NOWです。ありがたい・・・!

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ネタのつもりで「私は絵が下手なんですけど、イラストレーターやってます、デヘヘ」みたいなことを言いがちだったんですけど、2024年に講演でおじゃましたアニメ漫画系の大学の学生さんの一人から
「憧れの職業の人が、自分で下手とか言ってると悲しくなります」的なことを指摘していただき、「ですよね・・・(猛反省)」となりました。
(その子は講演の後で会いに来てくれて、またどこかで再会できたら嬉しい)

コンプレックスはゼロにはなっていないけど、今後は「絵が下手」とか自分から言わないようにしよう。クライアントさんとか、好きになってくれてる人も、その方が嬉しいでしょう!多分!と、今は思っています。

(でも絵描きの人が「絵が下手」と自称する気持ちは、今でも すげ〜〜〜わかる!人から見たら充分上手くても、自分の中での課題があるんだよね)

などなど色々書きましたが、4年前、子どもが新生児の頃、昼夜問わずの授乳&寝かしつけの中、隙間時間に私がやりたいことって、絵を描くことだったので、もう上手いとか下手とか、自分の中では本当は関係ないのかもな、とも思います。

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本日もまとまらぬ長い話を読んでいただき、ありがとうございました!
「絵が下手コンプレックス」については自分の中で受け入れて結構解決してるので、「上手いですよ!」的な励ましはせずで、大丈夫です!!!笑
今後ともよろしくおねがしますッ


(おまけ)
これはインスタとかでも書いたことある話なんだけど、
記事冒頭の漫画内にあるように、社会人になってから7年くらいまともに絵を描かない時期があって、「もう自分は絵を描かないで、他の業種で生きるのかな〜」と思ってました。が、なんか急に「おそ松さん」のキャラをマウスでグリグリ描いてみたら楽しくなって、液晶タブレット(←絵を描くのに適してるパソコンみたいなやつ)を衝動買いしました。

液晶タブレットは当時15万円くらいで、私にとっては高い買い物だったし、「仕事(接客メイン&ちょっとだけデザイン)で使うかわからないのに、買っていいのか・・・?勿体無いのでは?」と悩んだ。
夫に相談したら「仕事で使わなかったら、高いおもちゃを買ったと思えばいいですよ」と言われ、買いました!(私が)

その「高いおもちゃ」のおかげで今の仕事があるので、やりたいことをやったほうが自分が幸せになるぜ、と思ってます。

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オオカミ タホ(イラストレーター・漫画家)
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