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昔のミステリードラマを楽しむ午後に

アマゾンプライムビデオで昔のドラマを見ていました。横溝正史シリーズです。金田一耕介が活躍するミステリーで、「犬神家の一族」、「八つ墓村」などが映画化されて有名です。 

今日は「黒猫亭」、「悪魔の手毬歌」などを見て、今のドラマにはない人間の深い情けのようなものを感じました。犯罪を犯す已むおえない理由があり、ボタンのかけ違いからどんどん悪い方に運命の輪が回っていく様子が見えてきます。それがなんとも哀れを誘う物語です。

今のミステリードラマは、快楽殺人、テロ、衝動殺人なども多く、殺された側のどうしようもない怒りが画面に溢れてきます。殺人の理由が短絡的なものも多いんですよね。横溝正史シリーズは日本的な情緒あふれる世界で、しかも一代だけの物語ではなく、二代前まで遡ることもあります。時間の流れがまるで違うんです。

重くなりがちな設定の中で、主人公の探偵である金田一耕介がぼさぼさ頭を掻きながら、和ませている。現在のドラマでは、空気の読めない刑事が登場しますね。

ところで、昭和の頃のミステリーに出演している女優さんの美しいことに驚きました。今日は特に夏目雅子さんの美しさにはっとしました。今の女優さんも美しい人は大勢いますが、一味もふた味も違うんですよ。迫力がありますね。

しばらく古いミステリーを楽しみたい気分です。



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