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大岡先生、小学校でキャリア教育講師をしたってよ。(ちょっと感動)

地域・学校を連携した教育支援活動をされている団体の代表、小学校の先生よりご依頼いただき、東京の板橋第十小学校にてキャリア教育のゲスト講師として授業を行いました。

最初に、授業後の児童からのコメント紹介

将来和菓子職人を目指すKさん(小6)のコメントが印象的でした。

このほかのコメント、一部ですがは文末に掲載しました。どの児童も自分の言葉で授業の感想、自分の夢を記しています。

小学校での授業、ゲスト講師は初めての経験です

普段、大学生や社会人への講演をすることが多い方だと思う私ですが、今回の相手は小学生。いったいどうしたものかと当日まで考えがまとまらず悩みながら学校につきました。

案内された講師控え室。隣は音楽室でした。

控室に着くと、私と同じように今日のキャリア教育を担当するゲスト講師の方々がいらっしゃいました。
看護師、投資会社役員、保育士、コンピュータエンジニア、外資系企業の会社員などなど様々なキャリアの大人が講義の準備をしています。
今回の授業は広い講堂で講師ごとにエリアを分けて、児童が気になる講師を巡回して対話を行う形式。(という事は、誰も興味がなければずっと空席に恐れが・・)
ちなみに私の担当は先端技術・科学に関するものでした。

講師が全員揃ったところで、先生がたが現在進められているキャリア教育の状況と、現在の児童の興味、関心についてレクチャーがありました。ひとことで言えば「児童の本気」が伝わってきました。

いざ、講堂へ

先生の引率で講師陣いよいよ児童のもとへ向かいます。拍手で迎えられどう反応していいか困ってしまいました。

さてさて、講師席に着きました。
私が担当する先端技術・科学、はてさて興味をもつ児童が来るか不安ですが、授業開始です。すると嬉しい事に複数の男女児童が「おおおか先生ですか?」「よろしくお願いします」と来てくれました。
児童は事前にスケッチブックに自分たちのプレゼンを用意していて、講師へプレゼンしてくれます。
一人で発表するスタイル、複数人で分担するスタイルなど練習の成果がしっかり出ています。というか大人より熱意がありうまいプレゼンです。

そのプレゼン後、児童からたくさんの質問がぶつけられます。もらった質問に答える形で講師との対話が始まりました。

児童の未来は大人が握っていると痛感・・・
子供たちの質問は多岐にわたりました。

隣のマッキー先生。ユーチューバーでフリーの看護師。子供たちのユーチューバーへの関心の高さはすごかった!そしてマッキー先生は話し方が優しく、説明が上手。子供たちも熱心に質問をぶつけていました。

子供からの質問、ハッと気づかされることや、忘れていた未来への夢など、今日は先生のはずですが学ぶ事ばかりでした。


児童の反応は?

後日、先生から児童たちのコメントが届きました
熱い思いが伝わってきて目頭が熱くなりました。

頂いた感想を一部紹介します(個人名などは伏せております)

和菓子職人を目指すKさん。和菓子作りはロボットやAIにとって代わるのでは?と思うところがあったようです。
まんがかを目指すKさん。将来の夢が変わっちゃうかも?という自身の成長を柔軟に捉えています。英語頑張ってね!
Tさんは複数講師の話から「諦めない」「チャレンジ」を学んだ様子。
人のために働ける仕事を志向するKさん。人間らしい仕事(Decent Work)を自分事としてかんがえてキャリアを築いてほしいです。
ゲームクリエイターを目指すNさん。コメントにあるように「グローバル」を意識して夢を叶えてほしいです。
「興味がある事はやってみよう!」と考えたYさん。そして「誰を幸せにしたいか」を考える事も大事だと感じてくれました。この2つの事は仕事にも、生活にも大切なポイントだと思います。

私の担当が先端技術・科学だったことから、対話テーマはAIに関するものが多かったように思います。

児童のAIへの印象は、人間の仕事を奪う?、AIに(自分が)負けちゃうかもといったものが多かったのですが、AIと人間の共生、多様性を活かす事とAI・先端技術を取り入れる事の考え方などを「あつ森やマインクラフト」を例に伝えると目を輝かせて「わかるーーー!」と喜んでくれました。
ほんと感動です。

一人でも多くの児童が好奇心を持って、失敗できるときにたくさん失敗して夢に向かって進める事を願っています。

ゲスト講師間での対話も貴重な経験でした。
看護師、投資会社役員、保育士、コンピュータエンジニア、外資系企業の会社員などなど、様々なキャリアの講師陣。控室では自然に自己紹介や交流が進みます。大人も様々なキャリアに触れる事、ネットワーキングを通じてその道を経験している人の話を聞けるラインを持つ事が重要だと実感。
予定に無理のない数人で、授業後近くの飲食店で反省会を行ったのもいい体験でした。
特に、看護師の磯邊さん(看護師マッキー)とはこの会以降も交流が続き、いつも勉強させてもらってます。


最後に

今回の小学校での講師経験で小中高生へのキャリア教育を体験する事ができました。あくまで数回の経験ですが教育が教える事ではなく、気づきと対話、考察を促す事であると考えるに至りました。

現場での体験は、理論や仮設で「わかったつもり」だった自分の未熟さをぶっ壊してくれます。ぶっ壊したからこそ新たに学べると不器用な私は考えています(きっともっと効率的な学習方法はあると思いますが・・)。
経験がなく想像や一般論だけで人に話ができるような学びはできないと思いますので、このような機会をできるだけ得て経験を積みたいと考えています。

謝辞

児童の皆様、先生方、地域・学校連携教育団体の皆様、関係の皆様に感謝いたします。貴重な機会を与えてくださりありがとうごございます。

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