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変化と進歩と現状維持
一年前と今では、変わったこともあれば、変わらないこともある。カメラを持って出かけることは、一年前とは変わらない。変わったことは、カメラの写真を連載しているコラムに使い始めたこと、AllAboutのガイドになったこと、京都へ頻繁に出掛けるようになったことだ。変わったというよりも、進歩したのだろう。
進歩したいけれど、できていないこともある。ああ、たぶんその方が多いのだ。だから時々こんなに歩みが遅くては、もう人生は間に合わないと感じる。これ以上なかなか速くは進めないと思う。そう思うこと自体が足を引っ張っているのかもしれない。どんどん進んでいる人たち、成果を出している人たちを目にすると自分の遅さにいら立つのだ。
京都に行くと焦る必要はないなと感じる。応仁の乱で焼け野原になっても、火事で焼け野原になっても、天皇陛下が東京に行ってしまっても、京都は今でも京都なのだ。ずっと日本の都として存在している。
変わらないものをたくさん持っている京都の街に人は大勢集う。しかし、京都ほど変わり続けている街はないのだ。世界遺産になるほどの古くて立派な建物を維持しながら、変わり続けている駅ビル界隈。人間の中にも変わらないもの、変わってはいけないものがあり、私がつい焦ってしまうような部分は変わってはいけないものなのかもしれない。
まだまだわからない部分が多い自分自身を見つめ直すために、そうだ、また来月京都へ行こう。